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非平凡から平凡

彼女が着替えた後、僕らはグラウンドを後にした。


グラウンドを去った瞬間から、僕らは一言も喋らない。グラウンドの方も見ない。彼女曰く、そういう決まりらしい。


校門まで出て後ろを向く。6階建てのレンガ造りの校舎が、僕らの方へ倒れてきそうだ。


彼女はいつもどおり、カバンから緑色の紙飛行機を取り出した。紙飛行機を校舎に向かって飛ばす。


校舎に向かってまっすぐ飛んでいく紙飛行機が、校舎に当たる寸前で消える。


その瞬間にはもう、僕らは日常に戻っていた。


下校する生徒の声。野球部の掛け声。笑い声。辺りが雑音に包まれる。


「じゃあ、また明日」


「じゃあね」


日常に戻ってきたら、お別れ。これも普段通り。

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