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始祖五国物語

公爵令嬢のアルバイト

作者:

とある王子とお姫さまの子供のお話。

 昔から物語を考えるのが好きだった。

 頭の中ではどんな物語でも私の思うままに創り出せる。

 楽しくて、本が好きで、物語が好きで、そのうち物語を考えるのが好きになった。


 そんな子供だった私には憧れの女性がいる。


 王族に生まれながらも名前も素性も隠し小説家として大成した叔母の凪さんだ。


 性根が捻くれ、実の娘から見ても「顔はいいのに中身が”アレ”だなんて詐欺」と思わずにはいられない残念美形(といっても父側の親族はほぼ残念な人ばかりだが)な父と血の繋がりがあるとは思えないほど常識的で知的な女性だ。


 そんな凪さんみたいになりたくて小説を書き初めた私も15歳。

 知識の国、洞瑚どうこにある全寮制の名門校に入学を許された私は厳しい授業を受けると共に今も物語を書き続けていた。

 

 なぜだが、半強制的に。


 カリカリとペンが走る音だけが静寂に包まれた部屋に響き渡る。


 「・・・・『遠い故郷の海風を想いながら戦士の瞳は静かに閉じられ、海を思わせる青が光を写すことは二度となかった』・・・・お、終わった・・・・」


 原稿用紙に最後の文字を刻み付けた私はそのまま力尽きた。


 「終わった・・・間に合った・・・今回もどうにか命を繋いだよ。よくやった私。頑張った私」


 誰も褒めてくれないので自分で自分を褒めたたえる。

 あ〜眠い。締め切りが近いレポートを終わらせてからこっちに取り掛かれたのが夜だったのに窓の外はもう、明るい。


 「朝日が目にしみる……」


 ペンを机に転がして背伸びをした私を褒めるように今日はいい天気になりそうだ。

 っていうかなんで私、こんな徹夜して必死に小説を書いているんだっけ?

 しみじみと朝日が照らす徹夜明けの頭で私はことの起こりを思い起こしていた。


 そう、始まりは半年前。私が入学してすぐの出来事だった。


 夜来王族である父と海華王族である母を持つ私は父譲りの黒髪と母譲りの明るい青の瞳に平凡な容姿のごくごく普通のそこらにいる王族の血族である。だが、夜来と海華………特に大国である夜来の王位継承権を末席といえ持っているためか色々面倒なことに巻き込まれてしまう。

 

 夜来の王族の信奉者は変に盲目というか妄執的というか変質的というかとにかくそんな感じだ。

 タダひたすらに恍惚と崇拝する傍ら、それから外れた王族にはとにかく態度がひどい。

 事実、凪さんも認められるまでは散々な目に遭ったらしいし。(凪さんは綺麗で可愛くてちょっとお茶目な素敵な女性だよ!声高に主張するよ!)


 祖父叔父叔母従兄弟父全員人外美形勢ぞろいの中、ぽつんといる平凡顔。夢を汚された信奉者達はそりゃ、えげつないよ?なまじ、奴らの愛する御方達が私を可愛がってくれるから余計に反発が酷くてねぇ。勉強して、洞瑚に留学が決まってそんな息苦しい祖国から抜け出せたと思ったのに………世の中はそんなに甘くない。あの人たちの信奉者って居ない国を探す方が難しんじゃない?ということを忘れていたよ。


 「貴女が夜来の王族ですって?」


 人気のない裏庭、私を囲む数人の少女の中でも一番偉そう………いや、権力もってそうな女子が私を上から下まで見た後で馬鹿にしたように笑った。

 ここにまでわいて出たか、過剰なまでに夜来王族に夢みてたり崇拝している人。本当にあの人達の影響ってどこまで広がっているんだろうね?顔出しして居る人の方が少ないっていうのに。

 ついつい生暖かい目になってしまう。

 怯えた様子を見せない私にリーダー格の少女は不愉快そうに形の良い眉をひそめた。


 「ちょっと何?見た目だけじゃなくて頭まで悪いの?」


 あはは。そんなひねりのない悪口じゃ、私、動じませんよ?その手の言葉は耳にタコができるほど言われたつぅうの。

 むしろ、外見は可愛らしい女の子の口から言われると逆にほほえましい気分になるぐらいだよ。

 例えるのならピチクパーチクさえずる小鳥のようだね。

 ふふふと微笑ましい気分でいると何を勘違いしたのか少女達の顔が険しくなる。


 「何、へらへら笑ってんのよ!」


 「え?いや、微笑ましいなぁと思って。若いねぇ~憧れゆえに近くにいるちんちくりんが気に喰わずに呼び出しとは、まさに青春だねぇ~」


 青春にそんな行為は含まれていない?ノンノン、暴走は若さの特権ですよ?ならば陰険な裏庭呼び出しも青春に含めて大丈夫!


 「あんた馬鹿にしているの!」


 「いえ?全く。率直なる私の気持ちですが?」


 「罵倒されてなんで笑うのよ!」


 「いや、可愛らしい罵倒だな、と」


 「あんた気持ち悪いわよ!」


 どん引きされた。失礼な。本当に彼女達の行為を可愛いと思っているのに。エゲツない奴は本当にえげつない言動をするよ?見るに耐えない聞くにたえないそれらを知っている身とすればこんなのは本当に微笑ましいのに。


 心外なる評価にちょっと気分が下がる。少女達はひそひそとなにやら相談中だ。


 「ちょ、どうするのよ、なんかこの子変だよ」


 「どうするって言われても………」


 「何かものすごく微笑ましい顔で見られているんだけど……というか何で悪口言われて返されるのが慈愛に満ちた笑みな訳!?」


 「知らないよ!」


 「どうしよう………何か、私、あの子、怖い」


 「「うん、私(あたし)も怖い」」


 何の話をしているんだろう?小声だからよく聞こえないけどどことなく最初にあった攻撃的な空気が薄れ、逆にこちらを窺うようなものに変わっている。

 というか、何故だろう。ちょっと変質者を見るような目で見られている気がするよ?気のせい?


 内緒話が終わったのか再び私と対峙した少女達は若干腰の引けた様子で口を開いた。


 「あんた……」


 「はい?」


 「変よ!」


 「はぁ?ってちょっと~~?あ、行っちゃった」


 「変!」と全員で指差しで断言するなり全力で逃げていった彼女達。結局何がしたかったの?残された私はただただ呆然とするしかない。


 「何だったんだろうねぇ~~」


 変わった人もいるもんだ。こんな人気のない場所に呼び出されたからてっきり拉致監禁無理やり排除だとか恐喝だとか夜来の王族のプライベート情報をよこせだとか、彼らの愛用品を横流ししろだとかむしろお近づきになる手伝いをしろと強要されるだとかそういうことだと思ったんだけど違ったんだね。

 どうやら彼女達はそんなことは思いつきもしない健全なる夜来王族ファンだったらしい。

 未来ある若者が穢れていないことはよき事だ。

 うんうんと頷きながら一人納得しながらさて、図書館にでも行こうかと歩き出した私だったがすぐにその足を止めた。


 カサリと小さく茂みを揺らしながら顔を出した水色の毛皮の小動物の姿に釘づけになる。


 あ、あれは………!二級保護指定種の水イタチ!!綺麗な水辺にしか生息していない半精霊に属する動物が何でこんな所に!!気性はおとなしく、水を操り、頭も良いことから使い魔としても重宝されるという水イタチ!初めて見た!

 滅多にお目にかかれない希少な動物の姿に私のテンションが俄然上がる。


 「お、おいで!こっち、こっち!」


 しゃがみ込んで手招きするがこちらを警戒しているのか動いてくれない。うう、逃げはしないからこちらに興味はあるのだろうけどうかつに近寄ればすぐに逃げ出しそうな予感………そうだ!

 水イタチは綺麗な水が好きなのよね!だったら魔術で該当する水を生成してそれを見せれば近寄ってくるかも!


 いいこと思いついた!さっそく実行実行………っと!


 水イタチを刺激しないように小さく呪文を唱える。ふっふっふ!私の専攻は魔術じゃないけれど身内に魔術オタクがいるせいか簡単な魔術なら扱えるのだ!

 ああ、私に魔術を教えてくれてありがとう!叔母さん!例えそれが双子の姉に対する歪みきった愛に対する副産物だったとしても目をつぶります。今度とっておきの凪さんの激レア映像を納めた宝珠を見せてあげますね!


 私は、このとき、浮かれまくっていた。だから、忘れていた。件の叔母さんから魔術の行使に対して厳しく制限をつけられていたことを。そして気づかなかった。水イタチを探して人が近づいていたことに。

 制限がつけられる、ということは魔術の行使に対してなんらかの不安要素があるわけで………私の場合、術の制御が下手で暴走する恐れがあるのだ。

 ほんの数量、私の手のひらぐらいの水を生成するはずの魔術は何故だか人一人分の頭ぐらいの水球を作り出し、更にはものすごい勢いで水イタチに向かって飛んでいった!

 

 「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!」


 慌てて魔術を無効にしようとしたが暴走した力はこっちの命令なぞ全く聞かない!!このやろう!私から生まれたくせに無視するとは!!

 そうこうしているうちに水球は水イタチのもとへ!


「チビここにいたのか」


 と思ったら茂みから狙ったかのようなタイミングで男子が現れ、お約束のように水球が直撃した。


 バシャン!!!!!


 水球が弾け、辺りに飛散する音がやたら大きく聞こえた。


 「「………………」」


 息が詰まるような沈黙の後。男子生徒はびしょぬれになって額に張り付いた前髪をかきあげながらゆっくりと視線を私にあわせ、硬直してしまった私の姿を確認すると鬼のような形相になった。美形さんな分のその迫力は半端ない!!


 「てめぇ………いきなり水ぶっかけるたぁ、どういう了見だ?あぁ!」


 「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!申し訳ございません~~~~~~~~~~~~~~~~!!!」

 

 大魔王さまのご降臨に私はその場で土下座した。




 「ほぉ、チビの気をひこうと水を出そうとして暴走させたあげく俺に水をぶっかけた、と」


 「さようでございます」


 土下座したまま状況を説明する私を大魔王様は腕を組んだまま見下す。彼から発せられるどす黒い怒りの気配に恐ろしくて顔があげられない。

 と、大魔王様の靴が見えたかと思いきや、その靴のつま先で顎を掬い揚げられた。強制的にお怒り最大の大魔王様とのご対面。って!ちょっ!


 おいおいおいおいおい~~~~~~~~~~!!足、足で人の顔を上げさせるなよ~~~~~~~!!


 至極当然の人としての尊厳を求めようとした口は大魔王様のお怒りに満ちたお言葉で口の中に大人しく帰って行きました。はい。わたし、まけいぬです。


 「ふさげんなよ。人さまの使い魔にちょっかいかけた挙句、その主に水をぶっ掛けるたぁ、いい度胸だ。覚悟はできてんだろうなぁ?」


 麗しいお顔が悪魔のような凄みが混じってます!!危険、危険すぎる。だけど怖くて逃げられない~~~~~~!!

 ないです。覚悟なぞないです。なので逃げたいのですが、あなた、怖すぎます!悪いのは私ですけどねぇ!(泣)


 「ぬ、ぬれた服とかの洗濯代などはこちらで負担します。そ、それに何か他にも濡れてダメになったものがあればそれも弁償します!」


 ああ、出費が痛い。学費は奨学金だし、生活費もバイトでまかなっている私にはかなりの痛手だよ。とほほ。やたら留学を反対する親族を納得させるために学費も生活費も全部自分でどうにかするって啖呵きった付けがこんなに早々に現れるだなんて誰が想像できただろうか。


 ああ、しばらくはパンの耳の生活かなぁ………とでも慰謝料とか請求されたどうしようと黄昏がれてしまった私に大魔王様の不機嫌そうな舌打ちが届いた。


 「弁償だぁ?お前がか?この本のか?」


 そう言って少年が見せたのは革張りの立派な装丁の見るからに高そうな分厚い本。だけど今は直撃した水に濡れ、水滴をいくつもたらしていた。あの状態じゃ、中も絶望的だろう。そ、そんなに高い本なのですか………と恐る恐る窺えば、凶悪な目で睨まれた。


 「ヘルメの書の写本の写本。ちなみにコネとツデをフルに使ってようやく手に入れた希少本だ」


 「へっ!ヘルメの書!!」


 古代の魔術研究、特に錬金術の分野において多大なる貢献をした大偉人の書!写本の写本でもどれだけのお値段と歴史的価値があるか!


 「あ、あわわ………それって……あの……別のヘルメさんでは……」


 「………」


 凄みのある笑顔で首を振られ、ついでに顎にあった足もどけられたからそのまま地面に顔を埋めた。 あうっ………。終わった、私の人生、今、終わった。

 しくしくしくと滂沱の涙を垂れ流す私。ううっ……せっかく念願の洞湖で勉強できると思ったのに初っ端からこれかよ!弁償できない、そんなお金ない。だけど実家に言えばこれ幸いにと連れ戻される~~~~~!!


 うっうっと泣き崩れる私の元に大魔王さまはしゃがみ込んだ。それはそれは麗しい笑みで借金取り顔負けの取立てを始める。


 「で、支払い能力のほうはあるのか?」


 「うううっ。見ての通りの貧乏学生ですので、無理です~~~~~~~~~!!」


 「無理でも払ってもらわなきゃなぁ~」


 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」


 「泣いたら手加減してもらえるなぞ甘い考えだ。払え。本の代金に慰謝料に服の洗濯代」


 「パンの耳どころの話じゃない~~~~~~~!!」


 ないものは払えないんだよ。馬鹿~~~~~~~~~~~~!!えぐえぐと泣きながらとにかく先立つものがないことを伝え(合間にののしられたりしたが)いかに私の生活が苦しいのかを家計簿を見せながら訴え(あまりの極貧ぶりに鼻で笑われた)最後には逆きれで意味もなく叫んだ(叫んだ瞬間に黙らされたが)甲斐があったのかどうにかこうにか今すぐ全額返済は免れた。

 だが、返済プランを何故だか一緒に考える羽目になった。………何故、こうなった。


 「で、だ。お前の俺に対する借金だが………これだけある」


 「はうっ!」


 大魔王が提示した金額に目の前が真っ暗になる。あうううっ!具体的数値は言わないがなんというかさすが希少本!なんてものを濡らしてしまっただと後悔ばかりが広がる。

 これ、年単位の時間がかかるんじゃない?

 絶望に再び地面とお友達になった私に容赦なく大魔王は鞭を振るう。


 「現実逃避をするな。これからお前ができそうな金儲けを一緒に考えてやる。ああ、俺って優しい」


 「なら、ちょっと、借金をへらし……」


 「あ、利子もちゃんとつけるからな。返済は早いうちがいいぞ」


 「鬼!悪魔!っうか利子ってなに!!」


 わぁぁぁぁぁぁん!本気で借金取りだ!大魔王だ!学生のくせになんて守銭奴!意地汚い!金の亡者!神殿にいってちょっとは禁欲してこ~~~~~~~~~~~~~~い!!


 なんてことは心の内で叫んで口からは出しませんよ?ええ、怖いから。後、機嫌を損ねて借金増やされたらたまらないからね!

 なのに私の顔色から何か不穏なものを読み取ったのか大魔王様の大きな手が私の視界一面に広がるっていた、痛い、骨が軋む!死ぬ、本気で顔がつぶれる~~~~~~~~~~~~~~~~!!

 じたばたと手足を暴れさせて抗議するが大魔王の腕は全くぶれることがない。それどころか顔を掴む力が益々強くなった~~~~~~~~~~~~~~!!


 「痛い!痛い!い~~~~た~~~~~~い~~~~~!!ごめんなさい申し訳ありませんすいません~~~~~!!!!」


 「ふん!痛い目見たくなければ俺に逆らうな」


 ………どこの俺様ですか。貴方は


 「うん?ナンだ?そのもの言いたげな顔は?」


 「イイエ。ナンデモナイデスヨ」


 再び顔に伸びてくる手に私は慌てて首を振った。


 「で、だ。話は戻すがお前の得意なことはなんだ」


 「妄想と想像とそれらを元に物語を考えることです!」


 きらりんと笑顔で言い切る。大魔王様はなぜか少しだけ哀れみの視線で私を見た。


 「お前、可愛そうなのは顔だけじゃなくて頭もなんだな」


 「普通に失礼ですよ!その言い方!」


 「まぁ、かわいそうな顔と頭は置いておいて」


 「発言の撤回を要求します~~~~~!!」


 「うっせぇ!とりあえず何かお前の書いた話、あるなら見せろ。話はそれからだ!」


 「ふぇ?」


 予想外のお言葉に固まった私だったがさっさとしろと頭を押さえ込まれ、慌てて鞄の中にあった短編を渡す。数枚の紙に書かれた物語に目を走らせる、その瞳が時々細められるのでびくびくとその場に正座で待つ。読み終わったらしい大魔王様はなにやら考え込んだ。そして、私に一つ提案をした。


 「よし!お前の書いた物語で金儲けするぞ」


 「へっ?」


 「てめぇを小説家として売り出してやるって言ってんだよ。学院は勉強ばかりで日々の娯楽っていうのが少ないからな、定期的に面白い本を出せば売れると思うぜ」


 「え、あ、でも、あの、印刷や紙代なんかは……」


 「ああ、そこら辺は俺に伝があるから大丈夫だ。あ、印刷と紙代は立替な」


 「そ、そんなぁ!借金増えてる!」


 「先行投資だ。諦めろ。売れれば元は取れて、借金も返せるぞ。さぁて、忙しくなるな」


 いかん、話がどんどん私の手を離れて進んでいる。

 何か、何か言わないと!!

 焦ってつい、口から出た言葉は。


 「私の名前素性は伏せて売り出してください!」


 ってちが~~~~う!!

 何、小説書くこと前提のことを言っちゃっているのよ~~~~~~~~~~~~~~~~!!


 「覆面作家か?まぁ、話題性は合ったほうがいいだろうし、下手に騒がれて勉学に方に支障が出てもなんだからな。いいぜ。素性は伏せるっと」


 ああ、何か勝手に話がまた進んだような………。


 結局、大魔王様を止めることなどできるはずもなく、返済できる当てもない私はそのまま彼の言う通り、覆面作家として小説を書くことになったのであった。


 そして現在、借金を返済するために私は睡眠時間を削って小説を書いていたのだ。


 「というか、締め切り指定がいつもいつもギリギリ過ぎるんだぁ~~~!依頼される量も半端ないし~~~~~~~!!」


 今日も大魔王への不満を叫びつつ私は小説を書くのであった。

 

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