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final story

 漸く続編が書けました。計4回挫折しました。

 矛盾はきっと無い。

 【1】 会議室にて…

 

 「何もこんな所でやらなくても…」アキヒロが呟く。

 「なんかさぁこの部屋に入ってくるとなんか気分が悪くなるよなぁー」ミズタは気だるそうに言う。

 「ふん。どうせ此処でいつも怒られているからだろ?」楽しそうに、いやらしい笑みを浮かべながらセイヤは言う。

 他人が気にしていることを的確にセイヤは言う。すると只でさえ沸点の低いミズタが「黙れ!」とセイヤに一喝した。

 まぁミズタは決して器の大きい人間ではないのだ。(勿論ミズタが器の大きい人間だという描写はしていないのだが…)。

 そうこうしていると、4組の古賀という男が一緒に会議室に入る。


 「座れ」金剛先生は感情のあまり篭っていない声で静かに呟く。

 「なぁ。シマダお前には宿題の件以外にも聞きたいことがあるんだがいいか?」金剛は一様質問をしているような聞き方をしていたが、目では命令をしているかのような雰囲気をかもし出していた。

 「コンパスのことですか?」セイヤは静かに金剛に聴く。

 「なんだ知っているのか?」金剛は少し驚いたように聞く。

 「差し出がましいようですが、良ければ私セイヤが説明しましょうか?」気色悪い善人ぶった顔で金剛とシマダそして、古賀に聞く。

 

 「いや、僕がするよ」アキヒロが推理ゲームに乱入する。

 セイヤは負けないように言おうとするが、『差し出がましさ』を一切考えていないアキヒロに勝てるわけも無く…結局アキヒロの一人劇場となるのだった。



 【2】 「俺にはすべて分かっている!」 アキヒロの楽しい楽しい推理ショー!



 「おほん」俺は今回の事件の全容を知らしめるために注目を集める。

 ふふふ。ついに…ついにこの時が来たのか。俺の最初の推理ショーが。

 この事件はおそらくやがて高校生探偵と呼ばれるこの俺が中学の時に窃盗事件をすでに解いていたことがお昼のワイドショーで知られ、一部の警察関係者しか知らない俺を一躍有名にさせる大切な石がかりとなるであろう。

 「っぷぷぷぷ」俺のようなクールでもてもてナイスガイでも笑わずにはいられない。

 っあ賢いとか人気者とかいう要素を入れるの忘れてたや。 

 ちゃんと気をつけなくては。

 「おい。アキヒロがおかしくなってしまったぞ」こんなんとか先生はうろたえている。

 生徒の前で取り乱すとは…一体何があったんだ?

 「確かにアキヒロの今の笑い方は馬鹿っぽくてなおかつ気持ち悪いものでしたが、いつも通りですよ」多分同じクラスの生徒がよく分からないが、「あきひろ」という人間を馬鹿にした。

 てっきり「あきひろ」なんていうから、俺のことかと思ったが、「馬鹿・気持ち悪い」等という要素がある人間なようなのできっと俺じゃない。

 「きっと」っていうか絶対なんだけどね。 

 っあそうそうこいつを呼んだのはよく推理小説に出てくる頭の悪い刑事役の人間として用意したのだ。

 いくら俺とて引き立てる人間がいないとやる気というのも起きん。

 っまこんな事件やる気なんか無くても本当はクリアできるんだけどね(笑)。

 そんな緩みきった空気を俺の「外野は黙ってろ」という昨日読んだ野球漫画の命台詞を言って引き締めさせた。

 

 そして俺は推理を始める。


 まず、今日学校に早めに来たシマダはクラスメイト(間違っても友人ではない)の会話をいつものように盗み聞きをしていた。

 すると数学の授業にコンパスが必要だということが分かる。

 しかし、人の話を聞いていないシマダは、当たり前のように持って来ていない。

 そのため、シマダが考えた対処法は「誰かのコンパスを盗む」だった。

 此処で運悪くターゲットに入ったのは部活をしていて、ある程度まじめなミズタであった。


 「おい。でもその時には既にクラスのみんなが居たはずだろう?よくそんな中で盗む気になれたな」セイヤが邪魔をしてきた。


 まぁいい。よく考えればたいした妨害でもない。

 そこでその時にはクラスメートが何人も着てはいたが、彼らの会話にはいるふりをしながらミズタの席の近くにまで行きまんまと鞄からコンパスを奪ったのだ。


 「しかし、シマダのコンパスはミズタのではなく、古賀のそれだったようだが?」とセイヤ

  ……あれ?聞いてないぞそんなこと。

 「うーん」と俺は暫く考える。

 「お前はシマダのことを過小評価しすぎだ。俺が続きをしてやる」と無駄にセイヤは意気込む。

 どういう意味だ?シマダが俺が考えたよりも一味加えて犯行に出たとでも?……「ッシャキーン」俺の脳内でそんな音が鳴った。

 「黙れ!俺にはすべて分かっている」決め台詞ッぽく俺はポーズまで決めていった。

 

 確かに俺はシマダのことを俺は馬鹿にしすぎていたようだ。

 さっき俺が言った内容だけでは流石にすぐにばれてしまう。ミズタとは同じクラスだしな。

 でもシマダは自分とミズタの間にもう一人他人を入れることを考えた。そして違うクラスで唯一交流のある古賀が出てくるのだ。


 セイヤが微笑を浮かべた。

 手のひらの上で踊らされている気がしたが、この際俺は気にしないことにした。

 

 そしてミズタのコンパスと古賀のとを交換してばれないようにしたんだ。

 どうだ言い返せるか?




 「えーっと。どっから突っ込んでいいのかよく分からないんだけど、俺はミズタのを取ってはいない」と白々しくシマダは言う。

 「この期に及んでまだ言い訳をするのか!そうやって言い訳ばかりしていたら立派な人間になれるだろうな」セイヤが調子に乗って罵倒する。あいつは弱者を虐めるときが一番生き生きしている。

 「っく」シマダはうろたえる。が、直ぐに真実を言い始める。

 俺は本当に此処で黙って聞いていればよかったと後になって酷く後悔したのだった。




【3】 「んーまぁ、そういうことだよね」(笑)  シマダの自白


 「俺っていうか私?でいいのかなは学校に行くと宿題をして居ないことに気づく。そして―――」

 そこまでシマダが言うとアキヒロが文句を言って結局一分足らずの内容だったのが、五分もかかってしまった。

 シマダの犯行を要約すると以下の通りであった。



 宿題の存在を忘れていたことに気づく⇒鞄はあるが、暫く帰ってこないミズタのプリントをパクる。


 コンパスを忘れていたことに気づく ⇒今度は古河のコンパスを無断で借りる。



次に犯行がばれた順に並べる。

 


 間違えたところが全く同じ(明らかに話を聞いていないのに何とかしてといた結果ぐちゃぐちゃな結果になっていたところも同じだった)なのでプリントに対する犯行がばれる。



 そして古河が騒ぎ出したのでコンパオスを盗んだことがばれたのだった。




 「おいおい。じゃあ俺のコンパスはどこにあるんだよ?」

 学校指定の自分のコンパスの行方がシマダが犯人で無いということが分かったのでまた位置から振り出しに戻ったと困惑している。

 しかしミズタのことを考えている人間はごく少数であった―――。 

 「じゃ、じゃあどうして僕の的外れな推理を中断させずにやらしたんですか?」

 「いや、そもそもどうして俺たちを呼んだんだ!」

 セイヤはまるでマシンガンのように喋って詰め寄る。

 「え?呼んでもないのに勝手に来たのはお前たちだろ?俺が呼んだのはシマダと古賀とミズタだけだ」

 「じゃあ、推理をなぜとめなかったんだ!」

 「ん~。いや、カッコよく一生懸命間違った推理をしている人を見るのって楽しいじゃん?」

 「ほら、主人公が答えを出すときはちょっと他人を馬鹿にしている雰囲気でやってっからおもんないけど、間違った推理をしてるキャラクターってコメディアンみたいで面白いじゃん」

 「………………」

 アキヒロは完全に馬鹿にされていたことに気づき死人のような顔をしている。

 そして同じ推理をしていたセイヤのメンタルも……。

 「しかし、ようするに一番悪いのはシマダだということは、アキヒロの推理と同じだな」

 セイヤは自分の自尊心をせめて守ろうとした。

 すると、「っけ、こんな状態でも俺をかばって自分は良い人間だということをアピールするか!お前の腹ん中が真っ黒だということは周知の事実だ」というアキヒロの台詞でセイヤに心を折られたのであった。

 まさか身内に止めを刺されるとは思っていなかったので、余計にメンタル的に攻撃を受けた。

 そして最後にシマダの「んーまぁ、そういうことだよね」(笑)この台詞以降はショックであまり覚えていない残念な二人であった。


 それから、金剛と古賀でシマダに対する攻撃が小一時間続きその後金剛がミズタのコンパスについて適当に調べておくことを説明して解散したのだった。




【4】 「ぁあ~やりすぎちゃう人なんですね?」  ミズタ爆発


 翌日の朝のホームルーム。


 「昨日ミズタのコンパスが盗まれたことを皆知っているな?一時はシマダ課と思われた今回の事件は実際のところ誰が犯人か分かっていない現状である」

 「今回の犯人はこのクラスの人間であるとは思いたくはなかった。しかし、金剛先生から聞いた話ではこのクラスの人間であることは確実である」

 「しかし」ここで担任は教壇を大きく叩く。まるで殴ったような音がした。

 「しかしクラス内で『お前が犯人なんだろう』と疑わないで欲しい。今回の事件だけでわたしはこのクラスの結束力を無くすようなことはしたくない」

 その後無言で皆の顔を凝視する。

 みんなは察したようで担任の顔を見つめている。ただ一人自分の上履きを見つめているミズタを除いて……。

 ミズタが下を俯いていたのは、勿論自分の上履きのシミに夢中になっていたわけではない。

 前日に自分の部屋の自分の机の上を見ると何とそこには信じられないものがあったのだ。

 そう。何を隠そう「自分のコンパス」が。である。

 つまり、ミズタはそもそも学校に持っていっていなかったのだ。

 話はホームルームに戻る。

 「犯人もきっと私の話をきちんと理解していると思う。だから何日かするときっとミズタの机の上にそっと置いているはずだ」

 「しかし」担任は申し訳なさそうに俯く。

 「私の考えも虚しく、ある先生の一案で翌日の朝礼で校長先生が。そして、学校便りでも大々的に知らせる予定だそうだ」

 因みに言わなくても分かると思うが、その先生とは金剛先生である。

 よってこれで金剛に「ぁあ~やりすぎちゃう人なんですね?」と脳内で呟いたミズタであった。




 このように所詮は只の学校で起きた事件。推理なんてものは最初から必要なく、ただ聞き込みさえすれば、すぐにでも犯人が分かるような事件であった。

 といっても、「学生時代にただの子供が難解な事件に遭遇して面白おかしいことになることはそうそう起きないことは常識」と言ってしまえばそれまでなのである。


 

 



 次からはちゃんと虚子を書くぜ。学校の第二種電気工事士があるからぜんぜん書けないと思いますが……

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