表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神域物理学派(ストレージ学派)について  作者: 如月妙美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/10

第9章 結論――神域物理学派(ストレージ学派)の意義

 神域物理学派(ストレージ学派)は、仮想現実論をさらに多次元かつ再帰構造へと広げ、“創造主による巨大ストレージの情報投影”という大胆なイメージを提示する。そのキーアイデアは以下の通りである。


1.巨大多次元情報領域:

 創造主が無限に近い情報を保持する“神域”をストレージと呼び、われわれの世界はその一部を投影したもの。

2.入れ子構造の無限連鎖:

 パソコン画面が内部で自身を映すように、上位ストレージが下位世界を生成し、それがまた下位仮想世界を創り…という再帰が理論的に無限に続く。

3.ビッグバン=起動、ブラックホール=シャットダウン:

 宇宙の始まりと終わりをIT的イベントに置き換え、物理学の謎を新しい視座で再解釈する。

4.“初めに光あれ”との親和性:

  聖書など宗教の創造物語を、プログラム起動時のエネルギー解放とみなすことで、神学と科学を仮想現実論が橋渡しする。

この学派の意義は、現代物理学が説明しきれない領域(ビッグバンの特異点やブラックホール内部、量子ゆらぎなど)を、多次元情報ストレージの概念で包括的に捉え直す点にある。また、宗教的世界観(創世記や神の創造)を、現代情報理論やシミュレーションのメタファーで説明可能にする試みにもなる。

 他方で、厳密な観測や実証が不可能なため、“仮説を超えたSF的・神秘的思索に留まる”との批判を免れない。無限後退や“創造主は誰が作ったのか”といった根本問題にも結論が出ず、神学と科学の溝を完全に埋めるわけでもない。しかし、哲学的探究として、世界が“情報領域の投影”にすぎない可能性を論じることは、人類の自己理解や世界観の拡張に寄与する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ