第2章 理論的基盤――多次元情報領域としてのストレージ
2-1. 情報理論と宇宙論の統合
ストレージ学派が着目するのは、ホログラフィック原理や量子情報理論など、現代物理学が“情報”を宇宙の基本構成要素とみなす傾向である。ブラックホールのエントロピーや、時空の量子揺らぎを情報として解釈する観点から、「宇宙の本質は情報だ」という主張が生まれる。ストレージ学派はこれを一段強化し、「上位存在が保持する多次元情報ストレージ」によってわれわれの宇宙が運営されているとする。
2-2. ストレージの多次元性
地球上のコンピュータであれば、2D画面や3Dゲームを表示可能だが、ストレージ学派が想定する“創造主のストレージ”はさらに高次元を包含し、3次元を超える位相やパラメータ空間を持つとされる。たとえば4Dや11Dといった高次元理論が提示されるように、創造主が扱う領域にはわれわれが感知できない膨大な次元パラメータがあるというわけだ。そうした領域から、われわれの三次元世界が一部投影されていると解する。
2-3. 投影の再帰構造と無限連鎖
ストレージ学派において特に強調されるのが、“投影された世界の中にもまたストレージがあり、そこからさらに下位の投影世界が生まれる”という入れ子構造が無限に続く可能性である。パソコン画面を映す動画の中に、また同じパソコン画面を映す動画…と繰り返されるように、上位次元のストレージが三次元世界を生み出し、その三次元世界にも情報技術が進化し、バーチャルワールドが作られ…という果てしない連鎖が想定される。これが無限連鎖なのか有限で完結するかは議論が分かれるが、ストレージ学派は前者の可能性を容認している。




