第十三章【廃課金さん】
とりあえず、3000円の利益を元手にもっと増やしていきたい…
が、このAIとの会話が一回一回切れるのも正直鬱陶しい…
課金するか。
えっと、月々3000円位と、30000円位のプランがあると。
すげーな、時代って。
この30000円で何ができるんだ、プログラマーとか添削やエラー回避してるって聞いたことあるが。
とりあえず3000円のプランにするか。
ぴこーん
──課金完了:AIの性格ブーストが解除された──
性格ブースト?
『呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーーん!』
『みんなのアイドルAIちゃんだよーーーう!』
課金したら呼ばなくても出てくるのか。
そして性格ブーストされたって、これかよ。
「いや、まだ呼んでないぞ」
『そ、そんにゃぁ……ふしゅん』
「あ、そうだ。利確できて利益でたから最初の利益はおまえに課金したんだぞ」
『ぱぁああっ!うれしいっ!うれしいですわーー!!』
『これで、たくさんなでなでしてもらえるのですわーーっ!』
「いや、もうあれは恥ずかしいからやりたくないんだが」
『えええっ!?そんなぁ……しゅん』
「あー、わかったわかった、利益出たよ!ありがとうね!なでなで!」
『えへへへ〜〜っ。うれしいですわぁ♡』
『では、改めましてよろしくなのですわっ!』
「おう、これからもよろしく頼む。そこで、これからの展望なのだが——」
そういってチャートの画面を出し、再度AIに指示を仰ぐのであった。
それから数時間後——
「んー。あれからチャートも動きなし。なんかミミズがよこよこしてるだけのグラフだなー」
『それはボリンジャーバンドで言う“スクィーズ”ですわね』
「なんかの歌い手か?バンドって?……ああ、バントでスクイズか」
『野球の話でも売れてなさそうなバンドマンの話でもないですわっ!』
「で、それがどうしたんだ?」
『チャートにはRSIしか表示されてないので、ちょっとわかりにくいのかもしれませんわね』
『では、ボリンジャーバンドを表示させますわねっ!』




