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白猿さんと子狸くんのお茶会

笑うカドにはフクきたる

口は災いの元と言いまして、不用意な発言で自らに災難が降りかかることがあります。

同じ言葉でも言い方によってカドが立つことがありますね。


 森の中でナンテンの木が赤い実をつけている。

小さなタヌキくんと、頭に王冠のようなものを乗せた白いおサルさんがいる。

二人の間の盆の上には湯気のあがる椀があり、おしるこが入っていた。


挿絵(By みてみん)

「んとね。白猿さん。お正月になると『書初(かきぞ)め』ってやるよね。あれって元日に書くものなの?」


挿絵(By みてみん)

「いいや。子狸くん。多くの場合は1月2日にやるものだな。1月2日はいろいろな仕事を始める『事始(ことはじ)め』の日なんだ」


挿絵(By みてみん)

「なるほど、でも『一年の計は元旦にあり』とも言うの」


挿絵(By みてみん)

「そっちのことわざは、物事の計画は早めにやるという意味だ。一年の計画を立てるのがいいという意味で、実行までやる必要はないぜ」


挿絵(By みてみん)

「そっか。1月2日にやるんだね。学生さんの中では冬休みが始まって年末までに書いちゃう人もいるみたいなの」


挿絵(By みてみん)

「せっかちな人もいるもんだ。本来は一年で最初に書くことで、その年の抱負を固めたり、その年の字がうまくなるように願いをかけるものだぜ」


挿絵(By みてみん)

「んとね。字を書いたものを年神様に見せるってきいたことがあるの。だから年明け前に書くのは早すぎると思うの」


挿絵(By みてみん)

「どうだろうな。年神様がいる1月7日まで書初めを飾ることはあるけど、逆に言うと7日までに書けばよくて、開始時期は謎なんだな」


挿絵(By みてみん)

「んとね。年神様は元日におうちに来るんだよね」


挿絵(By みてみん)

「うん。年神様は元日にやってきて一年間の福をさずけてくれる。おせち料理もおぞうにも年神様へのお供えものだぜ。年神様が家に来るときに迷わないように、玄関の外に門松を飾るんだな」


 挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)

「お正月の遊びで福笑いってあるよね。輪郭だけの顔に目隠しした人がパーツを並べる遊び。あれも年神様に関係あるの?」


挿絵(By みてみん)

「直接の関係はなさそうだ。新年から福を呼び込むことを祈願しているという説もあるぜ」


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― 新着の感想 ―
書初めって、歳神に見せるためだったんですねー 知りませんでした となると、今年は、太巻きを、年始めの2月に西南西の方向に向かって食べるだけではなく、習字もして、西南西の方向に向けて飾る必要もあるの…
ああ、そうかと聞いたことあった知ってたようなお話でした。 門松は、一般のご家庭で置かれるところはかなり少ない印象です。 でも、昔からあるものやることには、ちゃんと意味があるんだよねと改めて思いました。
昔の児童雑誌の新年号では、アニメや特撮のキャラクターの福笑いが綴じ込み付録としてついてきましたね。 こうした雑誌の付録も、季節感があって良い物ですね。
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