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七罪の騎士  作者: 南琴音
第零章 周りは彼を置きさって
3/6

絶望的な現実に 後編

更新遅くなってしまい申し訳ありません!( ̄▽ ̄;)

どうぞお読みください!

「…やばい…本当にやばい…」


組織に正式に入隊してから今日で約1年が経とうとしている。


それなのにも関わらず、俺たちの新人小隊の小隊ナンバーは下がりこそしていないものの、全くと言っていいほどに上がっていなかった。


実力はある筈なのになぜ?


そう考えた時、俺達の小隊ナンバーが上がらない理由が幾つも出てきて、片手では数え切れないほどあるのだということに今さら、気がついた。


いろいろな問題点がある中で上に上がれない最も大きな要因を挙げろと言われたら、やはり咄嗟に思いつくのは「チームワークの欠落」。


明らかにこれが1番であろう。


俺達の小隊は軍学校を全員、10位以内で卒業している、いわゆる意識高い系と呼ばれる人達の集まりになっている。


実力こそあるものの、他者に指図されるのを嫌い、本当の1番は自分であると信じて疑わない奴らばかりが集まったらどうなるか?…容易に想像の出来ることだ。


例の如く、俺達の小隊は、入隊当初から今に至るまで、まるで示し合わせたようにバラバラだった。


誰がリーダーにふさわしいとか、この失敗は自分のせいじゃないとか、下らないことに時間を割いて全く仕事に身が入らない。


挙句の果てに、仕事を放棄する奴まで出てきた。


仕事の数は無限ではないし、無期限でもない。


だから、俺達がやるはずだった仕事を、俺達が放棄すれば、次の小隊に仕事が回されてしまう。


俺たちのヤル気が戻っても仕事はすぐには回ってこない。


上に上がるには自分達の1つ上の小隊の業績を抜かさないといけない。


なのに仕事を他に明け渡す。


まるで馬鹿みたいだ。


一刻も早く上に上がらなくては行けないのに、無駄なプライドが邪魔をしていっこうに進展しない。


何度同じ小隊メンバーを殺してやろうかと考えたことか…


自分でも最近は、考えがマイナスの方にしか向かなくなって口数も減ったように思う。


それ程までに、俺はその時の、精神的に疲れていた。


「1度声をかけてみるか…」


結果として、皆のことを思って口に出した言葉は、鋭い言葉の刃となって何十倍もの重りとなって帰ってきた。





「…はぁ?何言ってんの?うっざ…」

「皆のため!?偽善者ぶらないでよ…そういうのマジでいらないから!」

「痛いわー…マジで…」


散々に貶されたあとに俺にとってのトドメの一言であることを言われた。


「お前チームにいらないよ…ってか…胡散臭いんだよねお前って…」


その一言で俺の何かが音を立てて崩れていく音がした。


「分かった…もういい…じゃあな…」







かくして…俺は組織に入隊して1年で無所属となってしまった…


「俺…どうすれば良かったのかなぁ…」


次の更新は2月25日です!

次も読んでくれるとありがたいです!

なにかご指摘等ありましたらコメ欄にてお願いしますm(_ _)m

それではまた次のお話でお逢い出来ることをお祈りしています♪♪

それでは失礼致します!

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