日常1
ジリリリリー!!
バン!!
今日もいつもと同じ朝が来た。時間は5時。日課のランニングと筋トレをする。ランニングは、10キロを走る。懸垂や、腹筋、腕立て伏せと全身をくまなく鍛える。
ガタッ、ガチャン。
「おはよー」
「ああ、おはよう。今日は早いな。」
「へへーん、今日から入学式だからね。」
「ああ、もうこんな時間か」
時刻は、6時30分。これから始まる物語の中心人物を説明しよう。
早起きの青年。彼の名前は、夕神 廉夜。この春から高校生になる。
少し遅れて登場した彼女は、夕神 美紗。彼女もこの春から高校生になる。
この二人は兄妹で、兄の連夜に妹の美紗だ。
「レンヤ、早くシャワーを浴びなさい。あと、美紗も着替えて準備しなさい。そんなボサボサなままじゃ駄目よ」
彼女の名前は、矢代 静恵。母親の妹である。
レンヤとミサの親は両方とも、事故で死んでいた。死んだのは、まだ10歳にも見たなかったころである。
最初は、母方の家で育てられるところ、シズエさんが、引き取ってくれたため、今まで何不自由はしなかった。彼女の仕事は、大学で魔法式に関しての研究をしていて、講義もしており、その顔と人柄の良さから、人気講師となっている。
「ほらほら、着替えてこれ食べたら行きなさい。今日も一日頑張るのよ。」
「シズエさん、今日の晩御飯どうするの?」
「今日は、遅くなりそうだから。」
「わかった。行ってらっしゃーい」
「はいよ!」
「…」
無言で手を振るレンヤ。冷めている顔で手を振るギャップが何とも言えない。