無力
朝、いい匂いが寝室まで届く。
「ふむ、起きたか。」
「ああ…」
無言で食べ進む。
「とりあえず、帰る方法を調べるのと同時に稽古を始めようかの。ついてこい」
「…」
特に二人は言葉を交わさず家を出た。昨日歩いた道とは違う道を進むうちに、開けた場所に来た。そこの地面は、きれいに整地されており、何かの魔法が張り巡らされているのは一目瞭然である。
「ここは?」
「ここは鍛錬場とでもいうべきかの。とにかくいつだも戦える準備をしなさい。」
黙々と準備を始めるレンヤ。
レンヤは、自宅で鍛えてるとはいえ知っている攻撃魔法は少なく、各家に伝わる魔法なんてものはなく、中学に習った初歩の魔法を自分で攻撃魔法に帰る程度だ。戦闘魔法は、高校や家族、大学や、魔法士協会でなければ基本的には習得できない。シズエさんも教えてはくれず、すべて独学なのだ。
「準備はできたのか?」
「ああ、いつでも大丈夫だ」
「よし、いつでも殺す気でかかってこい」
爺さんの雰囲気が変わった。体は見た目の都市とは変わって筋肉が浮くほどによくなり、気を抜くと立てなくなるほどの気迫を放ってる。
レンヤは普段の訓練の時同様に、体中に魔力を循環させて身体能力を上昇させる。
ダンッ、
まるで弾丸のようにレンヤは突っ込み、その直前にショックガンと呼ばれる、雷系統の電撃を打ち込み、吹っ飛ばす予定でった、しかし、魔法もそして、レンヤ自身の体も、爺さんの体をすり抜けたのだ。
攻撃は失敗したと同時に身構える。
しかし、爺さんは最初と同じ場所に立っているだけだった。しかしレンヤは、すり抜けた時に地面に術式を張ッており、遠隔から発動し地面が大きなトラバサミのような形になり閉じた。
「ふう、さすがに死んじまったか?」
「いや、死んどらんよ?」
後ろから声がし振り向き戦闘態勢をとるがそこには誰もいない。
「横じゃよ、横。」
「!?」
昨日の時のように、いることに全く気がつかなかった。
その場から、ショックガンを放とうとしたが、気づいたときには、視界から見える光景が変化して、地面と空が逆になっていた。
バタッ。
気が付いたとき爺さんは、どこから出したのか椅子に座り、お茶を飲んでいた。
「ふぉふぉふぉ、わしに負けたのがそんなに悔しいのか?」
「なんでそう思う?」
「今のお前の顔は、そんな顔をしておるからだよ」
レンヤは、今まで鍛錬を欠かさずし、試験でもまあまあな結果を出していた。確かに爺さんの実力は
自分以上と認めてはいたが結果は、特に何にも意味をなさずに負けたに等しい。
「まぁ、わしが鍛えるにあたってはギリギリ及第点といったところかの。ついてこい」
悔しさを胸に爺さんについていき、鍛錬上の端に来ると地価に続く洞窟のようなものがあった。
「ここの最下層まで進め。そしたら、またわしが相手になってやる。」
「ここの最下層まで行けば、また戦ってくれるのか?」
「ふぉふぉふぉ、かなり好戦的なんじゃなお前の性格は。」
「…、つよくならないいけない。」
「なら、最下層までたどり着け。」
うなずき、レンヤはだまったまま洞窟にの中に入っていった。
「今のお前じゃ最下層に行く前に死ぬが、うまく自分の力をしれれば、最下層は余裕じゃろうがな。」




