ゲートキーパー
ズズズッ
「…ん、いいお茶じゃなぁ」
「…」
「ふむ、確か菓子かなんかがここら辺に…」
「おい…」
「まぁ、待て。」
ガタゴトッ、
「ふむ、何だったかな?」
「いい加減にしろよ…」
「大寒じゃったな、ゲートキーパーのことじゃな?フォッフォッフォ」
お茶と岡井を出し終わりようやく語りだす。
「今から約500年ほど前かの…」
世界は、いくつかに分けられている。それぞれの世界には、それぞれの特色を生かした世界が広がっている。地球は、人の弱さから武器や道具といったものの作りを、特に重点的に開発してきた。科学といわれる分野だ。そしてほかの世界よりも真っ先に、自分の世界のルールを見つけたと考えられる。ルール、それは重力や、分子等の法則のことだ。これは、人には考えるということ以外ほかの生物に圧倒的に劣るからだ。
像のような、巨体や力はない。ライオンのような鋭い牙も、爪もない。鳥のような翼もない。
しかし、実際に人間が地球では、最強の生物とされるゆえんは、ほかの個体よりも圧倒的に進んだ頭脳があったからだろう。
では、この世界のルールは?
この世界の最強の生物は、ドラゴンや悪魔、神といった地球では空想上の生物とされている存在が、上に存在している。
しかし、人間も負けてはいない。この世界には魔法という存在が最初から存在している。そのため、化け物の多くいるこの生存競争に人間は対抗してこれたのだ。
しかし、魔法が最初から与えられているこの世界の人間は、魔法を中心として考えた文化が進んでいるため、地球で言う化学はいまだ進んでいない。
と、ここまでは二分化されている世界の話だ。謎の爺さんがここまで詳しいのは、かつてのゲートキーパーに、地球の話を聞いていたからだ。
では、本題のゲートキーパーとは?
このゲートキーパーは言葉の通り門番だ。この世界と地球との二分化された世界が交わらないようにする役目だ。この二つの世界のひづみは必ず起こる。過去の、神隠しや宇宙人に連れ去らわれたとされる人の多くが、このヒヅミを通って、この世界に来た。それは、逆もまたしかり。
ゲートキーパーは、そのヒヅミを起こさないよう管理する人、門番だとされている。
定期的に行き来することだけでも、この問題は解消されるらしい。
このゲートキーパーがいつ生まれたかは誰も知らないそうだ。
「で、そのゲートキーパーが俺だと?」
「うむ、そうらしいの。ちなみに先代のゲートキーパーはなかなかな強さだったのう。」
「先代…(まて、俺の父さんが、ゲートキーパー!?)」
「ふむ、お主になかなか似ているのう」
「!?」
「フォフォフォ、まぁよい。それで、りかいできたかの?」
「ああ、大体はな…」
「お主は、どうするんじゃ?」
「いや、帰る…」
「ふむ、そうか。気が向いたらまたここに来い。」
「ああ…」
スタ、レンヤはとりあえず最初の部屋に向かった。
ギョーフ・ニイド・シゲル・ティーク 我は力を求める。
「ん?」
ギョーフ・ニイド・シゲル・ティーク 我は力を求める。
「おい、うそだろ…」
バタン、ダダダダッ
「おや、帰らんのか?」
「帰り方がわからん…」
「フォッフォッフォ、生き方は知っておるのに帰り方がわからんとは、面白いことを言うな小僧」」
「…」
「ふむ、わしも知らんぞ?」
「…」
「…」
顔を真っ青に変え、うづくまるレンヤ。
「とりあえず、今日は泊まっていけ。明日この部屋から探せば何か出てくるじゃろ」
「ああ、ありがとう…」




