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霊安室の誕生日 短編小説1

作者: チャー丸

私はサキ8歳!



今はお母さんと2人だけで住んいます。



今日4/1それは私の誕生日!




私にはお父さんがいない。




お父さんは亡くなったそう聞いたのは2年前。




だからいつもお母さんが誕生日ケーキを買ってくる。



そんな4月1日私は今日9歳になった。




お母さんはいつも私の為に郵便局でバイクに乗り手紙を運ぶ仕事を一生懸命している。



20時もうお母さんが帰って来てもおかしくない時間。



…どうしたのかな?



…今日は遅いな。



…ケーキは?ご飯は?



その時チャイムが鳴る



【ピンポーン】



「お母さん!」



…遅いよー!



…お腹すいたよー!



私は帰ってくるお母さんに駆け寄る為に玄関に走った。




…チョコケーキかな?



【タッタッタッタッ!】



…ショートケーキかな?



【タッタッタッタッ!】



【ガラガラガラガラ!】



「お母さん!誰?おじさん!」



『君がサキちゃんかい?』



「うん。」



『これお母さんから手紙。読んで。』



私は手紙を受け取って開いた。




《サキ、お母さんは遠くに仕事に行く事になりました。

今日は配達員の人とご飯とケーキを食べてください。

明日は引っ越しを、する人がくるかもしれません。

その人に付いて行きなさい。

私は当分会えませんが、必ず誕生日にケーキを届けます。

ごめんね。ごめんなさい。》



…何これ?



「どういう事?全然意味がわからない」




『今日はお仕事があって帰れないからおじさんとお誕生日してくださいってそういう事さ。』



「えーお母さんとがいい!」



「ケーキ食べたい!」



『ケーキならあるんだよ。』



「何これ潰れてる!嫌だこんなケーキ!私は駅前のチョコケーキがいい!しかも2段のやつ食べてみたいの!」



『ごめんね!これしかなくておじさん転んじゃって。』



「むぅー!でもご飯も無いよ!」



『あるよ!じゃーん!』



「なにそれカップラーメン!なんで?それだけ?明日お母さん帰って来たら、絶対怒るから私!」



『じゃ上がっていいかな?』



「いいけど食べない!そんな誕生日にふさわしく無いもの私はいらないから!」



おじさんが私の後について来て上がる。



そしてリビングに来た。



「おじさん!ズボン切れてる!どうしたの?血ついてる!」



『さっき転んじゃってケーキもそこで潰れたんだよ。大丈夫みて体はなんとも無い!』



おじさんがズボンをまくると怪我はなかった。



「変なおじさん!」



『とりあえず食べよ。』



「嫌!食べない!ケーキだけ食べる!」



『そんな事言わずに、カレーとシーフードどっちがいい?』



「いらないって!」



私はカップラーメンを投げた。



そして潰れたケーキだけ食べていると



『おじさんにも一口頂戴?』



「えっー!やだ!!絶対ダメ」



「もう寝るからおじさん帰っていいよ。」



『そうかい。わかった。1人で寝れるかい?寝るまで怖いならついていようか?』



「いらない!だいたい知らないおじさんだし、鍵かけるからもう出て!」



そう行っておじさんを玄関に追いやった。



【ガラガラガラガラ】



「おじさん!お母さんと同じ仕事の人でしょ?もう夜の延長の仕事はしないで早く帰って来て、、、ってどうしておじさん泣いてるの?」



『伝える、、、サキちゃん必ず伝える。、、、おじさ、、、んが、、、必ず伝え、、るから、、、。元気でね。誕生日おめでとう、、、、。』



「必ず伝えてね。」



そういうとおじさんは黒い車に乗せられて行った。



「あの人偉い人なんだ車の後ろに乗せられて。じゃ、あの人に文句もっと言えばよかった。」



「ふんっ!誕生日に1人で寝るなんて最低!」



そうして鍵をかけて寝た。



そして次の日私を誰かが、迎えに来た。



「サキちゃんだね?一緒に行こうか?」



「誰?どこに?いかないよ!お母さん待ってないといけないから!」



「サキちゃん。お母さんは昨日死んだんだよ。バイクで事故にあって、、君は今日から君の友達がたくさんいる場所に引っ越すんだ、、、。」



「嫌だ、、、そんな、、、お母さん、、、、。なんで、、、。昨日のおじさんが、、毎年ケーキ届けるって言ったもん!、、、お母さんは必ず、、、、私にケーキを届けるんだから、、、、、死んだり、、、、しないもん。、、、お母さーん、うぇーん。」



「みんなサキちゃん乗せて。」



「嫌だー!下ろせー!!私は行かない!!!」



【バタン!】



「運転手!出して!」



「はいっ!」



そうして暴れる私は施設に行く事になった。



…あの昨日おじさん!



…嘘ついたんだ!



…許さない!



…許さないから!



そうして車は走り出した。



そうして私は施設で1年が経ち10歳の誕生日を迎えた。





「サキちゃん!面会が来てるわよ!」



「おばちゃん誰に?私?」



私は玄関まで行くと1年前に私に嘘ついたおじさんがいた。



『サキちゃん。お母さんからケーキ持って来たよ。』



「やめてよ!おじさん嘘ばっかりでしょ?!しかも小さい!何これ?誕生日に三角?馬鹿にしないで!」



私は私に差し出したケーキを振り飛ばした!



ケーキが、グシャグシャになり壁に当たる



…ざまぁ!



…おじさんの嘘で私がどれだけ、、。



…どれだけ、、、。



…許さない!



『じゃあカップラーメン食べよう?おじさん持ってきたから。』



私はおじさんが差し出して来たカップラーメンを受け取り踏み潰して中に入って行った。



「もう2度と来ないで!」



その捨てゼリフを吐いて、、、。



しかし、そのおじさんは次の年もその次の年もケーキとカップラーメンを持って私に会いに来た。



私は苦痛だった。



顔も見たくなかった。



お母さんを忘れそうになる頃にあの人が来る。



もうストーカーのようだった。



しかし16の誕生日にはその人には合わなかった。



私は施設を抜け出して金持ちの人に食べさせてもらいながら、住まわせて貰っていた。



股を開けと言われれば開くしかなかった。



全然そんな気分じゃなくても、、、。



そんなある日私は外出中、とある男性と知り合い、初めて恋をした。




初めて優しいSEXを知った。



私はその人と一緒に暮らすべく金持ちの家から逃げた。



あの時施設から脱走した時の様に。



私はその人と3年暮らし、19歳に結婚する事になり、



3年ぶりにお世話になった施設に顔をだした。



脱走して怒られるかも知れないと思ったが、



お世話になったおばちゃんがいた。



まるでお母さんの様に優しく私を包み、自暴自棄になりそうな私を、笑える人間にするまで引き上げてくれたおばちゃん。



私はこの人無しでは今の人生は無いから、お礼は言わないとと思い重い腰を上げて施設を訪れた。



「サキちゃん久しぶり!」



怒られる事もなく意外と暖かく接してくれた。



「サキちゃん!これあの人から。」



「えっ?」



私はカップラーメン6個を貰った。



「3年分!流石にケーキは捨てたわよ!」



「これも捨ててもよかったのに、、なんであんな嘘にこだわってずっとケーキとカップラーメン持ってくるの?


ケーキは毎回三角だし!


カップラーメンなんて別に好きじゃないし。」



「さぁ、なんでかしらね。」



「おばちゃん!私次の誕生日に結婚する事になったの!


その報告に来たの!


おばちゃんには寂しいときに1番世話になったから!」



「そうそれは目出たいわねー。いつ?どこ?」



「2ヵ月半後、あの海沿いのホテルで!」



「それはサキちゃんおめでとう。


私は仕事でいけないかもしれないけど、ケーキはおばちゃんで用意していい?」



「いんですか?」



「もちろん!2段位のでいいかしら?足りない?」



「充分です!」



「あなたは、幸せになりなさい!」



「ありがとう、、、おばちゃん、、、。大好き!!」



「うん。今までよく頑張ったわね。」



「おばちゃんがいたから寂しくなかった。お母さんみたいだったから、、。」



「嬉しい事言ってくれるじゃない、、、。ありがとう。」



「じゃあね。おばちゃん。」



「うん元気でね。」



私はおばちゃんに新しい旦那さんと一緒に会釈して施設を出て来た。



…2ヵ月半!



…忙しいなぁ。



…私の知り合いはほとんどいないけどね。




そして時間が過ぎ結婚式当日。



「おばちゃん!ケーキ来ないよ!」



ケーキが届かないまま式が始まった。




「大丈夫おばちゃんを信じよう!」



そう旦那さんが言ってくれた。



私もその言葉を信じた。



式は進み、ケーキ入刀の5分前!



扉が開いた!郵便局員が息を切らして走って来た。



「はあはあ、守谷 仁様と守谷 めぐみ様からお届け物です。」



「お母さん!えっ?もう1人はお父さん?」



「何?どういう事?これ本当に誰から?」



「駅の側でケーキ屋さんに配達してたらそこで、ケーキを買ってる方が倒れられまして、守山めぐみを、知ってますか?と、聞かれたんです。

知ってました。私の上司でしたから。


優しい方で。よくして貰いました。


そう言ったらめぐみは私の妻だと、今日娘の結婚式なんだ必ずこの結婚式にはケーキを送りたいと思っていたと!


約束したんだ9歳の誕生日にと!

だからこのケーキとこの手紙と一緒にホテルまで届けて欲しいと頼まれました。!


救急隊が到着した時にはもう体はうごきませんでした。


それでも私は託されたので急いで持って来たんです!

サインお願いします!

私はこれをあの人にちゃんと届けたと、渡しに行かないといけません。」


「あの人お父さんだったの?」

…うそっ?


…私酷い態度ばかり、、、。


「なんでいわないの?

私を育てなかったの?

、、、あの日なんで私をあの家に1人にしたの?

お父さん!なんでいつもカップラーメン?なんで三角ケーキ?私を見捨てといて、今更何??お父さんなんて、、?理解出来ない、、、。」


私は手紙を開いた。



〜〜〜〜〜〜娘 サキへ〜〜〜〜〜〜




サキ、元気にしてるかい?



結婚式おめでとう。



お誕生日もおめでとう。



お父さんは実は無期懲役の囚人なんだよ。



もちろんお父さんはやってない!



それを証明するのに19年かかってしまった。



初めて会いに行けるまてまで、模範囚として、9年かかった。



あの家に行った日だ。



お父さんは1日付き添い仮釈放でサキに会いにいくのに、まずお母さんに会いに行った。



しかし、覆面パトカーに乗っている中で、無線が入った!



それは事故の一報だった。



郵便局のバイクの女性がトラックに引かれた一報で、場所はすぐ側だった。



嫌な予感は的中した。



それはお母さんだった。



事故現場では、お母さんが既に虫の息だった!



お父さんは9年ぶりにお母さんに触れた。



そこでお母さんはあの子は警戒心が強いから、この郵便局の服を来てケーキを届けて。


この服着てれば中に入れてくれる。



誰より寂しがりやだから、毎年模範囚になってケーキを持って行って毎年笑いながら食べてあげてお願い。



そう言って亡くなった。



お父さんはサキがどんな子か知らない!



お母さんはサキにはお父さんは死んでると伝えてあると聞いていたし、



お父さんも冤罪が認められるまで、お父さんと名乗るつもりもないし、お母さんの友達って設定でただ1日過ごす予定だった。



その為に、



この日の為にお父さん模範囚になる為に8年我慢したんだ、、、、、。



お母さんに会う為に、



サキお前と笑いたくて、、、。



お父さんは白い紙にを被ったお母さんと、霊安室で約束したんだ!



毎年必ずケーキを届けて笑って食べると。



そしてお母さんと行く予定だった家に1人で初めてサキに会いに行った。



お父さん緊張したんだ。



声も容姿も見た事無いから。



そして初めてサキに会った。



会うのを9年も待ったのに、この日の為に刑務所で9年頑張ったのに、



お母さんが、亡くなったのが悲しすぎて、



でも笑ってケーキを食べなきゃいけないから、



お母さんがそれをお父さんに頼んだから、お父さん泣かないように必死だった。



そして必死で笑ってご飯を食べようと頑張った!



カップラーメン2つは1日付き添い仮釈放で囚人が食べれる昼ごはんと夜ご飯なんだ。



あれがお父さんのご飯なんだ。



お金なんて持って出れないから、カップラーメンしか持っていけなかったんだよ。



お父さんはお父さんした事がなかったけど、お父さんなりに、必死に一生懸命お父さんになろうとしたよ。



でも9年子育て放置したんだ。



9年子育て出来る環境にいれなかったんだ。



冤罪とはいえ、側にいてやれなかったお父さんは、



やはりお父さんにはなれなかった。



逆に怒らせて嫌われてしまった。


お父さんは帰りのパトカーの中で泣いたよ。



なんてできぞこないな、お父さんだって。



サキがお母さんのお腹の中にいる時に逮捕されて、



早9年何も子育て出来なかったんだからしょうがない。



お父さんは刑務所に戻り、どうしたらいいか必死で考えた。



どう話せばいいか?



それにケーキも用意しないといけない。



でもお父さんは囚人だお金はない。



お父さんは1年担当の刑務官の、肩を揉み続けた。



1年模範囚になるのに全て耐えた。



全てはお母さんと約束した4/1サキの誕生日に笑ってケーキを、食べる為それだけの為にお父さんは生きていたんだ。



お父さんは1年肩もみをしてやっと貰えたのが小さいショートケーキ1個だった。



お父さん毎日2時間、365日の努力がたったこのケーキだったんだ。



それでも必死に笑う練習を、車でしたんだ。


だってお父さん嫌われているのわかっていたし、



お母さんがお父さんは死んだと言ってあるって言ったし、



お父さんは囚人だから事件の話、刑務所の話は出来ない決まりだから、したら来年会いにこれないんだ。



お父さんは持ちたくないカップラーメンと見せたくないくらい小さいケーキを持って会いに行ったよ



馬鹿にしてるのかって言われるのが目に浮かんだ。



本当はもっと大好きな物を食べさせてあげたくてしょうがなかった!



ステーキなら笑ってくれるかな?



蟹なら喜ぶかな?



でもお父さんにはカップラーメンしかなかったんだ。



カップラーメンしか、届けられなかった。



結局届けたケーキは投げられ、カップラーメンはぐしゃぐしゃになった。



お父さん心が折れてぐしゃぐしゃになりそうになった。



でもこのお母さんの着てた洋服がお父さんに言うんだ頑張れ!頑張れ!って。



それでもお父さん泣いた!



自分の運命とうまくいかない現実にその日だけ4/1だけはいつも帰る車の中で泣いた!



次の日から1年歯をくいしばるんだ!



手に豆が出来ても、肩を揉む、お父さんは泣かなかった。



刑務所じゃ泣かなかった!



1年で1番辛い日は4/1だから。



その日に泣くと決めていた。



サキが16の誕生日の時、会いに行ったらもうサキは居なかった。



どっか勝手に出て行ってしまったらしい。



お父さんは初めて自分の1年の努力の証を開けて中を見たんだ。小さいケーキだった。



食べたらあのお父さんの家で断られた潰れたお母さんが買ったケーキの味がするのかな?そんな事思った。



でも着てる洋服が語りかけるんだ!



それはサキのだよ!って。



サキから貰わないとダメだって、



サキがいいよって言わないとダメだよお父さんって。



お父さんもう半分おかしくなりそうだった。絶対捨てられるケーキの、為に何をやってるんだろう。



それでもお母さんはサキとケーキを食べたくてももう食べれない!



だからお父さんがやるしかないから、お父さんは捨てられるのがわかってるケーキとお父さんが、来たのがわかるようにいつものカップラーメンを置いてきたんだ。



そんな、サキに、会えないまま3年が経った。



そんな時お父さんにも転機が来たDNA鑑定をもう1度やってくれる事が決まった。



それがサキが19歳になった12月だった。



そしてなんだかんだ検査やら始まった時に手紙を貰った!



施設のお父さんがカップラーメンを渡すおばちゃんだった。



サキが来て、4/1誕生日に結婚すると。



お父さんは刑務官と夜勤の刑務官みんなの体をマッサージしたんだ!



手紙を貰ってからは寝る時間は毎日2時間だった!


お父さんはサキと約束はしてないけど、サキが食べたいと言っていた駅前の2段ケーキをあげたかった。



でも三角のショートケーキとは違い、高いんだ。



あの2段のチョコケーキは。



だから手紙を貰った日から毎日2時間睡眠でマッサージをし続けた。



刑務官に訳も話した。



丸いケーキをあげたかった。



潰れて丸くないケーキじゃない。



三角でも無い。



キッチリ丸いサキお前が欲しいと言ったあのケーキじゃなきゃダメだ。



お父さんはこれをあげて笑ってくれなかったらサキも20歳だから諦めようと、死ぬ気で頑張った。



そしてお父さんの冤罪は立証されて、お父さんの釈放される日は4/1に決まった。



お父さんこれ書いてるのは3/27だ。もうお父さんいつ死んでもおかしくないと自分で思ったんだ!



もし生きていたらケーキを買えるお金は刑務官に内緒で借りれたけど、バス代とか無いから朝8時に刑務所出れる予定だから、お父さん走って6時間以内に必ず届けるから!




サキ!もし、結婚式についたら一緒に笑って食べよう。



洋服も敗れたお母さんの服しか無い。



そんな恥ずかしいお父さん披露宴にケーキを届けるけど、



サキ、お父さんもそろそろ笑いたいよ。



あの日にもう一回戻ろう。そして今年は潰れてないケーキを笑って、、。


じゃあお父さん長く手紙を書いていたので30分寝ます。


4/1必ず会いに行きます。





〜〜〜〜泣き虫なお父さんより〜〜〜〜




…お父さん、、、。


…お父さん、、、。


「お父さーん!、、、なんで、、、私あの、、時、、ケーキ、、食べなかった、、んだろ、、、。ヒック、、、。こんなに、、、私を、、、思って、、、いたなんて、、、お父さん、、、。配達員さん!すいません!このケーキ、、、お父さんの、、、とこまで超特急で、、、行けますか?ついでに人間1人も、、。」


「大丈夫です。下に軽自動車ありますから、、、。」


「あなたごめん!私行かなきゃいけない!」


「行っておいで、、、。」


「ありがとう。」


そう言うとウェディングドレスを、来たまま走った。


配達員は必ずオレが死んでもここにサインを貰って病院に届けてくれと言われていたみたいで病院を知っていた。


そして車に乗り込み走り出す。


…お父さん、、、私二十歳になったよ。


…親不孝ばっかだった。


…知らなかったもん。


…おじさんがお父さんなんて、、


…知ってたら一緒に食べたよ、、、。


…そんなに美味しいカップラーメン絶対ないよ。


…世界1お父さんの汗がしみたケーキ。


…食べよう、、。一緒に。


…大好きじゃなかった。


…知るまでは、、、、


…今は大好き、、、。


…私が生まれて嬉しい日なはずなのにたくさん泣かせてごめん。


…たくさん、、、愛してくれて、、


…ありがとう、、。


…私も世界1お父さんが、大好き


…お父さん、、、食べよう。


…私が大人に、なった今日一緒に笑って食べよう。


…じゃなきゃ、お父さん、、、かわいそうすぎる、、、。


…酷い人生だったって、、、思う。


…間に合って、、、。


…お願い、、お父さん20年待ったの!


…私と楽しく話すの、、、。


…必ず好きって伝えたい。


…ありがとうって言わなきゃ、、。


…誰もその努力を知らないなんて、、、。


…あんまりだよ。


…私は言わなきゃいけない言葉あるんだ。


…お父さんに。



そして病院に、ついた。


しかし案内されたそこは病室じゃなく、霊安室だった。


となりの配達員さんからケーキを、受け取った。


「とど、、、けて、、きます。」


私は思い扉を開けた。


…ダメ、、、。


…絶対泣かない!


私はゆっくり1歩ずつ白い紙が乗せられた人の前に歩いた。


「お父さん、、、20、、、年、、、育てて、、、くれ、、くれたわ、、、けじゃない、、、くっ、、、けど、、、お父さん、、、、、私を産んでくれ、、、産ん、、産んでくれて、、、、ありがとう、、、、。いただきます。美味しいよ、、、、おいし、、、すぎるよ、、、、無理だ、、、、泣かないなんて、、、、お父さん今日は、、、お父さんも、、、、たくさん泣いた、、、、4/1だから、、、、私も、、、泣いていい?、、、、いいよね?、、、、今日だけ、、、私の誕生日は、、、、いつもケーキを、、、お父さん、、、の、、くっ、、、、うっ、、、、ケーキを見て、、、泣くよ、、、お父さん、、、を思って、、、、1日、、、、明日から、、、お父さん、、、みたいに、、、ヒック、、、、泣か、、、ヒック、ないから、、、、だから今だけは、、4/1だけは、、、うわーーーん!お父さーーん。ヒックごめん。お父さーーーん。ごめんなさーい。お父さーーーーん!!!!」



「お父さん、、、お父さんが、、、私にした、、、愛を、、、私も必ず、、、、子供が出来たら、、、、、伝えるから、、、、、お父さんは、、、天国で、、、、お母さんと、、、仲良く、、、待ってて。、、、、、、、、今日まで、、ありがとう。お父さん。」







〜〜〜 fin〜〜〜




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