2.スキル
「次にスキルを習得しましょう。スキル枠は5つあります。好きなスキルを選んでください。まずは戦闘スキルから選ぶのがお勧めですよ。戦闘スタイルで・・・・・・・」
「正直戦闘は好きじゃないから・・・・・・パスで」
「パスですか?では何から選びましょう??戦闘以外ですとモンスターを使役したり、生産や冒険に役立つスキルなどでしょうか?」
「モンスターを使役するスキルは絶対欲しい。あとは生産・・・・どんなスキルがあるの?」
「生産系のスキルの一覧を表示しますね。生産は鍛冶や木工、革細工などがあります。鉄の剣を作りたいときは鍛冶を、杖を作りたいときは木工が必要になってきます。」
生産系は鍛冶や木工スキルなど、素材を加工するスキルが表示されていた。
生産系は武器職人とか防具職人ではなく、鍛冶職人とか革職人という括りみたいだ。スキルの一覧の最後の方に武器職人セット、防具職人セットとか生産者セットというのがある。
武器職人セットとか防具職人セットがスキル3つなのに、生産者スキルは14個もある。スキル枠は5つなのであきらかにおかしい。
「セットというのは?」
「たとえば武器セットの場合、木工、革工、鍛冶があります。武器を作る場合、この3種類のスキルがあれば、ほとんどの武器を作ることが出来ます」
「この生産者セットというのは?スキル枠が今5つしかないのに、スキルが14個ありますけど?」
「え??それですか。現在採掘、伐採、採取の3つのスキルを習得しています。これは全員が習得しているスキルです。最初にスキルが5つ選べることが出来ます。実は初心者クエの報酬でさらに5つスキル枠がもらえます・・・・・・
生産者セットを選ぶと14個スキルが習得できるかわりに、初心者クエが達成扱いになり、スキル枠をもらうことが出来なくなります」
つまり、最初の枠と初心者クエの枠が10個あり、生産者セットを選ぶと14個スキルが習得出来るけど、他のスキルを選ぶ事が出来なくなるということかな?
「生産者セットを選んだ場合、武器や魔法のスキルを習得出来なくなります。戦闘が困難になると思っていてください。なので、選ばないでくださいね」
選ばないでくださいってどういうこと?なんでそんな物が選択肢の中に入っているの??
「生産者セットを選んだ場合、他のスキルを習得することは出来なくなるの?」
「課金をすればVIP特典があり、その特典の中にスキル枠の追加があります」
千円課金すればスキル枠が1つ増え、1万円で3つ、10万円で6つ、50万で10増えるのか~~テイムは絶対に欲しい。課金するしかないかな。
とりあえず、戦闘はパスしたいので生産者セットを習得しよう。生産者セットを選択するとスキル枠がどんどん埋まっていき、「見習い生産者マスターの称号を入手しました」とシステムメッセージが流れた。
見習い生産者マスターの称号を確認すると、生産の品質小UP、生産で得られる経験値小UPになっていた。これってかなり凄い気がする。なぜダメなの??
「ダメだって言ったのに、なんで選ぶかな。まあ、スキルを取り消したい場合、24時間以内ならアイテムBOXに入っているスキル忘却薬を飲めば、スキルを全て忘れ、スキル枠も5つに戻るから。忘れないこと。いい?」
妖精がなんか上から目線になっていない?気のせい??そんなことより、ペットだね
「ペットを飼うにはどうしたら良いのかな?」
「ペットを飼うにはテイムが必要。忘却薬を飲んでスキル選択をやり直すか、課金してスキル枠を増やすか、どっち?」
「課金かな?ペットってどうやって手に入れるの?」
「ペットはペットショップで買うか、フィールドにいるモンスターをテイムするか、課金のモンスターの卵を買うかだね。ちなみにモンスターの卵は1万円、5千円、千円の3種類があるよ」
「課金って今できる?」
「ちょっと調べるから待ってて・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
「出来るみたい。今課金ショップを開くからそこから課金して。」
課金ショップをみてみるとモンスターの卵が1万、5千、千円で売ってあり、1万円の卵は1個だけしか購入出来ない。あと気になる物は・・・・・・
「マイフィールドってなに?」
「マイフィールドは個人専用の土地。家やペットハウス、庭や畑が作れるよ。ペットを飼うならペットハウスがあると便利」
庭付きの家!!ペットと過ごすなら自分の家があった方が良いよね。となると、10万くらい必要かな?
10万課金して・・・・・・お小遣いが無くなるけど、仕方ない。えい。
「毎度あり。これでスキル枠が6個増えたよ。でも武器や魔法スキルは選ぶことは出来ないからね。でも、札魔法と投擲はOKだよ」
妖精がなんかフレンドリーになった。課金したから??
そんなことよりスキルだよね。札魔法と投擲スキルの説明を見ると、札魔法は、お札の魔法を解放して魔法を使うスキルで、投擲はアイテム(石やナイフ)を投げつけるスキル。お札も投擲の武器もアイテム扱いなので選択が出来るらしい。
生産者セットのスキルが見習い鍛冶、見習い木工、見習い骨細工、見習い革工、見習い裁縫、見習い宝飾、見習い陶工、見習い硝子工、見習い染め物、見習い調理、見習い調合、見 習い錬金術、見習い鑑定、見習い剥ぎ取りなので、絶対にテイムは欲しい。
他には・・・・・・
見習いテイムと見習い索敵、見習い潜伏を取得した。敵に見つからなければ戦闘しなくても良いよね。
「スキル枠が残り3枠あるけど、どうするの?」
「必要になったときに選ぶよ。」
「それではキャラクターメイキングは終了。VIPが現在6になっているよ。何か質問ある?」
VIP6の内容を確認すると
・スキル枠+6
・習得経験値が1.5倍
・アイテムBOXが10枠から15枠に拡張
・アイテムBOXと倉庫が繋がり、戦闘中以外いつでも出し入れが自由
・マイフィールドの建築+100ポイント
「倉庫ってどこにあるの?」
「銀行でお金とアイテムを預ける事が出来るの。他にも自宅に倉庫を作ることが出来るよ。他に質問は?」
「今のところ無いです」
「そう。またね」
妖精は消えるようにいなくなり、光に包まれた。
光がおさまると中世ヨーロッパを思わせる町並みが広がっていて、町の広場にいた。