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勤務日誌:004 〜初戦闘とオーバーキル〜

今回はいつもより早い!!


更新ですが!! 実はチョット短かったり……(苦笑


とにかく、よろしくお願いします。

カラ……


扉に掛かった閂に手をかけようとすると、後ろから何か音がしたので振り向いた。


「ん? げぇっ! 」


扉の横に転がってた弓持ちの骸骨がいつの間にか立ち上がっていた。

空っぽだった眼窩にターミネータのような赤い光を灯し、薄っすらと黒いオーラを纏った骸骨はカタカタと音をたてながらゾンビみたいな動きで歩いて向かって来る。

コレってRPGでよく見るスケルトンだよな。

生のスケルトンってこんな動き方するんだなぁ…そして意外に脚は遅いのね…ってそんな場合じゃねぇし!


「ちょっ! こっち来んな!」


ターン!!


俺はスケルトンの頭を狙って腰のエアーウエイトを抜き撃ちで1発放つ。

俺の早撃ちは0.3秒! スケルトン如きには避けられぬ!


「………。」


うん、次元みたいにカッコつけたけど、当たるわけないよね。

スケルトンは銃声に反応することなく、真っ直ぐこちらに向かって来る。

コイツの脚が遅くてよかった。

今度はちゃんと狙いをつけ、充分に引きつけてからもう1発撃つ。


ターン!! ガリッ!!


「よし! 当たった!」


2発目はちゃんと頭に命中したようで、スケルトンが仰け反って倒れる。

だが、すぐに起き上がる。

スケルトンは、弾が当たった頭蓋骨の額がチョットだけ米印のように削れたくらいで大したダメージは無さそうだ。

威力の弱い執行実包とはいえ当たってチョット削れるだけって、どんだけ骨太なんだこのスケルトン!!

しかもコイツ……カタカタと顎の骨を鳴らしながら(笑ってるのか?)猛然と走り出した!


「ひぃぃぃぃぃ!! 走るなよ!! 反則! 反則だって!!」


俺はエアーウエイトをホルスターに戻し、スケルトンに背を向けて全力疾走で逃げる。

お前、さっきまでのゾンビ歩きはどうしたんだよ!!


もしかして怒った? 怒ったのか?!

いいじゃん、チョットだけテリー◯ンっぽく額が削れただけじゃん!

そんな直ぐにキレるとかカルシウム足りてないんじゃない?!

いや、カルシウムの塊だコイツ!


広場を適当に走り回って逃げていたら、うっかりさっきの王様とお供を見つけた所まで来てしまった。

案の定、王様とお供3人の骸骨もスケルトンだったらしく動き始めている。


「おいぃぃぃぃぃ!! お前ら仲間割れしてたんじゃなかったのかよ!!」(俺の想像の中では)


前門の王様&お供スケルトン、後門の笑いながら爆走するスケルトンだとっ!?

このままだと完全に挟み撃ちにされる!

爆走スケルトンは軽鎧に無手(弓は朽ちて使い物にならなかったようだ)だが、お供スケルトンの騎士2体は全身鎧に錆びた剣のフル装備でタチが悪い。


「バス◯ァァァァァホォォームランッ!!」


幸い、まだ立ち上がってはいないから先手必勝!

立ち上がりながら自分に刺さった剣を抜こうとしていた騎士スケルトンAの頭を狙って、走る勢いをそのままに右手に持ち替えたドンキーの柄で横薙ぎにフルスイングする。


メシャァ……パガッ!!


「うぇっ?! 」


騎士スケルトンAの頭がインパクトの瞬間に嫌な音と共に潰れ、そのままドンキーを振り抜くと爆散したように粉々になった。

確かに思いっきり殴ったけど、こんな風に爆散とかするか?!


驚いて固まっていると、頭の無くなった騎士スケルトンAは倒れて装備品を残して砂に変わった。

あ、頭を潰すと死ぬのね。


だが感心している暇はない、まだ1体を潰しただけだ。

そこへ、追いかけて来ていた爆走スケルトンが背後から俺に掴みかかろうとする。


「うりゃっ!!」


掴みかかる爆走スケルトンの腕を取り、立ち上がりかけているスケルトンの王様と魔術師の方へ一本背負いの要領でぶん投げる。


ドッ……ゴッ……ガッ……ドガシャァァ!!


「……………え?」


爆走スケルトンはあり得ない速度で地面に叩きつけられ、跳ねて錐揉みしながら転がって行き、並んでいた王様と魔術師スケルトンを巻き込んでそのままドームの壁に激突した。

そして、大型トラックに轢かれたみたいに木っ端微塵になった。


「……おかしくね?!」


銃弾を受けてもチョット削れるだけの強度のスケルトンがドンキーで殴ったり、一本背負いで投げたりしただけで爆散ってどう見ても威力がおかしいだろ!

ほら、やっと立ち上がって剣を抜いた騎士スケルトンBも大口開けて固まってるじゃん!

あ、口を開けすぎてアゴの骨が外れて落ちた……って!

落ちたアゴを拾うのかよ! 真面目かっ!

でも、これはチャンス!!


メシャァ!


すかさず、落ちたアゴの骨を拾おうと屈んだ騎士スケルトンBに近付き、アッパーで頭をカチあげる。

まぁ、カチあげる前に頭は粉々になってるんだけど。


崩れ落ちた騎士スケルトンBが砂になるのを確認して自分の拳を見つめる。


「やっぱり、威力おかしくね?」


多少は身体を鍛えて武術の心得もあるけど、こんなバケモノみたいな威力とかあり得ない。

殴ったら爆散とか北斗◯拳かよ……いや、ワン◯ンマンか?

もしかして、シェパードの獣人(仮)になった所為か?

はぁ、訳がわからん……こんな時は。


カキン……シュボッ……すぱぁ〜


タバコって偉大だ(以下省略)


さて、見つけた扉を開ける前にスケルトン達を埋葬してやるか。

遺留品(着てた服とか鎧)しか残ってないけどまとめて埋めれば満足してくれるかな?

祟られたり、化けて出られたら堪らない。


俺はくわえ煙草で、シャベルを取りに交番へ向かった。



ーNEXTー


ゾンビが走るなら! スケルトンだって走って良いはずだ!

え? 元から走ってました? まぁ、良いんです!



さて、今回も誤字や稚拙な文章のなか最後までお読みいただきありがとうございます。


感想、質問、ご意見、なんでもお待ちしております。


次も今回のように早く書ければいいな…。

え? 書き溜めればいいと?

そんな器用なことできないんです……不器用なので。


それではまた ノシ

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