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久しぶりの再会
真がNYに行ってから半年後、広海と再会した時の物語です。
初めて小説を書くので、更新が遅いかもしれませんが、気長にお付き合い下さい。
あの、感動的(?)な別れから半年。
広海は、成田国際空港に来ていた。
昨日いきなり電話がかかってきて、「明日から一時帰国するから空港まで迎えに来て」と告げられたのだ。
「ほんっと、勝手な奴だよなぁ。少しはこっちの都合も考えろよ」
言いながらも、広海の顔はにやけていた。
なんといっても半年ぶりの再会だ。学生の頃にあんな別れ方をしたものの、好きだという気持ちに変わりはないし、真がNYに旅立つ時には、お互いの気持ちを確認できたと思う。
なんの問題もないのだが……
広海には1つ、悩みがあった。
半年前、キスを一度したきり、電話でもメールでも仕事の話ばかりで、恋人らしい会話が一つもないのだ。これは恋人と言えるのか?
それ以前に、そもそも俺たちは恋人なのか?