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国とギルド

ちょっと無理やりな感じがしました

 フィリスさんが去って行くのを見送ってから俺たちは城の中へ通された。

 城の中は装飾過多というわけではないが最低限の物しかないというわけでもない丁度いい感じだった。

「さぁ、謁見の間はこちらですケント様」

「様は止めてほしいです、王女様」

「ではわたくしのことも名前でお呼びください、敬語もお止めください」

「わかったよシェラル」

「はい!」

 こんな感じに第一王女と王子が先頭で大澤と笹森さんに嬉々として話してかけていた。

 そして俺はやたら視線を感じていた。

 振り返る第二王女ことシェスカが目を逸らしもせずジーッとこっちを見ていた、口数が少なく表情もあまり出ないみたいだからよくわからんが、少なくとも嫌悪といった類の視線ではない……と信じたい

「第二王女様、あなたのことずっと見てるわよ」

「知ってる」

「初対面でなにやらかしたんだ?」

「知らん、つかやらかす時間もなかっただろうが 」

「じゃあ顔とかが気に食わなかったのね」

「どうしようもねぇよな、それ」

 くだらないやりとりをしている間にどうやら謁見の間とやらに辿り着いたらしく足が止まった

「ここが謁見の間です、できるだけ粗相の無いようにお願いいたします」

「はい、その辺りは心得てますので大丈夫かと」

「流石は勇者様ご一行、では」

 シェラル様が扉を軽く叩くと中から開けてくれたのか勝手に開いた。

 中は中々に広い、大体学校の体育館ぐらい?あるんじゃなかろうか。

 で、体育館の舞台があるところとの間に階段がついてその上に椅子が四つ並んでいて、左から二番目に王様らしき人物が座ってその横に初老の男が立っていた

「そのまんまって感じだな」

「周りにも結構な鎧きた騎士だか兵士がいるし下手なことしたらただじゃおかないって感じね」

 そんな感じするけど王様本人はそこまで偉そうな感じはしない、むしろ表情保ってるけど目が笑ってる

「よくぞ参られた勇者たち一行よ。ワシはジェイド・レーベル、一応この国の王をしておる」

 自分で一応っつっちゃったよこの人

「いやー責務などは優秀な息子たちがしてくれてな、ワシは最早形だけの王なのだよ。それにしてもワシが生きている間に勇者が現れてくれようとは、ワシは昔からおとぎ話が大好きで……」

「エンッ!」

 王様が語り始めようとしたら隣に立っていた男が咳をした。

 それで王様は我に返ったように表情をキリッとした。

 もう手遅れだけど

「失礼した、それで勇者たちよ。ここに来てもらった理由は聞いただろうか?」

「いえ、詳しいことは何も、世話などをするとしか……」

「そうか、まぁ概ね合っておる、勇者の素質がある者の大半がなぜか強大な力を持っているにも関わらず戦いなどの知識が全くない、それでは宝の持ち腐れと城へ招いて戦いの知識などを持ってもいダンジョンを攻略してもらいたい」

「ダンジョン……大樹のことですか」

 誰かがそう言うと王様は「いいや」と首を横に振った

「もちろん最終的な目標は大樹の攻略することだが、何も大樹だけが目的ではない」

 王様の話しによるとダンジョンはこの大陸のあらゆる場所に存在しており森や洞窟、鉱山と様々らしい。

 ダンジョンを攻略すると宝玉と言われるものがありそれぞれの国へ持ち帰り特定の魔法をかけるとダンジョンに結界が張られ同じ魔法をかけた宝石を持っていないと入ることができないらしい。

 ダンジョンには豊富な素材と資源があり、それら全てを独り占めできるから国としては繁栄のため躍起になる。

 じゃあギルドとは何なのか、ギルドは所謂傭兵みたいな存在で独立した組織で宝玉を手に入れたらギルドが所有する。

 それだけ聞くと各国がギルドを置くことに旨味がないような気がするがそんなことはない。

 ギルドは国にギルドを設置してくれることを条件に素材を安く売り、ダンジョンを攻略などした功績のある人物(勇者は例外)が移動を希望すればそれを許可している、国としてはギルドに協力すれば素材が安く手に入りかつ優秀な人材が来てくれる、逆に協力しなければ素材は売ってくれないなど他国に比べて不利になる、そういう力関係があるらしい。

 ちなみにギルドが反乱や制圧を行えば勝てないのでは?という質問もあったけどギルドは理念は『自由と育成と秩序』らしく優秀な人の殆どが国に仕えるらしく力関係は意外にバランスを保っているらしい。

 ギルドの最高位の人は相当な人格者っぽい

「長々とした説明ですまなかったがこれが周辺国とギルドの関係だ」

 一気に説明して疲れたのか王様はふぅーと溜め息を吐いて椅子にもたれかかる

「と、言うわけですので勇者様方には結論から言って国に利用されると言う形になるので無理強いはしません」

 王様が疲れちゃったからお姫様が話しを引き継いだ

「戦いたくない方は戦う必要はありません、我々が責任を持ってお世話させていただきます」

 説明を聞いてみんながみんな互いに顔を合わせたりしている

「俺は戦います」

 そんな中、大澤はそう言った

「俺……いや俺たちは大樹を攻略しなければならない理由があります。だからやります」

 その言葉を聞いて殆どのやつが「戦う!」「どの道大樹に行かなきゃならないんだしな」「異世界無双してやるぜっ!」「それは大澤の役割じゃねぇか?」と言い始めた、これがカリスマと言うやつか。

 それでも何人か……大体女子だったが戦うことを拒んだ人もいた、それが当たり前なんだけど空気の読めないみたいな扱いを受けていた。

 ここで、疲れを回復した王様が話しに戻ってきた

「よく決断してくれた。戦うことを拒んだものもな、戦うことを恐怖するのは当たり前の感情、恥じる必要はない。さて、今日はこれくらいにして休むといい。部屋は用意したが二人部屋になってしまった申し訳ない。それで良ければ夕食まで寛ぐといい」

「はい!ありがとうございます」


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