王都レーベル
お久しぶりです
なかなか時間が取れない……
「王に会うって……どうしてですか?」
戸惑ったような声を出す大澤、いきなり王様に会えとか言われたらこういう反応なのも当たり前……なのか?
「王族は自分の国に勇者の素質がある方が現れた場合、世話をする役目があります。もちろん断ることも可能です」
顎に手を当てて考え始めてからこっちを振り向いた
「みんなはどうしたい?」
どうしたいって……それは前に決定権があるから俺らに聞いても無意味だろうに
「私は行ってみたい!王様に会ってみたい!」
美玲がそう言うと周りからも「行ってみたいよな!」「行っといた方が後々楽そうだしな」「お姫様と仲良くなれるチャンスか!」などなどしっかり考えてる奴や明らかに目的変わってる奴もいたけど概ね肯定的だった。
俺も賛成ではあった、なにせここのことは何も知らないし戦い方も知らない人が大半だろう、だから王様直々に世話してくれるならしてもらおう、それに何か企んでるなら逃げればいい
「うん、じゃあ行こうか!」
「わかりました、ギルドへの登録は先延ばしになりますが構いませんか?」
安堵したような表情と声を出すフィリスさん。 断れたらどうしようとか思ってたんだろうな。
大変だね、ギルド長も
「構いません」
「わかりました、では行きましょうか」
「えっ……?今からですか?」
驚いて聞き返す、話しを聞くと勇者が出た時点で馬車を用意してあったらしい。
断れたらどうする気だったんだこの人。
まぁそんなわけで移動になったわけだがクラスメイト全員が馬車に乗れるわけもなく、交代で降りて歩きで行くことになった、どうやら王都はここから近い場所にあるらしく歩きでも半日かからないらしい。
王都に到着した。
道中何かが起きるわけでもなく平和に淡々と馬車の交代だけをして時間が過ぎていった。
護衛も何もいなかったから予想はしてたけどまさか本当に来ないとはね
「ここが王都『レーベル』です」
デカい城壁をくぐり抜ける。
事前に連絡がいっていたらしく検問も無かった。
そのまま馬車で移動して町の中心部にある城へ向かう途中もフィリスさんは説明を続ける
「レーベルはこの大陸全土を統治する最大の国で大陸各地、そして別の大陸からも品物を輸入しています」
「じゃあ色んな食べ物もあるんだ……楽しみ〜!」
女子の一人……名前は確か鈴谷だったか、がワクワクしてる声を隠さずに言った。
俺たちは観光に来たわけじゃないんだが……まぁ、言うのは無粋ってやつかね?
「観光に来たわけじゃないんだ」
空気の読めない奴がいましたね、真面目だねぇ勇者は
「ぶーぶー、ちょっとくらいならいいじゃないよー」
「時間があったらね」
そうこうしてるうちに馬車は進み城らしきものが見えてきた
「見えてきました、あれが王城です、話しは通っていますのですぐに入れます」
「普段はすぐに会えないんですか?」
「王も忙しい身、限られた時間しか謁見は不可能です」
この世界の王様は忙しいみたいだな、前いた世界の王様は家臣に任せっ放しだったけど。
城門まで来ると門番をしている兵士二人に止められた
「止まれ!我が王の城に何用だ!」
「私はレイスのギルド長フィリス!この度我がギルドに勇者の素質があるものが現れた故に王に謁見を申し込みたい!」
フィリスさんがそう言うと兵士二人は「おぉそうか!」と笑った。
それよかあそこレイスって名前だったのか
「話しは聞いています、中に入ったら馬車を預けて至急謁見の間へ、王が待ちわびています」
ホントに連絡いってたんだ……。
いや、疑ってたわけじゃ……うん、疑ってたどうやって連絡したんだろうね
「皆様、お待ちしておりました」
っと、考え事してたらいつの間にか馬車が止まって外に誰かいる。
外を見ると俺たちとそう変わらなさそうに見える少年少女と少し年下と思しき女の子がいた
「私はシェラル・レーベルこの国の第一王女です」
「私はシェダル・レーベル、同じくこの国の王子です」
「私はシェスカ・レーベル、第二王女で巫女」
同い年っぽそうな二人がシェラルとシェダルで年下に見える子がシェスカと言うらしい。
てかこの人たち王子と王女かよ、わざわざ出迎えとはまた……。
よく見たらドレスと礼装みたいな高そうな服着てるわ、シェスカってこはローブと巫女服を足して二で割ったような形容し難い服を着てる、さっきも巫女って言ってた辺り何かありそうだが
「では、私はこれで」
このタイミングでフィリスさんが挨拶して帰ろうとしていた
「ありがとうございました、フィリス殿」
「いえ、私が勤めているギルドから勇者が現れたことは名誉あることです。では」
「ありがとうございましたフィリスさん!」
「えぇ、頑張ってください」
馬車に乗ってフィリスさんは帰って行った
次いつになりましょうか……




