通貨と銀行
それから約五分ほどが過ぎて八組ができた。
結局、俺たちは三人で一つの班になった、まぁ俺のこと知ってるからやりやすくていいんだけど
「決まったね、ならそれぞれで自由に行動して話しを聞いてもらいたい!時間は……あの鐘がなったらまたここに集合しよう」
広場から離れたところにある塔の頂上部にある鐘を指差す。あの鐘鳴るのか?
という疑問を持ったのは俺だけだったらしく、みんな人混みへ消えていった
「俺たちはどうする?」
「そうね、とりあえずこの世界の常識ってのを知るべきじゃない?」
「そうだな。まぁまずは町を見てから決めよう」
というわけで町を見て歩くことになった
「流石、異世界の町」
「本当にね。剣や鎧、変な色の液体が普通に売ってる」
賑わう通りを歩きながらのそんな会話。
店先に売られているのは日用品から武具まで何でもござれだった
「とりあえず、お金のことを知りたいわね」
「そうだな……えっーと」
「……黒衣さん(ボソッ)」
「そう!黒衣さんの言う通りだ!」
「……私の名前、黒衣 紗姫だから、そこんとこよろしく」
「……はい、以後気をつけます」
たぶん以後はないけど
「そいで、黒衣さんの言うようにお金のことは知っといた方がいい」
どこで何をするにも金がいるからな
「銀行ってあるのか?この世界」
「さぁてね、探してみないことには何とも」
て言ったものの内心はあるだろうなーと思っていた。なぜなら今まで行った異世界の殆どが通貨制度で通貨制度において銀行は必要不可欠だからだ。
まぁ看板とかはわからんがな
「おっ、あれ銀行じゃないか?」
瀬川が指差した方を見ると、袋のような絵が入った看板がぶら下がっていた、文字?読めるわきゃあない
「確かにあれかもね」
黒衣さんも同意した
「んじゃ早速中に入りますか」
という言葉通り俺が先頭になり銀行に入る。
中は元の世界と変わらない感じだった、違うところは機械が一切ないことか。
一番近いカウンターにいる人に話しを聞くことにした
「すいません」
「はい、なんでしようか?」
声をかけると受付の下を向いていたお姉さんが顔を上げた
「実は俺たち、遠方の国から来まして、お金の制度が違うみたい何です。ですのでよろしければ教えていただけないかと」
「はい、わかりました」
快く答えてくれた受付のお姉さん
「ではまず、貨幣の種類から。この国『オルガノ』国では四つの貨幣があります、下から順に銅貨、銀貨、金貨、白金貨ですね。銅貨五枚で銀貨一枚、銀貨五枚で金貨一枚、金貨五枚で白金貨一枚ですね」
やっぱり手持ちは金貨三枚分らしい、折角だからもう少し聞くことに
「宿屋一泊の相場はどれくらいでしょうか?」
「そうですね〜……最近だと大体、銅貨二枚か三枚辺りでしょうか?あのう、遠方からいらした理由はやはりダンジョン攻略でしょうか?」
と、受け身一方だったお姉さんが意外にも向こうから聞いてきた
「はい、そうです」
短くそう答えるとお姉さんが「でしたら」と話しを続けた
「この国のギルドに入った方が便利ですよ、月一で銀貨一枚取りますけど、ダンジョン攻略を支援してくれたりクエスト斡旋してくれたりしてくれますから」
親切にも色々と教えてくれた。そして最後に……
「お金が貯まったら是非ともうちの銀行をお使いください!盗賊に奪われたら大変ですから」
と、ちゃっかり自分の銀行を宣伝した。
俺は笑いながら「わかりました、ぜひ」と答えて後ろにいた二人と一緒に銀行をあとにした




