表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

異世界のこと色々

「みんな!一旦落ち着くんだ!」

 よく通る声で叫んだのはイケメンだった

「大澤……」

 隣にいる瀬川が呟いた、そうそう大澤おおさわ 賢斗けんと万能人間でカリスマ持ちの人

「確かにあの人が言ったことは理不尽だし泣きたい気持ちもわかる、けど今はそんなことをしている時じゃない!」

「じゃあ何する時なんだよ!?」

 喚くように男子の一人が言った。名前?わからん

「あの人の言うことを信じるなら、今ここで魔物とやらが出てきてもおかしくないんだ!」

 その一言に周りが息を飲んだのがわかった。

 そう、ここはゲームでいうフィールド、町とかと違い魔物が出るのは当然、けどみんな混乱して気づいていなかったらしい。

 どうでもいいけど、あいつの口から魔物って言葉を聞いて少し吹いた

「僕たちは何も持っていない、今襲われたら確実に殺される。そこでだ、みんなで歩いて近くに街や村がないか探してそこで色々聞くというのはどうだろうか!?幸いにも道が向こうにある」

 妥当な判断だな、言う奴が言うと説得力がある。

 現にみんな落ち着いてるし一部女子なんかはキラキラした目で見つめてる、だからイケメンは得だよな。滅べ

「じゃあ早速行こう!」

 大澤のカリスマ性で纏まっての大移動が始まった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 道なりを歩いて約三十分程、周りを石の壁で囲まれた町らしきものが見えた。

 意外と早く着いたな、白い人の配慮かね?

「見えてきたな」

「あぁ」

 瀬川の言葉に短く一言で返す。俺たちは一番後ろを歩いているため誰にも会話を聞かれる心配はない

「なぁ神月よ、いつも異世界に行って一番最初になにをしてるんだ?」

「そうだな……町でも村でもとにかく人がいるところに行って情報を集める……かな」

 とりあえずどういう世界なのか把握する必要があるからな

「なるほど……ならまず人から話しを聞くべきなのか?」

「そりゃ俺じゃなくて大澤に聞いてくれ」

 俺はただの一般人だ……みんなから見たら

「そりゃそうか。あいつなら言わなくても動くだろうが」

 なんて会話をしているうちに町の門らしきところまで歩いてきた。

 門には見張りの兵士が二人ほど立っていたが俺らが通ってもスルーしていた。大丈夫なのかここ?

 そしてもう少し歩いて

広場のみたいな場所で話し合うことに

「まずどうすべきか……意見のある人!」

 シーン……。

周りが賑やかなだけに余計に静かだった

「そ、そっか……なら俺から提案なんだけど、今から何組かに分かれてそれぞれ役割を果たすというのはどうだろう?」

 という案にほぼ全員が賛成した

「なら今から何人かの組になってほしい」

 と言って何人か、もともと仲のよかった人同士が集まり始めた、そんな中、俺たちは

「どうする?」

「お前のこと知ってる奴と組みたいだろ?」

 まったくもってその通り、変なことをポロッと言って怪しまれたくない

「あっ……」

 みんなが固まり始めたとき、不意に誰かが声を出してポケットから何かを取り出した。

 同じようにポケットを探ると中から数枚の貨幣のようなものがでてきた、というかこの世界の貨幣だろうな。

「金貨が一枚、銀貨五枚、銅貨十枚……」

 普通に考えて、たぶんこれで金貨三枚ぶんってとこか

「合計で金貨三枚ぶんってことか?」

 同じ結論に至ったらしい瀬川が小さく呟いた

「だと思うが……」

 あとで店で両替なり何なりして確認するか

「お金はあとで考えよう、今はとりあえず班を決めよう」

「て、言われてもな……」

「どうする、あと二三人には欲しいけど」

「いやまぁ、実際俺ら二人でも問題は……」

 ないと言いながら辺りを見回したら見つけた、見つけてしまった。こっちをじーっと見ている女子生徒がいることに

「……。」

「……(じー)」

「…………。」

「……(じー)」

「声かけてやれよ」

 こっちを見ている女子生徒から目を逸らすも突き刺さるように視線を感じ、瀬川が我慢できないと言った感じに声を出した

「嫌だ」

「なして?」

「呪われそうじゃん」

「アホ」

「まだ使えないわよ」

 いつの間にか俺たちの後ろにさっきの子が立っていた。

 驚いて二人して後退る

「お、お前いつからそこに?」

「たった今、かしら?」

 静かに言う。絵になるんだけどすげー怖い。

 遠くからだからわからなかったけど背中まである濡れたような黒髪に整った顔、和服が似合いそうな美人さんだった

「てか、まだって……」

「この世界なら使えそうじゃない?」

 おそるおそる聞く瀬川に普通に答えている、つもりだろうけど静かな物言いには迫力があった

「呪いだけじゃなく魔神剣やメラゾーマ、アルテマ何かも使えそうじゃない?」

「見た目に反して結構ゲーム知ってんな、あんた」

 全部違うゲームを言いやがった

「えぇ、アニメとかゲーム大好きなの。それより、私が声をかけた理由は私もあなたたちの仲間に入れてほしいからなの」

「「えっ……」」

 瀬川と俺の声が被った、考えてみれば今なら目的はそれしかないけどそれでも予想外だった。

 だってクラスで俺らは関わらない方がいい扱いをされてたからな

「なんでまた俺らのところに?」

「あなたたちの話しを聞いていたから、かな?」

「……いつから?」

「二年の一学期からだったかしら?」

 殆ど最初からじゃねぇかそれ

「知ってる?あなたたちの話しを聞いてる人って結構いたのよ」

「そうなのか?」

「そうよ、大体の人はくだらない話しって切ってたみたいだけど」

「だろうなぁ」

「けど私、嬉しいのよ、あなたの話しを聞いて私も異世界に行ってみたかったから」

 なんかちょっと嬉しそうだなーとは思ってたけどそういうことか

「何にせよ、よろしくお願いね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ