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心の叫びに気づいて…

作者: 佳奈

 「助けてよ…助けて…」


 自分の気持ちを私は素直に言えない。心の中ではたくさん叫んでる。でも誰にもそれを言葉で伝えられない。伝えることが怖い。だからいつも自分を偽る。


 私は高校1年の川原美緒。私は中学のときイジメにあって学校に行けなくなった。毎日が辛くて仕方がなかった。家に居ても、どこに居ても1人ぼっちだった。自分の存在がいつかなくなってしまいそうで怖かった。


 今私は高校生で学校にもちゃんと通えてる。友達もできた。でも心の中ではいつも1人だった。本当に信頼できる子もいなくてどうしていいか分からなくなった。だからいつもひとりぼっちならないようにみんなの顔色をうかがっている。もう正直辛い。


 〔中学時代〕

「今日さ、あいつターゲットにしない?」

「いいね~あいつ絶対うちらに逆らえないから」


 女子達の会話が聞こえる。また始まるのか。もうこれ終わらないのかな。


 今度のターゲットは萩原里沙だ。彼女はクラスではけっこう目立つ方だ。まあイジメグループが目を付けるのもわからないでもない。萩原さんはクラスで威張ってたし、かなり自己チューだった。私もあんまり好きじゃない。でもだからってイジメていいわけじゃない。


 ついに始まった。見ているのも辛くなる位酷いものだった。こんなのおかしい。いくら気に入らないからって、こんな風にしていいわけじゃない。


 イジメが始まって1週間がたった。また、まただ。こんなの酷すぎる。


 「いい加減にしなよ。もう充分じゃないの?」

 何で私こんなこと。自分でもわからないけど勝手にしゃべってた。


 「はあ?何言ってんの?反抗すんなよ。まじうざいよ。」

「でもあまりにも酷いよ。もうやめてあげて。」

 「だからそういうのうざいって言ってんじゃん。」

 何で私はこんな子をかばったんだろう。次は絶対私がターゲットになる。なのに、もうこんなの見ているのがつらかった。


 案の定次の日から私がターゲットになった。今回はいつもよりひどかった。水をかけられたり、ものを隠されるのは当たり前。それに加えて、服を破かれたりした。でも一番辛かったのは、助けてあげた萩原さんや仲が良かった子たちが無視や悪口を言い出した。信じていた人たちに裏切られた。それがどんなイジメよりも辛かった。


 私は次の日から学校に行けなくなった。泣きじゃくった。自分でもわからないくらい泣いた。泣きすぎて声が出なくなった。


「ねぇ、今日も休むの?」

 母に聞かれたが答えることが出来なかった。誰にも会いたくない、話したくない。怖かった。誰かに会うのが。もう死んでしまいたかった。


 もう学校に1ヶ月も行ってない。今までこんなことなかったのに。イジメに負けたみたいで悔しかった、でも学校に行かないことで辛い思いをしなくてすんだって思いもある。


 それから一切学校には行っていない。もう卒業だ。何もしなかった。何も出来なかった。


 なんとか高校も決まっていたし、もう思い残すこともない。やっと卒業できる。


 卒業式も終わって、もうこの学校とは離れられる。もう辛い思いをしなくてすむ。もう解放される。


 これが私の中学時代。信じていた人に裏切られ、誰も助けてくれなかった。それから私は誰も信じなくなった。


 でも高校に入ってみんなすごく仲良くしてくれる。嬉しいし幸せだ。けれど、何故か本当に心を開いてないような気がする。中学時代のトラウマが消えていないからだ。でもいつか中学時代のトラウマから解放されてみんなと本当の友達なりたいな。

これは私自身の経験から書かせていただきました。私も毎日悩んだりしていて、こんな自分をどうしていいのかわからずとりあえず文にしてみた感じです。


こんな風に悩んでいる人たちはたくさんいると思います。周りにそんな人がいたら少しだけでもいいので話しかけてあげてください。

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