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第一話アルベルリア到着!

始まりました第一話です。

どうぞ~。

やってきたぜ異世界!

神のじいさんと別れて今、俺が立っている場所は見渡す限り平坦な荒野。

予定としては、これからの目的や状況を考えるため、落ち着いた場所で一服。


と、行きたかったのだが……


「貴様!何者だ!?この様な所で何をしている!」


俺は鎧を纏った騎士らしき人達に取り囲まれていた。上條タケル絶賛ピンチ中~


ハァ…じいさん、本当に不幸は直ってるのか?それとも、これが巡り合わせってやつですか?


「答えろ!ここで何をしている!?」


正面に立つ赤髪の女騎士に問い質される。警戒して眉間にシワを寄せてるが、ドレス着て微笑んでたら結構…いや、かなり美人だろう。


「いや、何も。旅の途中で迷ってね。」


無難な回答。まさか死んで地球から来ましたとは言えんし、信じないだろう。言ったら言ったで、嫌なフラグが立ちそうだ。もしくはかわいそうな子扱い?


「旅だと?その様な軽装でか?」

「荷物はみんな盗まれた。悪いけどが、何処か近くに村か町はないかな?体勢を整え直したいんだけど。」


答えに納得したのか、女騎士は剣を下ろして、周りの騎士達もそれに倣った。


「そうか。いきなり済まなかった。こんな所に一人で居るのは不自然だったのでな。デイモートの間者かと警戒したのだ。」

「いや、構わない。それとデイモートって何?俺、遠い田舎から出て来てさ。土地勘もなくて、国際事情とかさっぱりなんだ。」


せっかく人に会えたんだ。情報が欲しい。死亡フラグ回避のためにも。特に知らない間に、戦争の真っ只中とかマジ勘弁。


「デイモートを知らない?」

「うん。出来ればその辺の情報とか、諸々教えて貰えると助かる。」

「…まあ良いだろう。我々も今から城へ戻る途中だ。道すがら教えられる事には答えてやろう。」

「良いのですかレイア様?こんな胡散臭い…」


隣の騎士が俺を訝しげに見つめて言う。余計なこというんじゃねえよこの野郎。


「構わんさ。見たところ武器も持っていないようだ。お前、名前は?」

「タケルだ。上條…いや、タケル・カミジョウだ。」

「そうか。私はレイア・アルベルリアだ。ところでタケル。私達は全員が馬で来ているのだが、着いて来れるか?

無理ならば私の後ろに乗せても構わんが…」

「隊長!それは…」


また隣の騎士が横やり入れてくる。どうもレイア以外はまだ俺を警戒しているみたいだ。


「いや。大丈夫だ。隣を走るとするよ。」


魔法で身体強化すれば問題ないだろ。


「そうか。街までは半日ほど掛かるのだが。まあ、疲れたら言ってくれ。」


結構いい奴だなレイア。最初に厳しそうだったのは警戒してたからみたいだ。


「ああ。それじゃ宜しく頼むよ。」






それから半日掛けて着いたアルベルリアの城下街。日はすっかり暮れていた。

道すがら、レイアから色々と情報も聞けた。


この国の名前はアルベルリアといい、現在、デイモートという国との間では緊張状態だという。

『やべぇよ。やっぱり戦の真っ只中かよ!』と気落ちしたものの、

元々両国は仲が悪く小競り合いも多いが、戦争に発展したことはないそうだ。

俺の不運体質も改善されているだろうし、積極的に関わらなきゃ大丈夫だろう。

じいさん(神)もその為に能力くれたんだろうし。


あと、説明の時にレイアの家名と国名が、同じアルベルリアなのに気付いた。

驚いたことに、レイアは第一王女…つまりはお姫様だった。

「似合わないだろう?」って笑っていたが、言動は兎も角、美人なのだから服装や振る舞いさえ変えたら納得出来ると思うぞ。


次に聞いたのが、貨幣の価値。

白金貨1枚が金貨100枚と同じ。

金貨1枚が銀貨100枚。

銀貨1枚が銅貨100枚だそうだ。

宿屋の相場は大体、銀貨8~10枚。


一文無しだと言ったら、取り敢えずギルドで稼いでみたらどうだ?との事。

ギルドとか聞くと、魔法と同じでファンタジーだなと改めて実感するな。


「ようやく着いたな。」

「タケル、お前はこれからどうするつもりだ?」


俺を心配してくれてるみたいだ。たった半日だったけど、レイアとは話が良く合った。


「今日はもう遅いし、明日にでもギルドを覗いてみるとするよ。」

「しかし、お前は一文無しだろう?今夜はどうするんだ?流石に野宿はお勧め出来んぞ。」


俺は創造魔法があるからなぁ。いざとなれば街の外れに家でも創ればいい。けど、それを言う訳にもいかないしな。困った。


「あー、どうするかな。どうにか成ると思う。うん…。」

「行き当たりばったりだな。仕方無い。これを持って行け。」


返答に困っているのを、金に困っていると勘違いしたのか、銀貨を10枚程差し出してくる。


「いやいや!そんな悪いって!道案内までしてくれて金まで貰うなんて!」


実際困ってないし。


「いいから受け取れ。街まで案内して置いて、翌日に死体になって対面では、寝覚めが悪い。」


弱ったな。困ってもいないのに金を貰うのは騙したみたいで気が引ける…。仕方ない。こっそりポケットの中でソレを創造する。


キィイイイイーーン


出来たのは、オリハルコンの指輪。と言っても架空の金属だし、正確には俺の独断と偏見でできた金属の指輪。ガンダ〇ウム合金と、どっちにするか迷ったけど(笑)。オマケに幸運値の上昇と、攻撃魔法に対しての無効化能力を付与してある。そういえば緋緋色金とオリハルコンって同じ物って説はホントかね?

分かる人居たら教えてちょ。


「レイア、タダで金を受け取るのも気が引けるからさ。コレと交換って事で。」

指輪を渡す。

「ほう……指輪か。見たことのない金属だな。」


物珍しそうに指輪を眺める。


「まぁね。俺の故郷にしかない金属だ。」

想像上ね。


「しかし大事な物ではないのか?」

「いや。構わないよ。受け取ってくれ。」

「そうか。それでお前の気が済むなら、有り難く受け取ろう。」


レイアは指輪を懐にしまうと、銀貨を俺に渡して城へと帰って行った。






「さて、これからどうするかな…」

じいさん(神)も人生を楽しめって言ってたからな。


グウウウー


「…取り敢えず飯だな。」

俺は一人呟くと、街の門をくぐった。










貨幣の価値とか、考えるの面倒臭!

バトルシーンまでもまだまだですし、先は長いです。

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