第2話 お嬢様は求めてる
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執事♂:
お嬢様♀:
お嬢様「第2話。お嬢様は求めてる」
執事「ご結婚、おめでとうございます」
お嬢様「そうね」
執事「どうしました?」
お嬢様「元々決まってた事だもの。式が明日になるとは思わなかったけど」
執事「きっと、お幸せになりますよ」
お嬢様「貴族のただの義務よ。そんな事は関係ないわ」
執事「お嬢様、どうなさいました?何だか元気がないような?」
お嬢様「……ねえ、今日の好きがまだよ」
執事「お嬢様。流石にもう」
お嬢様「どうせ最後なのよ。いいでしょう」
執事「ダメです。これからいくらでも夫となる王子様に言われますよ」
お嬢様「貴方は貴族の事を何も分かってない!!」
執事「お嬢様?」
お嬢様「貴族なんて、しがらみと嘘しかないの!家族ですらそんなものに縛られるのよ」
執事「それは……」
お嬢様「結婚なんてしたら余計そう!だから、だから」
執事「お嬢様。ですが」
お嬢様「お願いよ……」
執事「……もう夜も更けてまいりました。おやすみなさい。お嬢様」
お嬢様「……バカ」
間
執事「朝か。……あれ?なんか屋敷中が騒がしいな。どうしたんだろ。……え!?お嬢様が今から死刑!?なんで!?」