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プロローグ とある世界の話

とある世界の話 

その世界には神々が住む天界と、数多の動植物と6つの人種が住む下界もとい地上の二つの世界があった。


地上には魔力が全てのエネルギーの源としてあり、それぞれをカテゴライズしたのが属性と呼ばれ12つある。


昔、神々が住む天界にとある6体の神がいた、その神達は自らの欲求の限りを尽くし暴れ暮らしていたため天界から追放された。


追放された神達は地上にいた6つの種に自らの魂を宿し、それぞれの種で最も魔力を保持したため、後に魔王と呼ばれるようになった。


その後6体の魔王は、生き物や植物に自らの魔力を分け与え、魔物と呼ばれる配下を増やし地上を侵攻した。

それは天界に住んでいた時のような暮らしをもう一度するため。


魔物の侵攻により住処を追われた6つの人種は神々に願った「どうかこの地上から魔王を退けてください」と。

神々は魔王に対抗できる12の神器を授けた。


その後6つの人種から選ばれし12人の英雄がそれぞれ神器を持ち、6体の魔王の討伐に向かった。


その後何百年もの月日が流れ…現在


「これで終わりだ!魔王!」


そう剣先を魔王の額に向けて英雄は叫ぶ、この戦いはこの何百年もの間何度も繰り返されてきた魔王討伐である。


「ぐっっクッソ!」


残すはこの1体、魔王幹部は他のメンバーにより倒されており人数差からも圧倒的な大差があった。


全ては順調に進むかと思われた。


「…ニヤリ」


魔王は不敵な笑顔を浮かべ呟く


「全てはシナリオ通りに進むと思ったら大間違いだ」


そう言うと魔王は手を振りかざし地面を叩く、すると地面が割れて、剣を立てていた英雄以外のメンバーが吹っ飛ばされてしまったのだ。


「なに!?」


その後魔王は体内にある魔力をすべて使い、魔王幹部を復活させた。


多勢に無勢。英雄の抵抗虚しく死んでしまい、持っていた神器の剣は自ら元の場所へと戻っていった


英雄は死んでしまい、他11人の英雄は持っていた神器とともに行方不明、このニュースにより世界中が大混乱に陥った、戻って来た剣1本を除いた他全ての神器の紛失。


それは魔王への抑止力が下がったこと、世界の均衡が崩れたことを表す。



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