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地球魔力改変  作者: しじみ
序章 移ろい
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36.増える冒険者

やっさんと2人で朝から氾濫を抑えたダンジョンへ向かう。

驚くことにダンジョンの周囲はアスファルトの道路であったのが土に。

周囲の建物はダンジョンを中心として広範囲にわたって消滅、つまり更地になっていた。

あったはずの建物もガードレールなどといったものも人工物の全てが無くなってしまったようだ。

ダンジョンから何メートル地点までの物が無くなるのかは分かっていないがパッと見で半径60メートルはありそうだ。


ダンジョンへ向かう人々は大きく増えた。

楽観的あるいは強がりの笑いをしている者や覚悟を決めたような顔をしている者、特に緊張感なくダンジョンへ進む者。

昨日は皆緊張した表情だったのに比べ今日はそれぞれ違った表情を持つものたちが大勢いる。


ソロの注意喚起や即席パーティーを組ませる場所などが新たに見受けられる。

列に並びやっさんがダンジョン入り口付近で入場者を整理し何かを記入している人に四角いカードを見せダンジョンに入場した。

1階には無手の魔物を相手に奮闘する初心者の姿が見られ、2階にはゴブリン棍棒を使っている冒険者が多くいる。


昨日の戦闘で木製の盾が無くなったやっさんと2人で3階行きの階段から少し離れた場所に行く。

その辺りを中心に戦闘を開始した。


調子に乗ってさっさと3階に行き怪我を負って逃げ帰って来る者があまりにも多かった。

3階からは棍棒だけでなく様々な武器を持ってこちらに襲いかかって来る。

さらに動きもここ(2階)より格段によくなっている。

魔物、たかがゴブリンと侮ってはいけないのだ。

いつかふと思った私は遊ばれている側だ、という風に考えて行動するのが一番だろう。


この日私たちは初めて“イレギュラー”に出会った。

イレギュラーとは普通その階には現れない敵や起こらない問題が発生することである。

ダンジョン内は常に明るいので時間が分からなくなるが夜の時間帯にそれは起こった。

剣持ちのゴブリンが多くのゴブリンを引き連れ2階層で暴れ回っていたのだ。

ある程度の熟練者は経験値効率が良いらしい3階以上に行っているからかそれの対処が非常に遅れた。

私たちは足音が騒がしいな、程度にしか思っていなかったのだが静かになった少し後にその剣持ちゴブリンが私の前に現れた。


「剣持ち一体他複数体出現。戦闘を開始します」


後ろで敵がどこからか現れるのを待っているやっさんにそう呼びかけた。


「剣持ち!?この階には出ないはずなんじゃってマジか。俺も戦う?」


「よろしくお願いします」


「おっけ」


私たちは後ろを少し警戒しながら戦闘を始めた。

剣持ちといえども氾濫時に嫌というほど戦っているので1対1なら不安ではないのだがそれ以外の敵もいるので一緒に戦ってもらうことにした。

剣持ちが剣を振りかぶり取り巻きに指示を出しこちらに向かわせてきたのでその対処をする。

8体ほど倒したら剣持ちも敵に紛れてやってきたので撲殺した。

剣を奪いその後も止まらないゴブリン達を切り倒した。


「お見事」


「こちらこそありがとうございます。この剣やっさんが使いますか?」


「ゲットした人が持ってていいと思いますよ。それに俺より圧倒的に使い慣れてそうでしたし」


「こちらの方が敵は倒しやすいですがいずれ使うにしても今は慣れてないとしても練習も兼ねてリーダーであるやっさんが持つべきだと思います。どうぞ」


「じゃぁ遠慮なく。一度こういうの持ってみたかったんすよね。ありがとうございます」


「サーベルっぽいですね。似合ってますよ」


「やっぱ剣はいいっすね。そうだ、報告行きましょう。異常でしたから」


「了解しました。ついていきます」


ダンジョンの外では各所で焚き火が焚かれていたため想像よりも暗くなかった。

負傷者用のテントがいっぱいのようで沢山の人が地べたで休んでる。

そんな人達のを見ながらダンジョン教会の職員さんを探した。


視界が制限されているのはとても不便で迷走していた私たちの話しかけてくれる人もいたみたいだが声が聞こえないので結果的に無視をする形になってしまった。

やっさんの後をついていきながら迷う事10数分ようやくそれっぽいテントを発見した。


会話は全てやっさんに任せてやり取りを見守った。

職員さんもイレギュラーが起こっているのは分かっていたようだが対応できる人員がいないのと連絡系の機械も全て使用できないので困り果てていたらしい。

完全に信用はされていない気がするがとりあえず2階のイレギュラーとその討伐報告諸々を済ませ、ダンジョンに戻った。


「いつまでも2階では上がるものも上がらないと思うのですがいつ頃に3階に向かいますか?」


「お互いにレベルが10になって次の体を確保できたらすかね。そしたら下に行くつもりっすよ」


「了解です。私もそれがいいと思います」


「それじゃレベル上げ再開しますか」


やっさんがサーベル、刃物を手に入れたことであちらの会敵から討伐までが素早くなった。

棍棒は使いやすいし自傷の恐れがないけどやっぱり刀剣類の方が圧倒的に強そうだ。


朝になったのか人がまたダンジョンに戻ってきた。

午前中は大人が多め。

午後のある時間からは流石に小学生はいないが好奇心に負け、親の制止を逃れてか中高生らしい人までもがダンジョンに来ていた。

大学生は……中学生には大人と大学生の区別がつかなかった。

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