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地球魔力改変  作者: 443
序章 移ろい
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34.第二次大規模氾濫

やっさんの時計を確認し午前6時にはダンジョンを脱出し防衛線までさがる。

続々と人が集まり氾濫を抑えようとしたが、結局氾濫は今日では無くそのまま解散となった。

自称協会本部所属の職員に聞かれた質問に答え、また一日をダンジョンで過ごした。



ダンジョン内では確かに魔物が増えてきたいる気がする。

なぜならば会敵頻度が昨日よりも増加しているからだ。

それぞれの体格に合った武器を厳選し、氾濫に備える。


いつからだろうか、何処かから止めどなくモンスターが現れるようになり処理が間に合わなくなってきた為ダンジョンを出た。


「今日すかね」


「もしかするとそうですね」


「現在6時20分。さがりますか」


「そうしましょう。予定よりも中に居てしまいましたね」


「すみません。確認を怠りました。にしてもヘリかなんかがうるさいですね」


「ホント迷惑だよね。朝からブンブンブンブン、お陰で目が覚めちゃったよ」


当たり前のように近づき会話に入ってくる男性に質問をする。


「昨日の異変情報局ではどんな事が放送されてましたか?」


「今日が氾濫っていうのと電気、水なんかが使えなくなるのと乗り物系も動かなくなるってさー。それでも懲りずにマスコミはヘリ飛ばしてるんだけどね。あとあれだ!異変情報局もテレビ放送は昨日で終わり、なんか知りたかったら協会に行ってみてーって言ってたよ」


「ありがとうございます。貴方はここで戦うんですか?」


「そーだね。他にもそこそこ人数集まるみたいだよ。とりあえず戦える人でここを抑えよーって感じ?ここには自衛隊とかも来てないし本当に人だけって感じかな」


「そうですか。何人くらい集まるかはご存知ですか?」


「ピンキリな感じだけど人数だけなら120、まともに戦えそうなのは80くらいだね」


「目標は?」


「あれ?伝えられてるはずだけどまぁいっか。地上に出た魔物の殲滅。無理そうだたら扉で逃げれる人だけ退却。無謀だよね」


「一ヶ所ぐらい制圧出来なければ崩壊待ったなしですのでやるしかないのです」


「それは自分にも言い聞かせてる感じ?まぁ怖いのは当然だし、無理して頑張ってね!」


「当然です」


今日は雨が降っている訳でもなく、地面も良好。

迎え打つには良い状況ではないだろうか?


「やっさん。損傷部はありませんか?消耗度は60ありますか?」


「俺はオーケーすよ。じゅんはどうすか?」


「大丈夫です。では待ちますか」


ステータス

個体名:じゅん 種族:人間 レベル:8

スキル:下位自己鑑定

装備:下位魂器

   隷属の腕輪

   召喚の腕輪

   ゴブリン棍棒

   バックラー

   リュック

本体消耗度:63/100


確認よし。

あとは戦うだけだ。



昨日と同じ場所に配置され武器を握る。

前方の視覚範囲外から重いものが落ちたような大きな音が聞こえた。

即席バリケードから一歩前へ出る。


「やっさん、来ますよ」


「了解、気張っていきますかァ」


接敵。

自分と同じかそれ以上の魔物、ゴブリンの大群。

私たちは痛みは感じずども命がけで戦ったと言えるだろう。

殴り、殴られ。

敵の物量に戦線は一瞬で崩壊したが後ろに下がりつつ対応した。

剣を防ぎ、殴り、切られ。

頭上から真っ赤な炎が私めがけて降り注ぐ。

切られ、焼かれ、吹き飛ばされる。

盾をそちらに向けると剣持ちに切られ、剣を防ぐと焼かれてしまう。

炎に焼かれることでも熱いと感じられない体に感心する。

受けそびれて下腹部を貫通した剣も、熱で若干溶けた体も関係ない。

敵を殲滅するのだ。



気がつけば視界から魔物は姿を消していた。


「やっさん。どこに居ますか」


「こっちですよ」


視線を向けたボロボロの彼の周りには地面に溶けるように消える敵の死骸。

そして戦い抜いた人の亡き骸があった。


「ひどくやられましたね」


「そういうじゅんもひどい怪我だらけすよ」


「お互い様ですね」


「消耗は大丈夫すか。大丈夫じゃないでしょう」


「それはそうですがやっさんはどうですか」


「残り13ですね。結構なスピードで今も減ってますよ」


「私は残り7です。預けたかばんを探しましょう。あの中にひとつですが予備があります」


「一つですか。了解です」


そうして歩き彷徨う私によく知っている女性が駆け寄ってきた。


「あんたこのバカ!なに1人で行動してんのさ!」


「こんにちは彩花さん。勝手に動いてすみません。ここの氾濫は抑えられましたか?」


「あんたたちの頑張りもあって抑えれた。とりあえずバカとあんたも。ほら体、さっさと交換しなさい。後は任せて」


「すみません。よろしくお願いします」


あと1でレベル10なのに惜しいな、と思いながら体を交換する。

今回は少し多く削られるのか……。




「亮もお疲れ。じゅん君は無事だよ」


「良かった、本当に。あんな目に遭わせてどんな顔したらいいんだろ」


「あなたのせいじゃないわ。私が言ったことよ。りょう君ごめんね」


「いえ、薄々気づいてはいたんです。ただ言い出すのが怖かっただけで」


「見えなかったものが見えたら、信じたくない事まで知らされてね……。じゅん君、ごめんなさい」


「とりま布被せただけじゃかわいそうなんでどっか人目がマシなとこまで連れてってあげません?」


「連れて行くのはダンジョン協会よ。その後はまたここに戻って視察ね。もう少し頑張りましょう」


「「了解」」

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