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地球魔力改変  作者: 443
序章 移ろい
32/151

25.明日に向けて

Tips:3DCG


三次元コンピュータグラフィックス。仮想的かつ立体的な映像。

訓練日2日間を無事に終えみんなで異変情報局を見る。

引き続き都市部への移動、いざという時に役立つツールなどの紹介がされている。

一部の外国人以外は日本からいなくなっているのでどこもかしこも人手不足が深刻のようだ。

昨日と似たり寄ったりかな、と思っていると2日ぶりぐらいに継承者のコーナーが開かれ前と同じ3DCGが動いた。


「どうも継承者です。本日は大変なお知らせをしに来ました。心の用意はいいですか?では……明日正午より前の時間帯にダンジョンから魔物が出てきます。自分達の活動範囲を狭められるのは嫌なものですね。まだスーパーなどは開いている所もあるでしょうから武器にできそうなものを買っておいた方がいいですよ。どんなことも自分だけ、なんてあるはずないんですから。この国では敵が攻めてきた時に戦わない、分からないと回答する人がほとんどなのだとか。そう呑気に言えた時代があったことをありがたく思うべきでしょうな。以上」


画面が戻り先ほどの発言について話だす2人が写し続けられた。



「明日の午前中か、時間って本当にあっという間ね」


「そうですね、で明日はどうします?」


「みんなはどうしたら良いと思うかしら?」


「戦うか、留まるかで挙手しません?戦うのは防衛でもダンジョン攻略でもなんでも良いけど戦闘をする。留まる方は昨日今日みたいに訓練するか。どうすっか?」


「そうね、では戦う人は?」


その問いに私以外の全員が手を挙げた。


「じゅん君は戦うの嫌よね」


「いやではありません。ついておいでと言われたらついて行かせていただきます。しかし私が行くことでメンバーの気が散ったりという悪影響が出ないか心配です」


「それに関しては大丈夫よ。お互いに注意を向けるのは当たり前のことだから。本当に戦いたくない訳ではないの?」


「はい、戦えます」


「ありがとう。一緒に戦いましょ、きっと1人でも多い方がいいわ」


「分かりました」


「では次、どこに行きたい?」


「あたしはダンジョンかな。出てくる所を叩く感じ」


「俺は避難所ですね」


「俺も避難所行きたいっすね」


「自分も避難所ですかね。守る対象をはっきりわかってる方がいい気がするので」


「なるほど、なら俺も避難所の方行きたいんですけどなんで彩花さんはダンジョンの方なんですか?」


「避難所に逃げた人たちが戦ってるあたし達見てなんて言うと思う?守った人に後から刺さる言葉を言われるぐらいなら最初から見られない場所で戦った方がいいと思っただけ」


「私も避難所の方がいいかな、ダンジョン周辺だったら囲まれそうだから生存優先と考えてこう思ったのだけどどうかしら?」


「「了解」」


「では次、行く場所なんだけど多分避難所になるここの学校でいいかしら?」


スマホを全員に見せながら説明をしてくれた。




暫くして突発会議も終わりそれぞれが武器や防具の確認をするために移動する。

にいににマジックルームに入れてもらい地下の武器庫に降りる。

部屋の隅にまとめられた装備一式を手に取り短刀を少し抜く。

刀身は綺麗に磨かれていた。

誰かが知らぬ間にしてくれたらしい。

こういうことも忘れずにせねばと思いながら数度、また数度と正しいかも分からない振り方で剣を振った。


リュックに予備の魂器も入れて、武器類を置いて部屋を出て自室に行く。

どんな魔物なのか、どのくらい強いのか、人を守れるのか、被害はどれだけ出るのか。

そんな心配をしなが思い出したようにステータスを開いた。


個体名:じゅん 種族:人間 レベル:4

スキル:下位自己鑑定

装備:下位魂器

   隷属の腕輪

本体消耗度:68/100


68も残っているなら明日はきっと大丈夫だろう。

初めて見た時は隷属の文字に驚いたが、今となっては愛着すら感じる気がする。

この世のどこにあんなに優しい主人がいるだろうか?

自分が相手を支配できるなら酷く扱う者の方が多いだろうに。

それにもういないのであろう辻本さんとの繋がりと思えば、この気持ち分かってもらえるだろうか?


いくつかは分からないけれどメンバー全員がそれなりのレベルではあるだろう。

実際全員が《交換》を持っているらしい、ということはレベル10以上という事だろう。

しかしそれ以前に人間なのだから体力があって、完全な人ではない私よりも見た感じ少ない。

ならば一番継戦できるのは私なのだから前みたいなミスに気をつけ、全力で戦おう。

それが私の秀でている唯一のことなのだから。


眠りを必要としない、眠れない私は再び地下室に行き剣を振うのであった。

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