表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球魔力改変  作者: 443
序章 移ろい
18/151

14.メンバー集合

Tips:水晶玉


何かの魔道具(?)内部の空間には大きい豆腐建築物があった。

外に現れた5人を辻本さんは出迎えた。


「皆さん、ようこそ我が家へ。狭い場所ですがごゆっくりなさってください」



「中で少し会話をした後、ご招待しようと思っております。あまり期待はしないで下さいね」


何か話してるけど分からなかった。

部屋に入って来た人は僕を見てギョッとする。

そりゃそうだろう、どう見ても子供が両足切断され、顔には大きな傷がある状態でそちらを向いているのだから。

ついでに目も閉じっぱなしの変人だし。

ざわざわし出すそちらを無視し、僕はすみっこに置かれた丸いすに飛び乗った。


「皆さん、とりあえずご着席下さい」


そう言いその場を一時鎮静化させる辻本さん。

うーん、僕のせいで更に複雑化していそう。


みんなが順番に自己紹介し、最後に僕も自己紹介してほしいと言われたのでする事にした。


「初めまして。僕の名前はじゅんです。見ての通り今朝大怪我しましたが痛く無いので心配は要りません。目を瞑っていますが周りは見えているのでその気遣いは大丈夫ですが、声は魔力を乗せてもらわないと聞こえないので文字を書いて教えてほしいです。今は性別がなくなってますが元男です。よろしくお願いします」


「えー、ここで皆さんにお伝えしなければならない事がひとつ。私が所有するスキル《分岐未来視》に大きな欠陥がある事が分かりました。元は多少の怪我などであるはずが死の未来が見える程の変化です。今回の様な事がこれから起こらぬよう、私の言葉をそれほど信用し過ぎない様にして下さい」


「僕はダンジョンで慢心しきっていたせいもあってこうなってしまったので当たり前に注意しながらだったらこんなにはならないと思います」


「ですが意識改革は大事ですからね。そろそろ体を交換してきて良いですよ。不便でしょう」


「ありがとうございます。迷ってました」


ちょっと勿体無い気もするがこの体とはおさらばだ。

消耗度を見るためにステータスを開いた。


個体名:じゅん 種族:人間 レベル:7

装備:下位魂器

   隷属の腕輪

スキル:下位自己鑑定(ステータス)

本体消耗度:9/100


いつもより減りが早い。

この体は戦闘に向いてると思っていたけどそんなこと無く、むしろ向いてないのかも知れない。

多分使い方は前回と一緒、そう思い球形のソレを両手で持ち使用する事を強く意識した。


バタバタバタ、ガチャ。

あっやっぱり。

おお、ちゃんと足戻ってる。

よかったよかった。

とりあえずお布団に入れておくか、どれだけ目を覚まさないかも分からないからなぁ。

ふう、本当によかった。

チッ、本当に最悪な兄だな。

自分のせいで辛い思いをさせて、酷いこと言って、後悔して。

また僕のせいで危険な目に遭った。

そもそも守りたい人を巻き込んで何してんだよ。

はぁ、また洵の笑顔が見たいなぁ。

弱気になっちゃだめだ!

今を大事に、とりあえずにいにはメンバーと話してくるよ。

早く元気になってね。


何となく誰かが近くで寄り添ってくれている気がした。




目が覚める。久しぶりに睡眠の様な感覚を感じれた。

まだ明るいから前ほどは時間が経っていないだろう。

ノック音が響き部屋ににいにが顔を覗かせた。


「おっ、起きたか。体の調子はどうだ?」


「最高だよ。他の人達まだいる?」


「んーとね、何だろう。秘密の場所にいる感じ?まぁ行けば分かるよ」


「分かった。じゃあ僕着替えるから出てくれる?」


「ごめん、外で待ってるな」


扉が閉まるのを確認したらすぐにお布団から起き上がる。

前の体で着てた服がたたまれていた。

前の体はどうなったのだろうと思いながら着替え部屋を出た。


「よし、じゃあついておいで」


「そっちは辻本さんの部屋」


「いいから良いから」


躊躇いなく開かれた辻本さんの整理された部屋の中心にダンジョンと似たような魔法陣とその中央にふわふわと浮いている水晶玉の様なものが設置されていた。

手を繋がれ一緒に入る。

ダンジョン入場時に似た様な感覚がした直後、原っぱと綺麗な青空が見える空間に僕は居た。


「ここは?」


「ギルド予定地だってさ。これから色々整備していくって言ってたよ」


「じゅん君こんにちは。ここはどうですか?」


「なんというか、すごいです」


「好評のようで安心しました。あれから3時間ほど経ちましたが皆さんまだここを満喫されていますよ。じゅん君とお話ししたい方もいる様ですので、もし良ければあちらに行ってみて下さい。みんないい人たちですよ」


「緊張するけど行って来ます」


そう言いにいにについてく様に人が集まっている方へ移動した。

僕らに気づいた人たちが手を振ってくれる。

歓迎してくれていることが嬉しく僕も手を振りかえしながら合流する。


「こんばんは。改めてよろしくお願いします」


「みんなもよろしくだってさ。もう少ししたらおしゃべりできるようになるからもう少し待っててねだって」


「楽しみに待ってます」


「スキル聞いていい?って言われてるけどどうする?こっちはみんな共有したけど」


「スキルはステータス以外持ってないです。あと教えてもらわなくて大丈夫です。ぽろっとこぼしそうで怖いので」


「これから一緒にダンジョンに潜ることもあるので教えてもらった方がいいですよ。心配事は縛れば大丈夫ですよ」


「では教えてほしいです」


「皆さん良いと仰っているので名前と一緒に紹介しますね。まずは私から辻本拓也、スキルは分岐未来視、ステータス、交換です。ステータスは皆さん持っているので次から省きますね。交換はおそらくですがレベルが10になったらもらえるギフト、だと私は考えています。種族は人間、レベルは50です。未来視は継承元の方に頼まれ、彼を殺して受け継いだものです。次はワープでいつもお世話になっているこの方。千田彩花さんです。スキルは空間転移。次はそちらの方。影山蓮さんでスキルは魔道具作成。あちらのお姉さんは柳瀬琴子さん。スキルは魔力感知。そちらのお兄さんは宮村慶典さん。スキルは植物魔法。最後にそこのお兄さんは堀海斗さんです」


情報過多で覚えきれそうに無い。

みんなが自分の紹介の時何かしらのアピールをしてくれたので助かった。

頭の中がぐるぐるして固まっていたらまた声がかかった。


「それでは、命令です。あなたに私の情報を口外する事を禁止します」


そう言われた瞬間また、何かに縛られる様な嫌な感覚がした。


「はい。分かりました」


「何か聞きたいことはありますか?」


「今はな……なく無いです。ギルドの話し合いをする様な事を言っていたと思うんですが話はもう終わっちゃいましたか?」


「だいたい終わりました。あなたが嫌でなければギルドに加入していただきたいのですがよろしいですか?」


「何というギルドなんですか?」


「ギルド名はパイオニア、先駆者や開拓者といった意味がある言葉です」


「かっこいいですね。よろしくお願いします」


「それでは後でこの紙にお名前をお願いします。お兄さんとしっかり読んでくださいね」


「はい」


「長々と話してしまいすみませんでした。私は作業に戻るので皆さんでまた交流を深めていて下さい」


そう言い向こうへ行ってしまう辻本さん。

通訳が居なければ何もわからない不便な状態なので僕は少し離れた場所から見ていようと思ったのだが、ばっちりみんなに捕まった。

「面白い!」「続きを読みたい!」「連載頑張れ!」などと思ってくれた方は、ぜひブックマーク、⭐︎評価などよろしくお願いします!

作者のモチベーションが上がり更新が早まるかもしれません!



誤字脱字、違和感のある箇所など教えて頂けたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ