9.武器新調
Tips:名前
自分を表す方法のひとつ。物の名前は変えられる。
Tips:ダンジョン協会
ダンジョンに関する色々なことを取り決める集団。
Tips:ギルド
様々な形のものがあるが簡単に表すと何かを為すための共同体または集団と言える。
Tips:消耗度(魂器)
言い換えれば耐久値。無くなると状態を維持出来なくなり壊れる。
眠れない僕は帰って来た辻本さんと少しおしゃべりをする。
「辻本さん、遅くまでおつかれさまです」
「あなたも疲れたでしょう、ゆっくり休んでくださいね」
「僕は全然疲れて無いですよ。この体のおかげです」
「そうですか。……あなたはそんな体にした私を恨んでいますか?」
「そうですね。実は昨日はそうも思ってました。けどもうその気持ちは無くなっています。確かにこの体は不便ですが怪我が勝手に治ったり、生身では大怪我するかもしれない攻撃を少しの消耗ですませられました。それに大変なのは僕だけじゃ無いこともよく分かったので。そうだ名前まだ決まってない状態なんです。決めてもいいですか?」
「もちろんです。名前は変えるのですか?」
「はい。しゅんだったけどちょっとだけ変えてじゅんにすることにしました」
「わかりました。漢字は決まってますか?」
「ひらがなでじゅんにしようかと思ってます。変えれるならいい漢字見つけたらその時に変えたいです」
「それではあなたは今からじゅんです。改めてよろしくお願いしますね」
「はい。こちらこそよろしくお願いいたします」
「今日は他に何か聞きたいことなどはありますか?」
「あります!ダンジョン協会ができた事ですが何かしたんですか?」
「ええ、色々とやらせていただきました。もっとも彼らは今、命を握られているに近い状態だったり奇抜な方々はそもそもお亡くなりになっていたりするのでね。とても建設的な話し合いが出来ましたよ」
「えと、怖いですよ。辻本さん大丈夫ですか?」
「すみません。少し疲れているみたいです」
「もう寝ますか?」
「いえ、じゅんくんともう少しお話しさせていただきます」
「気を使って頂いてるならもう大丈夫ですよ。僕の兄とも少しですが話せるようになったので」
「それはいいことが聞けました。よかったです」
「そういえばギルド設立とかはするんですか?」
「もう申請はして来ましたよ。他メンバーとももう少しで顔合わせしてもらうつもりなので楽しみに待っていて下さい」
「他にもにいにみたいに誘った方いたんですね」
「ほんの数人ですが信頼できる人達ですよ」
「それは継承元の方の記憶ですか?」
「そうです。彼から推薦された人達です。命令です、私やその周りに居る人々の情報を他人に流してはいけません。すみません。こうすることで不確定な未来を消せるのです」
「少し知りすぎた気がしてたのでかえって安心しました。僕のせいで破綻とかはいやなので」
「助かります。この箱に色々入れておいたので明日の朝、亮さんと一緒に見てみて下さい。きっと役に立ちます」
「ありがとうございます」
「朝出る時に行動指針を置いていくのでちゃんと守って下さいね。あとステータスもたまに見てみるといいかもしれません。何かあれば早めにワープのお姉さんに伝えて下さいね。明日も早いので今日はこの辺で失礼します」
辻本さんが自室に戻った後も僕はリビングに残りステータスを見てみる事にした。
個体名:じゅん 種族:人間 レベル:3
スキル:下位自己鑑定
装備:下位魂器
隷属の腕輪
本体消耗度:93/100
消耗度が少し減っている。
攻撃を喰らったりしたからだろうか?
少し減り方を見ていく必要があるな、と感じたくらいで特にこれといったことはなかった。
でもわざわざ言ったって事はきっと何かあるのだろうと思いたまに見ることを意識する事にする。
春はあけぼのなんて言葉があるが実際になかなかに綺麗だったと思う。
そんなふうに視界限度のせいでもう見ることが出来ないであろう日の出を思い出で楽しみながら兄の起床を待つ。
7時にメモを机に置き、忙しなく外出する辻本さんを見送り、同じくらいに起きた兄にメモや箱の話をするとそのまま中身確認となる。
メモには昨日のダンジョンへ2人で、午後からは単独行動も許可、2階層は必ずペアで行動することとあった。
気になる箱の中身は1本の魔力ポーション(非常用)と剣と盾が2組、最後は下位魂器の未使用品だった。
箱からそれよりも長い剣が出てきた事は置いておき、魔力ポーションは非常用と書いているので兄が大事にカバンにしまう。
両刃の直剣は鞘に仕舞われたた状態で普通のと短めのがあった。
盾は円形のと菱形。
最後は言うまでもなくマシン的に言ったら僕の次のボディだろう。
僕は小さい方の剣と丸盾。
にいには普通の剣と菱形の盾を持つ事になった。
これらは宝箱産なのだろうか?
今度聞いてみようと思いつつ持ってみる。
軽い、ただ少し振り回される。
ということはきっと重いのだろう。
初めての武器らしい武器に心が躍る。
「今日もすぐダンジョンいくの?」
「そのつもりだけどしゅ……じゅんはどうしたい?」
「僕も賛成だよ。けどにいには純人間だからちゃんと休むんだよ」
「ちゃんと休んだから心配しなくて大丈夫。じゅんこそ体を大事にね。いくら痛みがそんな無いからと言えど見てる側からしたらヒヤヒヤするからさ」
「気をつけるね」
昨日と違うところは獲物が警棒ではなく剣になり盾も持っている事。
持つ人が持てばかなり物々しくなりそうなものだが自分たちではそこまでといったとこだろう。
いつもの如く目的地まで連れて行って貰いダンジョンへ突入した。
9/5再編集済み
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