オッサンヤダヤダ!!
「まさか...このセリフをいう時が来るとは...知らない天井だ...」
冬馬が目を開けた瞬間そこには知らない天井が目の前に広がっていた。
あの光はなんだったのかと思いながら周りを見渡すと冬馬以外の3人が倒れていた。
「おい、勇気起きろ。知らない天井が広がってるぞ!早くお前もあのセリフを吐くんだ!」
倒れていた勇気に軽くビンタをしながら起こしていた。
「卯月と菜月も起きろ〜起きないと...イタズラしちゃうぞ、グヘヘっ」
ゲスい声を出しながら指をワキワキ動かしながら2人に接近していたのだが、
スパーーーーーン!!!
先ほど起きた勇気に頭を叩かれた冬馬であった。
「痛いじゃないか勇気氏よ、俺はまだなにもしてないのに。」
「なにかしようとしてただろ?だから先手を打ったんだよ、やれやれ」
そんなことをしていたら女子2人も目を覚ました。
「んん...ここ...どこなのよ!」
「それにさっきの光もいったいなにかしら...」
2人は軽く混乱していたが、冬馬は何故が悠長に構えていた。
「うーん、多分異世界に来たのかもな。よくラノベとかにある異世界転移ってやつ。誘拐とかしにしちゃあの光はおかしいしな。」
「異世界転移だとしてもなぜ俺たちなんだ?」
「さぁ?良くある勇者召喚パターンじゃないのか?そしてその勇者は勇気だろうな、イケメンだし運動神経いいし...ちっ...爆破しろよ!」
「なんで爆破しないといけないんだよ!まだ爆破したくねーよ!」
2人が醜い言い争いをしていると、目の前にあった重厚で豪華そうな扉が開いた。
「おぉぉぉ!召喚に成功しておるぞ!!よくぞ来られた勇者様達よ!」
扉から現れたのは何とも立派で豪華な服を着ていて立派な髭を生やして、頭には綺麗な王冠をしている男性だったのだか...
その姿をみた冬馬は
「えぇぇぇぇぇぇ!!なんでそこでオッサンが出てくんのぉぉぉぉ!そこは美少女が登場するシーンでしょぉぉぉぉ!!!」
冬馬は膝を付き何とも残念そうに叫んでた。
orz←この姿で
「えっ?え?ワシなにかしたの?ねぇ大臣?ワシなにか失敗したの???」
「いえ...なにも失敗はしておりません、国王様...しかしあの者は国王より姫君の方が良かったみたいですな。」
「ワシが頑張って召喚したのに?それなのにワシをオッサン呼ばわりだよ?確かにオッサンだけどさ...なんかがっつり言われると...ワシが...ショック...」
国王であるオッサンは禿げている大臣に慰められると言う何ともシュールな姿を晒していた。