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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

パラパラ雨

作者: 葉月

気持ち悪いパラパラ雨が降る中思いついた話です。

文字数も少ないですし、とても拙い文章だとは思いますが、最後まで読んでいただけると有難いです。

最近雨の日が続く。

人はよく雨の日になると、読書が進むとか落ち着くとか音が好きとか言ってるけど、雨の日の何が良いのか私にはわからない。


そして私は知っている。

雨の日になると人の心は不安定になる事を。


学校の帰り道、カップルが喧嘩して別れ話にまで発展していた。

小学生が寄ってたかって1人の男の子を虐めていた。

コンビニから必死な顔した女子高生がカバンを握りしめ出て来る、そして店員に肩を掴まれた。


どれもこれも全部雨のせい。

雨が人を不安定にさせるのだ。


私の家に着く。

玄関の前から聞こえる男の人の怒号。

玄関を開けると転がっている割れたビール瓶。

扉を開けると飛んでくる灰皿。


そして矛先は私へ。


今まで殴られていた女は、安堵の顔でこっちを見ている。


急いで階段を登り部屋に行く。

鍵を閉める。


蹴られる扉。

ガチャガチャ音を立てるドアノブ。


やがて静かになりまた下の階で怒鳴り声が聞こえる。


どれもこれも雨が悪い。

殴ってくるあの人も、娘を助けないあの女も、何も感じなくなった私も。


全て雨がそうさせた。



二階のベランダから外へ逃げる。

そして雨の降らない場所を求めて走る。


そんな場所は無い事を私は一番知っている。

それでも走って、走り続けて、知らないバスに乗り電車に乗り、行く当てもなく、頼る人もいない。


見知らぬ駅に着き、傘立てから傘をパクり、アナウンスが鳴る中線路に飛び出して、雨の降らない場所へ行く。


雨は人の心を不安定にさせるのではなく、不安定な人の心に、雨は浸透して行く。




どれもこれもみんな雨のせいだ。

これを見たことにより気分を害する方が居ましたら申し訳有りません。


それでも描きたくなりました。


おかしな点などが有りましたら指摘して頂けると幸いです。

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