なにかとみずとに、緑はうまる・・・
・・・あれから、かなり走りました・・・
キレイな景色?ナニソレ・・・
ときおり遭遇する魔獣を、サクっとノルが片付けてそれを、【インベントリ】にしまう。
所々で休憩して(ノルの腹時計からの催促)ご飯
を。
と何回か繰り返していたら、いつのまにか暗くなってきました。
そろそろ今日のキャンプ地をどうしよう?と思ったら、少し先にぼんやりと明るく見えるとこがあります。
多分休憩所だと思いますが、昨日の事もあるので今日の晩ご飯は、【異世界取り寄せ】からにしますか。
『ノル、今日はあそこの明かりが見えるとこで休むよ』
まだまだ、走り足りなそうなノルにそう言うと
キャン♪【わかった、着いたらご飯♪】
と、言ってまたオレを置いて走り出します!
だからノル!オレを置いてくな!
慌ててノルを追いかけて明るい方へ急ぎます。
前方に荷馬車や幌馬車が見えてきましたが、なんか皆さん騒がしいんですが?
取り敢えず近くにいた、護衛の冒険者らしき人に(あんまり恐そうじゃない人に)聞いてみます。
『あの、すみません。何かあったのですか?』
後ろから声をかけたせいか、ちょっとびっくりして振り返った冒険者さん?が
『なんだ、脅かすなよ。』
と言ってオレを睨みます。
やば、余計なトラブルはゴメンデス。
『ごめんなさい、皆さん騒いでるから何かあったのかと思って』
と謝ると
『兄さんもここで泊まりにきたのか?』
『はい、日も暮れてきたのでこの辺りでと思って』
と答えると、オレをじろじろ見た後
『手ぶらの様だから【アイテムボックス】持ちか、なら大丈夫だな』
『?』
不思議そうにしているオレに
『ここは井戸があってな、街道の給水所になっているんだが、その井戸が壊されていて』
『えっ!井戸が壊されてんですか!』
驚いていたら、苦笑いされて
『いや、土魔法が使える奴がいたから修理は出来たんだが、水が濁っていて2~3日は使えないんだ』
2~3日か、大変だね
オレには魔具《水筒》があるから、大丈夫だけど
普通は休憩の水場で水を補給しないとね。
ここまでの休憩っぽいとこの半分は、湧き水があったしね。
商隊の【アイテムボックス】持ちの人いたって
多分、高額な商品や壊れ物に使うよね?
『それで、幸い少し戻った所に小さいが湧き水があるから、ここで2~3日水がキレイになるまで待つか、今ある水で次の休憩所まで急ぐか揉めててな』
え~、上の人さっさと決めてくれないかな?
隅っこの方にテント張っても煩そうだし、夜になるから次の休憩所まで走るの嫌だし!
キャイン!【早くご飯にしよう!】
ノルのご飯の催促も来たし
!
そうだ!
水魔法で出た水って飲めるの?
【世界の常識】さんお願い!
《魔法で出た水》
水魔法によって出された水は、湧き水などと違い
ミネラル分を含んでいないが、魔素を多く含み
大変美味。
滋養強壮・体力回復・魔力回復効果あり
魔具《水筒》から出る水も同じである。
へぇ~魔具《水筒》の水って魔法の水なんだ
って当たり前か、あんな小さい水筒から無限に出ているんだから!
じゃなくて、オレの水魔法で出した水って、井戸の代わりになるんじゃない?
煩いの嫌だし、早く休みたいし
ここはさっさと済ませますか?
『あのう、オレ水魔法でかなり多目に水を出せるんですが、良かったら水出しますよ』
と護衛の人に言ったら、かなり驚いて
『本当か!ちょっと待って!
隊長!ここにいる彼が、魔法で水を出せるそうです!!』
護衛の冒険者さん?が大きい声で、揉めている団体に叫ぶと、その中から偉く体格のいいおじさんと、同じ様に体格のいいオバサマいや、お姉さんが近づいてきます。
『水魔法が使えるだと?』
強面のおじさんが、そう言って近付いて来ました。
おじさんの後ろから来たお姉さん(オバサマ)が
『あら、ノルちゃんとサクタロウくんじゃない』
?
誰?
って思ったら、森の小路亭のお客さんです!
ベルネ初日の宴会で、ノルにメロメロだった人です。
あの後何回か森の小路亭の食堂で、ノルをモフりながらご飯食べてた一人です。
もちろんノルは、ご飯のおすそ分け貰ってましたね(笑)
かなり前にベルネを出たはずです。
確か名前は・・・
『こんばんは、ベローニさん?』
で、あってたかな?
『あらうれしい!覚えててくれたのね♪』
よかった、あってた!
『はい、ノルを可愛がってくれましたよね』
ってオレが言うと喜んでくれました。
暫し二人で話していたら、横の強面のおじさんが
『二人が知り合いなのは分かった。それより水魔法のことを聞きたいんだか』
あっ、忘れてた。
おじさん怒ってます?
『そうよ、忘れてたわ。
サクタロウくん水出せるの?』
ベローニさんも忘れてたましたか(笑)
『はい、結構MP高いのでたくさん出せますよ。ベローニさんにはノルがお世話になりましたから、このぐらい簡単です。
遠慮しないで下さい』
って言ったら、
『ありがとうサクタロウくん!!』
ベローニさんにハグされました。
・・・クルシイ
ギブ・・・ギブです。




