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詩のサークル

越前屋仁平 迎春の図

作者: 齋藤 一明

 年の初めの倣いとて 若水汲むは主の務め

 米を炊いで竈にかけて 雑煮の仕度も整えて

 若き嫁御と愛妾を うち連れ行くは白の浜


 暁闇に浮く淡路島 馬手に仄かな白帆あり

 波おだやかな瀬戸の海 しずしず来る帆掛け舟


 天駆け昇る暁光に こうべをたれる仁平さん

 沖の淡路をすりぬけて 東をめざす帆掛け舟

 そは船出せむ高砂の 住之江めざす宝船

 かすかに届く楽の音に 朱雀舞い来て祝ふなり

 船のゆくては彩雲の かかる楽土ぞめでたけれ


 懐に入れたる雛鳥の 行く末祈る仁平さん

 さまで初音の陽が上り 肌刺す風のそよたらめ

 肌刺す風のそよたらめ

 18禁小説に用いた迎春場面です。


 舞台は姫路。

白浜に初日の出を拝みに行った商家の主人が、わが妻と妾に世間の冷たい風が吹き付けないよう祈る場面です。

こんな詩はどうかと挑戦してみました。


 ただし、難点があります。


 舞台が姫路ですので、間に小島がいくつもありますが、淡路島は大きく見えます。

 もう一つ、高砂は姫路より東に位置します。そして、住之江は大坂です。

 ですから、位置関係からして、高砂から出た船を眺めることは不可能です。

 その旨、ご承知ください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 勉強になります。ありがとう
2019/10/12 03:00 退会済み
管理
[一言] 両手に華の憂いあり 葦の小舟の頼りなし 瀬戸の渦潮避け難く 世情の満干測り難し
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