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第1話 夢の中の話
−この思い出を絶対に忘れないように、指切りしよ?–
いつも夢に出てくるキミは誰なの?何も分からない私にキミはそっと小指を差し出す。
でも、何故か懐かしく、悲しい思い出…。でも、これだけはしっかり覚えてる…。
今まで見たことないような一面の星空を…。
「ピルルルルルルル、ピルルルルルルル」
勢い良く鳴る目覚まし時計。時間は深夜2時をさしていた。
「 危ない危ない、遅れるところだった。」
私南川星、高校2年生の天文部 。今から近所の公園に星を見に行きます。制服を着て、望遠鏡を持ち
公園へ向かう。
「今日は、少し寒いな…。でも、」
一面の星空で夢を思い出す。私には12歳以降の記憶がない。お母さんに聞いても何も答えてくれない。
覚えてるのは、星だけ。星を見ていると少し思い出せる気がするんだ。
私の過去を…