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唐突すぎる変化

 少年は強大な力を持っていた。その力は平等に振るわれた。

 ~世界の記憶 第2027章 1節 28項~











 言われたとおり、3つ望むものを言った。直後、眩しくなって、目を開けていられない。

 どのくらい経ったのだろう。穏やかな風が肌に当たり、目をあける。

 どうやらどこかの丘の上のようだ。目の前には緑が広がっている。

 最近は緑が減っているからな。こんな風景外国のどこか田舎にでも行かないと見ることができない…かもしれない。

 体を起して周りを確認する。見たことも聞いたこともないような花などがある。さっき言われたとおりやはり異世界に来てしまったのだろうか。

 それにしても目が覚めていきなり目の前に魔物が現れたなんてことにならず安心した。

 しかし、なにかおかしい。着ていた服がなんか大きく感じる。袖も手がすっぽりと隠れてしまうくらいだ。


「おかしいな、さっきまではちょうど良かったんだけど…。」


 するといきなり眼前に何か出てきた。書いてあることから察するにステータスのようなもののようだ。





 レイジ・キシナミ  種族 人間・神


 LV1 NEXT 0/25 HP 2000/2000  MP 2000/2000


 技能 数値 ランク


 筋力 180 E-  敏捷 320 E+  耐久 300 E+


 魔力 320 E+  精神 280 E   感性 230 E-


 魔法 名称 原初(オリジナル)


    分類 全創作魔法(オールクリエイト)


    詳細 属性・範囲・効果など全てのものを一から創りだす魔法。

       物質・道具・武器などの作成も可能。


    使用可能一覧 名称/能力詳細・解説


    第一段階解放/下級・七属性魔法創造可能。消費MP100


    七属性魔法/火・水・土・風・雷・光・闇の七種類。


 スキル 名称/効果・解説


     不老不死/老いることも死ぬこともない肉体、魂。

          維持する姿は人生内で最も美しい姿のみ。


     超越/元々の能力が人間を大きく上回る。また成長が早く、

        獲得経験値が大きく上昇し、必要経験が大きく減少する。


     神の力/任意のMPを消費することでその消費に見合った奇跡を起こすことができる。




「よし、せっかく能力が判明したんだからとりあえず自分の状態を確認してみるか。にしても、最も美しい姿、ねぇ…。」


 そう言いながら俺が手に創ったのは鏡。何の変哲もない鏡である。そして俺は自分の状態をを確認し、


「……………ハイ?」


 あらかわいい。

 鏡に映っていたのは、小学校5~中学校1年くらいの俺の顔だった。

 このころは、なんかかっこいいからと髪を伸ばし、一人称を私と呼びんでいた時期だ。しかも顔立ちは世間一般から見たら綺麗といわれるであろう母親と若いころの父親のようにイケメンだった要素を良く引き継ぎ、まるで女の子のような見た目だったころだ。

 このせいで、周りの奴からは男の娘だの、弟の友達にはすげー可愛いねーちゃんだな、だのさらにはもう同級生の男子にすら告白されるという、あーもー、ヤメだ、ヤメ!!自分で自分の黒歴史抉ってどうする!!

 いま重要なのは自分の容姿じゃない。この世界で生きていけるだけの力を持っているかどうかを確認することだ。


「さて、どうしたもんかなぁ…。あ、そうだ!」


 幸いこの近くには人気も魔物すらもいなさそうなので、近くの木を殴ってみることにする。


「…よし、1,2のチョイヤー!!」


ズドンッ!!メキメキメキメキ……ズシーン!!


 …本気で殴ったら木が倒れてしまった。待てよ?


「これでLV1なんだよな…。」


 このままLV上げてったら魔王ルート…いやチート野郎か。いや、人に害を与えなければ問題もないだろう。それにしてもこれちゃんと加減利くだろうな。そう思って何回か木を犠牲にする。他人から見れば環境破壊もいいところである。しかし、これはとても重要なことなのだ。ちゃんと加減は利くようで安心した。これでこっちでも生活ができる。


「ん?何だあれ?」


 ふと、視点を右に向ける。

 そこには青っぽいぷるぷるとした物体が佇んでいたのだ。そしてとてもメタリックな見た目!これはもしかしたら、いや確実に!スライムなのではないか!?しかもレアモンスター!?と内心興奮しつつそいつの名前を調べる。


 名称・ブルーメタルスライム


 ブルースライムがメタリックススライムと融合した姿。特徴として経験値が多いが、しとめるのは困難。


 スライム来た!これでファンタジー始まる!!しかし見た目通り防御は堅いんだろうか…それも確かめるべく、恐る恐るスライムに近づく。

 どうやら逃げないようだ。指で軽く触れてみる。ぷるぷるしているが金属のような重量感があり、冷たい、手を押し込んでみる。ぽちょんという音とともに手が埋まる。なんか手をムニョムニョされている。 食べようとしているのだろうか。耐久が高いのでダメージは受けていない。でもなんか痛い。少しだけど。攻撃なのかな?それともなんかのスキルか?


「ま、悪いけど、倒させてもらおうかな。」


 手をムニョムニョされたまま上から思いっきり手刀をお見舞いする。きれいに真っ二つに分かれそこから赤い宝石みたいなものが出てきて、別れた体は光の粒子になっていく。

 粒子が消えた後、メッセージが出てくる


 戦闘終了しました。経験値の算出を行います。


 ブルースライム 3600EXP

 スキル補正 経験値倍率 4倍


 入手経験値 14400EXP


 LVUP LV1→LV102


 最大HP2000→6720  最大MP2000→28970


 筋力180→459 D  敏捷160→337 E+  耐久300→702 C-


 魔力320→816 C  精神280→677 C-  感性230→389 D-


 魔法習得 名称/効果


      第二段階解放/武器・防具創造可能。消費MP350

      第三段階解放/武器・防具創造時、属性効果付与可能。

             消費MP100

      第四段階解放/下級・思い描いた魔法創造可能。消費MP200

      第五段階解放/同時に3つまで魔法創造可能。

             2種合成魔法創造可能。消費MP400x

      第六段階解放/魔法の品創造可能。消費MP1200



 いきなりLVが跳ね上がってしまった。どうしよう。色々と魔法の幅も広がっているようだが、使いこなせるか不安すぎてやばい。


「まいったなぁ…。」


 LVが一気に上がり自分の外見も黒歴史時代までもどってホント何すればいいんだか、いっそのこともう一人称を私にするか。そうだ、そうしよう。

 そうして俺、もとい私の異世界での旅は強くてニューゲームで始まったのだった。

主人公の一人称が次回から私に変わります。

怒っている時、何か頭の中で思考を巡らせている時などは元に戻ります。

主人公の魔法の制限は物語上で書いていこうと思います。

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