君と一緒の部屋にいると。
君と同じ部屋にいるということは、君が吐いた空気を僕が吸うということ。
君と同じ部屋にいるということは、君の鼓動と僕の鼓動が混ざり合うこと。
君と僕との鼓動が混ざり合えば互いに共鳴し合い、大きくなるのが普通のこと。
だけど、どちらかと言えば、片想いをしている僕の鼓動の方がやたらと大きい。
苦しいんだ。 君と同じ部屋にいて、同じ空気を吸い、君を想っているこの現状が。
なぜ、僕の想いは伝わらないんだ。 なぜ、僕は告白できないのか?不思議に思う。
さて、君はこの世界の中で、一体どんなことを考え、行動しているのだろうか?
――もしかして、その 隣の席のイケメンに恋をしているのだろうか??
――もしかして、その 前の席の面白い奴に惹かれているのだろうか??
僕は君の考えがいちいち気になる。 これはきっと、恋というものなのだ。
まるで疫病神のように、君のことだけしか考えられなくさせる魔法の毒薬。
心臓がドクドクからバクバクに変わり、今にも飛び出してしまいそうな。
呼吸がし辛くて、息苦しくって、それでもなお、君に会うために呼吸しなきゃいけなくて。
果たして、どれだけの夜を僕は君でいっぱいにしてきたのだろうか??
僕は、君をいつから好きだったのだろうか? いつから好きになったのだろうか?
僕は、もう君のことしか考えられない。 僕は、君じゃなきゃダメなんだ。
いっそ、狂ってしまえば、 いっそ、気が狂ってしまえば、叫ぶだけですむのに。
この立場上、告白できないもどかしさが、僕を飢えに走らせる。
君だけを欲する、密かな小悪魔。 君だけを愛する、貪欲な愚者。
もう、君じゃなきゃダメなんだ。 もう、君がいないと僕は生きられない。
告白したい。告白したい。告白したい。 だけど、できない。できないんだ。
なぁ、僕は一体、どうすればいい? なぁ、 僕は一体――――――――――