表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編:詩&エッセイ

君と一緒の部屋にいると。

作者: 尖角

君と同じ部屋にいるということは、君が吐いた空気を僕が吸うということ。


君と同じ部屋にいるということは、君の鼓動と僕の鼓動が混ざり合うこと。


君と僕との鼓動が混ざり合えば互いに共鳴し合い、大きくなるのが普通のこと。


だけど、どちらかと言えば、片想いをしている僕の鼓動の方がやたらと大きい。


苦しいんだ。 君と同じ部屋にいて、同じ空気を吸い、君を想っているこの現状が。


なぜ、僕の想いは伝わらないんだ。 なぜ、僕は告白できないのか?不思議に思う。











さて、君はこの世界の中で、一体どんなことを考え、行動しているのだろうか?


――もしかして、その 隣の席のイケメンに恋をしているのだろうか??


――もしかして、その 前の席の面白い奴に惹かれているのだろうか??



僕は君の考えがいちいち気になる。 これはきっと、恋というものなのだ。


まるで疫病神のように、君のことだけしか考えられなくさせる魔法の毒薬。



心臓がドクドクからバクバクに変わり、今にも飛び出してしまいそうな。


呼吸がし辛くて、息苦しくって、それでもなお、君に会うために呼吸しなきゃいけなくて。











果たして、どれだけの夜を僕は君でいっぱいにしてきたのだろうか??


僕は、君をいつから好きだったのだろうか? いつから好きになったのだろうか?



僕は、もう君のことしか考えられない。 僕は、君じゃなきゃダメなんだ。




いっそ、狂ってしまえば、  いっそ、気が狂ってしまえば、叫ぶだけですむのに。



この立場上、告白できないもどかしさが、僕を飢えに走らせる。


君だけを欲する、密かな小悪魔。 君だけを愛する、貪欲な愚者。



もう、君じゃなきゃダメなんだ。 もう、君がいないと僕は生きられない。



告白したい。告白したい。告白したい。 だけど、できない。できないんだ。



なぁ、僕は一体、どうすればいい? なぁ、 僕は一体――――――――――





























評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ