初出祭
今年ももう終わりですね(−_−;)
今年は今回で投稿が最後です
来年もよろしくお願いしますm(_ _)m
では、良いお年を(・ω・)ノ
「とりあえず皆、よろしく頼む。今から一応この先にあるラシュラツ王国にいって冒険者になる。それが当面の目的かな?皆には悪いけどこの中に入っていてもらいたい。あと、精霊は一体でも契約していたら泊がつくような価値観があるらしいから、一人だけ力を抑えて一緒にいてほしい」
…てな訳で阿弥陀くじ大会が行われ、結果…火の大精霊イフリートに決まった
「よし、よろしく頼むぞ。我が主」
「ああ、この腕輪をつけてくれ。これで元の力の半分は抑えれる…が、自分の意思で取り外し可能だ」
「おぉ、すごいなそれは」
なんてやりとりをしていた
一方その頃…
sideエルリガ
「あれがラシュラツの関門ね。お金は大丈夫だし、入ろうか」
私は人気のないところで人化して関門に向かった
「すみません。此処を通りたいのですがぁ」
大きな声で関番の人に伝える
すると、デップリとお腹のでた気持ち悪い笑みを浮かべる金髪が出てきた
うぇぇ…吐きそうになるじゃない…
「ぐへ、お嬢ちゃん?此処を通るには身体検査が必要なんだ。だから、触るよ?」
手をうねうねさせながら涎垂らして私の胸に触れようとしたので私は
「触るなっ‼」
といいつつバックステップで人三人分くらいの距離をあける
「なっ⁉このクソガキっ‼テメェ此処通りてぇんだろ!だったら触らせろや‼いいか‼僕に逆らうと良いことないぞ!おら!やれっ‼」
豚がそう叫ぶとバレバレだった伏兵?が槍を構えている
私は魔法を使おうと構えるが魔力が練れなかった
「ハハハハ!魔力が練れないだろう?此方で結界を貼っているからだ‼そんな丸腰の貴様は我々から逃げれるのか?」
豚がなんか喋ってるがもういい
「すぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
息を吸いそして吐く
「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ドラゴンブレス(弱)だ
これだけでヒューマンは飛んでいく
過去に竜人族に喧嘩を売ったヒューマンの国は一分で城が落ちたみたい
ヒューマン基準だと竜人族の赤子で既にCランクの強さを持つ
成体になると最低でもSランクだそうだ
Sランクは一人で国を滅ぼすことのできるくらいだ
Aランクとの差はかなり深く、Aランク千人でSランク一人だって昔冒険者だったお父様が言っていた
「ふう、これで通れるわね。一応、通行証もらっておきましょう」
私はギルド総本山国、ラシュラツ王国へ脚を踏み入れた
…私を負かした彼奴に会うために
そして…
side創司
「フーリ?なんで此処に豚とかヒューマンとか寝てるんだろうね?」
「あれではないのか?こう、酒に酔っ払ったとか?」
「そういうことか…まあ、とりあえず通行証もらって此処の門閉めとくか」
ならず者通ったら危ないしね
という訳で俺たちは門を閉め、鍵を厳重にかけて国へ入る
「うーん…暇だな…なんにもねえ…」
「いいではないか。賊とか獣とかは相手が面倒だろう?」
「ちょっそれフラグww」
「何を言って…「きゃぁぁぁっ‼」ほう…主は予知出来るのだな」
「いや、んなこと言ってる場合じゃねえから…」
俺はすぐに走りだす…秒速1kmで…
現場に到着…
少女が獣というより緑のゴツゴツした鬼を筆頭にした小さい緑の鬼の集団が走ってきている
ギリギリ間に合ったみたいだ
少女は俺を見て絶句している
まあ、いきなり人が現れたからな…
「フーリ、彼奴らはゴブリンとオーガか?」
「ああ、ゴブリンは20体でBランク、オーガは1体でAランクの狂亜人、又は魔に侵された者をさすのだ。皮は売れるそうだぞ?」
「よし、傷つけずに倒せばいいんだな」
「そうだ。ゴブリンは任せてもらいたい」
「了解。頼んだ」
「ああ、任された」
「ふむ、何がいいだろうか…」
彼奴を傷つけずに倒すには…
うん、平家物語でいくか
俺は懐より札を一枚だして下へ投げる
「紙嵐」
札が増殖し竜巻となり、俺を持ち上げる
オーガが吠えながらメイスを振り回し俺の下まで走ってくる
「対象はオーガの命の灯火とす」
扇を取り出し、展開する
「祇園精舎の鐘の声」
オーガのメイスをすれすれで避ける
「諸行無常の響きあり」
オーガの周りを旋回し、錯乱させる
「沙羅双樹の花の色」
オーガと共にきたゴブリンをあしらう
「盛者必衰の理をあらはす」
数を増やしたゴブリンが矢を放つ
「おごれる人もひさしからず」
オーガと俺と少女に当たらぬよう全て返す
「ただ春の世の夢の如し」
ゴブリンの魔法使いが火球を打ってくる
「猛き者もつひには滅びぬ」
左手で相殺する
「ひとえに風の前の塵に同じ」
扇を閉じてオーガの眉間に当てる
オーガは眼を閉じてその場に静止する
既にゴブリンは全30体の討伐をフーリが完了している
「主、討伐採取共に完了いたしました」
「ご苦労様。俺はこいつをまるごと持っていくことにする。この袋にいれていてくれ」
「了解しました」
俺は少女の方へ向いて
「大丈夫だったか?流石にまだ心配だから家まで送るな?」
少女は首を縦にブンブン振って肯定する
「それじゃあ行こうか?案内よろしくね?」
「主、いれておきました」
「ありがとう。んじゃ行くぞ」
俺とフーリに挟まれて手をつなぐ少女と共に少女の家を目指す
わりとすぐについた
少女の両親にとても感謝され、今晩は泊めてもらえることになった
その夜…
カンカンカンカン‼
強いドラの音が鳴る
「みんなぁ!逃げろぉ!盗賊だぁぁぁぁ!」
村の見張りが叫ぶ
「フーリは村人達を頼む。俺はO★HA★NA★SI★してくるわ」
「任されました…一人は殺してはダメですよ?」
「OK、加減するわ」
そういい俺は加速する
「オラぁテメェらぁ女子供は捕らえろぉ‼男は殺して構わん!」
あれが親玉みたいだな
とりあえず鑑定するか…
リーバ・アーバ
職業 盗賊の親玉
…年収が不安定なお仕事。主に人攫い、強盗、詐欺などで稼いでいる
見事にビンゴだな…てか鑑定初出だよね?
こんなに便利なのに…使うの忘れてた…
盗賊にはまだ見つかってない…
今の内に広範囲無力化魔術やっておこう
「大空より、人、雲に乗りて下り来て、土より五尺ばかり上がりたるほどに、立ち列ねたり。これを見て、内外なる人の心ども、物におそはるるやうにて、あひ戦はむ心もなかりけり。からうじて思ひ起こして、弓矢をとり立てんとすれども、手に力もなくなりて、萎えかかりたり」
竹取物語の一部分を暗唱して全盗賊を無力化する
『フーリ、盗賊無力化完了。村人を帰しても大丈夫だ』
『了解しました』
あの後、盗賊を拘束して結界を貼って閉じ込めておいた
村に戻るとまたもや感謝されまくり、ささやかなお礼ということで野菜をもらった
盗賊は騎士に渡すと懸賞金がもらえるそうだ
次の日、村人達に見送られ、村を発った