何も考えずに自重を忘れ
「初めまして。自分はソーシ・ドラゴといいます。趣味は特にないです。よろしくお願いします」
とりあえず当たり障りのないありきたりな自己紹介をする
「エルリガ・ドラゴだ。ここ最近はまっていることは座禅だ。よろしく頼む」
何人かの男子と女子は興奮している
凄いなエルリガは…女子まで興奮させるなんて…
※女子はソーシをみて興奮しています
「では皆さん、質問の時間を設けていますので今から質問タイムです‼」
と担任の小動物みたいな美人で銀髪のチェリア・ナガイ先生が英語を使った
周りの生徒はわかっているが、勉学に関しては必要最低限の知識を持つエルリガが?マーク出してるということは英語というものは存在しないとみた
ふむ…ハーフの人かな…?
いや、そもそも同じ境遇の人か…
おそらく日本人が此方に来て、結婚したことにより名前は残っているのだろう
まあ帰る気ないから情報はいらないな
「はい‼エルリガさん達は家名が同じですが、兄弟従兄妹なのですか?」
おそらく貴族だろう男子が言葉遣いはよくても態度が気持ち悪く、いやらしい眼でエルリガをガン見している
…あいつ、イラつくな…ぶっ飛ばそうか…
なんて考えているとエルリガは俺の背後に隠れた
どうやらあの手の眼になれてないので怖かったようだ
初対面の時は交戦的な性格だったはずなのにな…
多分これがエルリガの素なのだろうな
「兄弟でもなければ従兄妹でもない。只の夫婦だよ」
しょうがないので俺が返答する
「君には聞いていない‼エルリガさんに聞いているんだ‼」
なんか勝手にきれてる野郎だ…
さらに、俺の触れてはいけないものに触れた
「テメェみたいな奴が俺の嫁をガン見並びに名前で呼ぶんじゃねえよ‼校則第一条より只今から決闘場へと転送‼」
とりあえず校則により決闘を開始させる
これは平民から貴族に喧嘩を売れる校則で逆に貴族から平民に喧嘩は売れない
そして、参加拒否をできない風に成り立っている
ブチギレたので校則により叩きのめすことにした
俺はエルリガを怯えさせたことに加え、俺以外の男がエルリガと呼ぶことを何故だか気に入らなかった
こう、イラッというかむしゃくしゃした
「お前は俺が叩き潰す。一切の手加減も慈悲もやらん」
「ハッ、平民風情が僕に勝てるわけないだろう」
既に目の前ではカウントダウンが始まっている
3
2
1
「イフリートォォォォ‼武具形態‼」
イフリートとして呼び、炎の精霊王の武具、《炎霊神剣イフリート》という名の2m弱の大剣にして横薙ぎする
「炎衝霊斬」
炎の衝撃と霊体すらも斬る霊斬を組み合わせた霊すらも斬り、斬り口から炎の衝撃を与える技だ
…正直言って酷い技で喰らえば内から弾けるようなもの
人体に対しては完全なる必殺技である
必ず殺す技である
「くっ…魔道具《一度きりの糸結び》」
身代わりの魔道具を使用したらしい
「喰らえ…《捕食者》」
どこか昔、ある人に教えてもらった能力で一番使い勝手のよい力だ
「こ…降参します…」
本能でわかるのだろう、平伏して降参を宣言した
そして、どこからかその様子を見ていた黒い影は誰にも気づかれずその場を去った
黒いローブの背中には大きな白い教会の象徴の魔法陣が描かれていた
誤字脱字等ございましたらご報告よろしくお願いしますm(_ _)m