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もし? “俺が金持と知ったら、コイツ! 俺と絶対、別れないとか言うだろうな。”

作者: 七瀬








“俺は、彼女に一つだけ秘密にしている事がある!”




・・・実は俺は、どうしようもないぐらいの金持ちだと言う事!

俺の父親が、宝石店の仕事をして大儲けし、海外にもあちこち店を

出せば出すほど、どの店も売り上げがグングン上がる!

今や? 億万長者番付の仲間入り。

毎回、俺の父親は億万長者番付に30年以上入っているのだ!

でも俺は、父親の後もつかずフラフラフリーターをしる人生を選んだ!

父親の後を継いだのは、“俺の妹。”

たまに妹は俺に会い来て、ご飯をご馳走してくれる兄想いの妹だと俺は

思っている。





『ねえ、兄さん? いつまでそんな生活を続けてるの?』

『えぇ!?』

『パパもうさ、もう兄さんの事! 怒ってないから、家に戻ってきたら?』

『俺は今の人生に満足してんだよ!』

『“お金の無い生活? 服もみすぼらしいし、靴も穴開いてたじゃない!

そんな生活がどこがいいのよ!』

『“俺は俺の、お前はお前の人生を歩めばいいんだよ。”』

『“兄さん、本当に戻らないつもり?”』

『あぁ!』

『パパ、私やママには言わないけど? 夜、一人でお酒を飲みながら

兄さんの昔の写真を見てるんだよ。』

『・・・そ、そっか、』

『きっとパパだって! 本当は、、、』

『悪い! 俺はやっぱり今が一番幸せなんだ、そっとしておいてくれ

ないかな。』

『・・・に、兄さん、』

『いつでも俺は、お前の味方だからな!』

『ありがとう、“世の中に私の味方が一人は居るんだって、なんか嬉しい!”』

『・・・ご、ごめんな、兄貴らしい事してやれなくてさ。』

『いいわよ、元々兄さん! そんな人だしね。』

『えぇ!? そっかな。』

『そうよ、でも? 何かあったら直ぐに私に連絡してね。』

『あぁ。』

『じゃあ、もう行くわ!』

『あぁ、またな!』

『またね!』






・・・俺の妹は、“俺とは違って! しっかりしている妹だ。”

父親の後を継ぐのは、“俺は絶対に妹だと思っていた!”

でも? 父親の会社の人間は、“女である妹をなかなか受け入れなかった

と俺は後から聞く。”

何故? 長男である俺が父親の後を継がないのか?




まあ、今は関係ないけどね。

その前に、今俺と付き合っている彼女は俺にしょっちゅうこう言うんだ!



『糸雅は、“大金持ちになりたくないの?”』

『えぇ!?』

『ワタシはお金持ちの彼氏がよかったわ! なんで彼氏が糸雅なのかな?』

『そんなの知らないよ。』

『“でも? 糸雅は、お金の臭いがするのよ、ワタシの勘なんだけどね!”』

『俺に金なんてないよ。』

『知ってる! 先、財布見たら? 289円しかなかったしね!』

『勝手に俺の財布の中、見んなよ!』

『“いいじゃん! 付き合ってる彼氏の財布の中身を彼女が見て何が悪い

っていうのよ!”』

『理由になってないよ!』

『結婚したら? 妻になるのよ!』

『“まだ結婚してないし。”』

『“まだね、時間の問題でしょ!”』

『本当に、愛乃は金に目がな~!』

『“私はお金大好き人間だからね!”』

『俺はこの先も一生! お金に縁がない男だよ、それでもいいのか?』

『“でもさ、糸雅はなんかお金に縁がある人だとワタシはずっと思って

るのよね、絶対にワタシの目に狂いはないはず!”』

『・・・な、ならいいんだけどな、』






俺の彼女は、“金の臭いがする人間を見極める力があるのか?”

お金の無い俺を選んで付き合った!

彼女と付き合って2年になるが、彼女とは今も仲がいいし相性もいい!

でも? 金の事になると、彼女の目が変わる!



彼女は、俺が本当は金持の息子と知ったら、、、?

絶対に俺と別れないと言うだろうなと俺は思う!

俺から金の臭いを感づいたのか? 彼女の金がある人間を見極める目は

本物だと思う!



でも? 俺は彼女は好きだけど、俺が金を持っていると知った後の彼女の

態度が俺は怖いんだ!

俺を見る目が変わる事が一番怖い!

今は金の無い俺を彼女は好きでいてくれているが、お金があると知ったら?

玉の輿を狙うに決まっている! 




“彼女には金の無い今の俺を愛してほしい!”


金がある俺と知ったら、、、?

ああ、もう考える事をやめよう。

今の俺だけを彼女には愛してほしいから......。

 


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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