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よく分かんない作品集

消しゴムラブレター

作者: 七宝

 隣の席の吉田さんが消しゴムを忘れたというので貸してあげた。


 吉田さんは成績優秀なんだけど、少しおっちょこちょいなところがあって面白い。あと可愛い。あといい匂いがする。声もめっちゃ可愛い。


 つまり⋯⋯好きだ。


 目が好きだ。

 鼻が好きだ。

 口も好きだ。

 髪型も可愛いし、仕草も最高に可愛い。


 もう、全部好きだ。


 今まで話したことはほとんどなかったけど、こうして接点を持てたんだ。これを機に仲良く、いや、いっそのこと今日告白してしまおうか。


 授業が終わると、吉田さんが笑顔で「ありがとね」と言って消しゴムを差し出した。


 その笑顔が眩しすぎて緊張してしまい、告白どころか「ほほほ( ^ω^)ほう!」という訳の分からない返事をしてしまった。


 その後彼女が帰ってからもしばらく教室でドキドキしながら消しゴムを握りしめていた。


 ふと消しゴムを見ると何か黒いものがついていたのでカバーを外してみると、マジックで「好きです」と書かれていた。


 なんで人の消しゴムにマジックで書くの? 常識ないのか? 吉田さんってそういう子なの? へ〜、そうなんだ。へぇ〜。


 へぇ〜。


 そんな彼女ですが、今では僕の妻です。

 世の中結局顔なのよ。

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― 新着の感想 ―
へー かわいいの? それホント? (ホントだったらすごすぎると勝手に思っている)
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