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カオス系

ギガボッキスーパーバイオレンス

作者: 七宝

 自分用です。

 読みたかったら読んでください。責任は取りません。

 やっちまった。


 親友を、死なせちまった。


 最初は些細なことだったんだ。


 どっちのチンコがデケェのか。ただそれだけの話だったんだ。


 通常時はあいつの方がデカかった。

 だが、臨戦態勢に入ると俺の方がデカかった。


 俺は「俺の勝ちだ」と誇らしげに、鼻の穴をパンパンに膨らませ、あいつを見下しながら口角を天に刺さるほどつき上げて言い放った。


 それが間違いだった。

 あいつの心に火をつけちまったんだ。2度と消えない火をな。

 通常時臨戦態勢時1勝1敗ということで、引き分けにしておけばよかったんだ。


 それからお互い意地になっちまって、あらゆる薬、トレーニング、手術を駆使して育てるようになった。そんな戦いが2ヶ月続いた。


 そして今日、ついに決着がついた。


 今日のあいつを見た時は目玉が飛び出した。人間ではありえない、いや、生物ではありえない長さと太さになっていたからだ。

 股ぐらから電柱が生えてるのかと思った。それくらいヤバかったんだ。


 俺が負けを認めるとあいつは大喜びしてその場に倒れ、そのまま息を引き取った。恐らく使ってはいけない薬か何かを使って人の理を破っていたのだろう。


 目の前にあいつが、優希(やさき)が倒れている。


 優希のチンコは天まで伸びていた。


 俺は思った。


「これを登れば雲の上まで行けるんじゃないか?」と。


 俺は実行した。


 幸い、電柱みたいに足を掛けるところが等間隔についていたので数時間で登りきることが出来た。チョー疲れた。


 俺は以前、雲の上を舞台とした物語を読んだことがあった。


 その物語には、作者が下痢便を垂れ流しながら歩き回ったせいで雲が茶色くなっているとか、コンビニがあるとか、ゴリラや野グソが飲み会をするとか、黄金の屋敷があるとか、ケツアゴの生首がいるとか、痰を綿菓子状に加工した『スカタン』というお菓子があるとか、いろんなことが書いてあった。


 ヤバすぎるだろ、雲の上。


 とりあえず俺は雲の上に降り立った。

 ちゃんと足がついた。そのまますり抜けて落ちていくんじゃないかと不安だったが大丈夫だった。


 それにしても辺りが真っ白だ。今まで見た景色の中で1番綺麗かもしれない。あの話の作者が下痢便をばらまいたのはもっと別の地域なのだろうか。


 せっかく雲の上に来たんだ、なにかメルヘンなことが起こるといいなぁ。


 そういえば当たり前っちゃ当たり前なんだが、俺は全裸だ。チンコがデカすぎて履けるものがないからだ。上半身はなんか知らんけど着てない。


「お兄さ〜ん」


 どこからか女性の声が聞こえる。


「お兄さ〜ん。ちんちんデカイね〜」


 声のする方へ歩いていくと、なに(じん)か分からない20代後半くらいのナイスバディな女性がいた。


 女性の隣には建物があった。看板には『ちんちんのポップコーン』と書かれている。


「お兄さん寄ってかな〜い?」


 看板とこの女性を見る限りエロそうだったので、息子を臨戦状態にして店に入った。


 中に入ると、1本のちんちんが蛇口のように壁から生えていた。


「これは?」


 女性に聞いてみた。


「捻ってみて」


 捻るところなんてないんですけど。

 どうしようか⋯⋯


「オラァ!」


 仕方がないので殴りつけてみた。


「うぎゃー!」


 壁の向こうから男の苦しそうな声がしたかと思うと、蛇口んちんの先から真っ黄色の液体が出てきた。なんなんだこの店。


 さて、ちんちんの隣に尻も生えてるんだが、これはどうしたものか⋯⋯


「オラァ!」


 分からなかったのでとりあえず殴ってみると、壁の向こうからさっきと同じ悲鳴が聞こえた。おかしいだろ。どんな体の構造してんだよ。


 当然だが、尻からはうんこが出てきた。当たり前のことすぎて飼っていたカニが全部死んだ時のような表情になってくる。


「楽しんでるぅ?」


 さっきの女性が話しかけてきた。楽しいワケねぇだろ。バカだと思われてんのか?


「お兄さん、このあとどうするの〜? まだ沢山あるよ〜」


 チンコとケツはもう要らねえよ。

 さてどうしたものか⋯⋯


 そうだ、この女を抱こう。そういうお店じゃなかったとしても、ここは雲の上だ。雲の上にいる人間には人権はないはずだ。


「君をいただくとするよ!」


 そう言って俺は女性に襲いかかった。


「プップーッ!」


 女性はクラクションを鳴らし、俺の右手を掴んだ。

 次の瞬間、右腕に味わったことのない激痛が走った。


 右腕がネギトロみたいになった。


「100年ハエーヨ小僧(ガキ)!」


 そう言って女性は俺を外へほっぽり出した。


 どうしよう。右腕がネギトロじゃ散歩も出来ないぞ。

 とはいえこのままだとただ死ぬのを待つだけなので、俺は歩いた。

 少し歩くと、小さな店が目に入った。


 看板には大きく『おにぎりの具がうんこ。ちんちんのギョーザ。』と書かれていた。雲の上ってこんなのばかりなのか?


「お兄さ〜ん」


 ちんちんと尻が前側に横並びでついている男が俺を呼んだ。こいつ、さっきの店で壁の向こうにいた奴じゃね? こんなやばい体の奴なんてそうそういねーもんな。


 そう思っていると、中から「お客さんか〜?」と言いながら老人が出てきた。この老人もちんちんと尻が横並びでついていた。なんなんだお前ら。


「うちのご飯食べると腕治るよ〜」


 ジジイがそういうので、店でご馳走になることにした。


「どっちにする〜?」


 どっちってことは、うんこのおにぎりとちんちんのギョーザしかないってことか?


 どっちがいいんだ? 腕が痛すぎるからどっちかは食べなきゃいけないのは確定してるけど、どうしよう。


 まあちんちんのギョーザだよな。うんこなんか食いたくねーもん。ちんちんもだけどさ。


「ちんちんのギョーザで」


「あいよ! ちんギョーいっちょー入りましたーっ!」


 ちんギョーって呼んでんだ。


 今更だけど、なんでこいつら全裸なんだ? 店員が全裸の飲食店ってOKなのか?


「おまたせどう!」


 そう言ってジジイが差し出した皿には洗濯機(?)と傘のミニチュアが乗っていた。


「ごゆっくりぞうさん」


 は?


「おい、まさかこれを食えって言うんじゃないだろうな」


 せめて餃子のミニチュアにしろよな。


「不服かの?」


「これは洗えるのか? 差せるのか?」


「どういう意味かの」


 どういう意味ってどういう意味だ? 洗濯機と傘が出てきたから聞いたんだが。


「あの、とりあえずちんちんのギョーザをだな⋯⋯」


「それがちんちんのギョーザですぞ」


 これが!?


「どう見ても洗濯機と傘だろうが!」


「これはれっきとしたちんちんのギョーザじゃ。雲の上ではこれがちんちんのギョーザなんですわ。雲の下のちんちんのギョーザとは違うのじゃ」


 そうか、言葉が違うのか⋯⋯


 でも2つなのおかしくね? 言葉が違ってて、ちんちん「と」ギョーザだったらまだ分かるよ? 1つの商品のはずなのに2つなのはおかしいだろ。あと雲の下にちんちんのギョーザなんかねぇよ。


「冷めますぞ」


 これ冷めんの!?


 まあいい、これを食えば腕が治るって言ってたし、我慢だ我慢!


 タレとかないのかな。


 俺は残った左腕でちんちんのギョーザを口へ運んだ。洗濯機からだ。


 ガリッ


 硬い。硬すぎる。見た目通りの硬さなんだが⋯⋯


 傘はどうだ。


 パキッ


 よし折れた!


 ボリボリボリボリ


 骨食ってるみてぇだな。実際傘の骨って言うしな。


 錆みたいな血みたいな味がする。ミニチュアだと思ってたけど、本物の素材使ってるんだな。


 痛だっ!!!!!! 歯茎に刺さった!!


「大丈夫かの?」


「うるせぇ!」


 血が出てきた。

 でも腕を治すためだ、頑張るぞい! 次は洗濯機だ!


 ガキン!


 硬すぎる! 涙も出てきた! 下手したら腕よりひどいことに⋯⋯はさすがにならないか。よし、食べよう。


 バリバリボリボリ


 洗剤みたいな味がする。新品じゃないのか?


「おーい(せがれ)やーい!」


「なにー? パパー!」


 仲良さそうだな。


「あの客マジで洗濯機食ってやんの!」


 は?


「ええっ!? バカじゃん!」


 何言ってやがる、おしりちんちん前族のアホ親子め。


「誰がバカだって?」


 俺は2人にチンコを剥けた。向けた。


「ひぃっ! じょじょ、冗談じゃ! ⋯⋯じゃからその物騒なもんを引っ込めてくれんかの」


「これは引っ込まないんだ」


 そう、俺のチンコはもう2度と元には戻らないんだ。一生大蛇と一緒に過ごすんだ。


「なら出てけ!」


 ジジイが凄んできた。


「まだ食べてんだよ! 誰が出てくもんか!」


 腕治さんと散歩出来んのじゃこっちは!


「なぁ、あんた金持ってんのか?」


 息子が聞いてきた。

 そういえば持ってないな。どうしよう。


「持ってないけど」


「はぁ!? 持ってないのにご飯食べに来たの? お兄さん、舐めてもらっちゃ困るねぇ」


 どうしよう⋯⋯


「あ、その腕時計でもいいよ」


「ダメだ、これはひいばあちゃんの形見なんだ」


「じゃあどうすんの? 払わないの? 払わなんなら怖い人呼んでくるけど」


 え、ここそういう店なの?

 でも弱気になったら負けだ。


「怖い人でもなんでも呼んでこいよ!」


「ちょっと待ってろ」


 そう言って息子は店から出ていった。


 よし、今のうちに出てこ。


「おいおいお兄ちゃん、ワシの存在忘れてねぇか?」


「忘れてないよ」


 ジジイの体はまさに寿命の終わりという感じでボロボロのボソボソだったので、簡単に倒すことが出来た。関節を3倍に増やしてやった。


 さて、どこ行こうかな⋯⋯あ、ミミズだ。ションベンかけてやろ。


 シャー⋯⋯


 こんだけでかいとやっぱアレだな。邪魔だな。でも気持ちいい。しっこしてる時が1番の幸せだよ。


 あれ、なんかチンコが痛い。


 !?


 チンコがどんどん膨張していく! 興奮なんてしてないのに! なんで!?


 そうか! ミミズにションベンをひっかけたからか! なんかそういう話聞くもんなどうしようめっちゃ痛い!


 俺のチンコは猛スピードで膨張している。時速60kmを超える勢いだ、


 ドンッ!


 先に何かがぶつかった。


 急いで駆けつけると、大破した自動車があり、中には人が乗っていた。


「大丈夫ですか! 救急車呼びますね!」


 俺のチンコのせいで罪のない人が⋯⋯!


「いや、それには及ばん。よくぞ私を倒したな、次の王はお前だ⋯⋯」ガクッ


 そう言って男性は息絶えた。意味わかんね。


 男性の着ているTシャツを見てみると、胸のところに『お空の王様』と書いてあった。


 ということで俺はお空の王様となり、雲の上を統べることになった。

 書き忘れてたけど、洗濯機を食べ終わった頃に腕は治りました。

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