表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/90

第28講 二宮忠八の方が、ライト兄弟よりも先に飛行器の原理に気付いていた

第28講 二宮忠八の方が、ライト兄弟よりも先に飛行器の原理に気付いていた


――――――――――――――――――――――――――――――


甲:小学校の頃、「飛行機を発明したのは、ライト兄弟だ。」と言って、「よく知っているね。」と、教師に褒められていた生徒がいて、辟易したことがある。


kou : shougakkou/syougakkou no koro, "hikouki wo hatsumei shita nowa, Wright kyoudai da." to itte, "yoku shitte irune." to kyoushi ni homerareteita seito ga ite hekieki shita koto ga aru.



乙:それは多分、図書館でライト兄弟の伝記でも読んだのだろう。確か、ライト兄弟が飛行機を発明したのは、1903年だったかな。


otsu : sore wa tabun, toshokan de Wright kyoudai no denki demo yondano darou. tashika, Wright kyoudai ga hikouki wo hatsumei shita nowa, 1903nen datta kana.



甲:でも実際は、その10年前には、日本の二宮忠八の方が、ライト兄弟よりも先に飛行器の原理に気付いていたんだ。そう反論しても誰にも相手にされなかった。


kou : demo jissai wa, sono 10nen-mae niwa, nihon/nippon no Ninomiya Chuuhachi no houga, Wright kyoudai yorimo sakini hikouki no genri ni kidsuite itanda. sou hanron shitemo dare nimo aite ni sarenakatta.



乙:まるで、飛行器を発明した二宮忠八が、当時の政府に相手にされなかったのと同様にね。


otsu : marude, hikouki wo hatsumei shita Ninomiya Chuuhachi ga, touji no seifu ni aite ni sarenakatta noto douyounine.



甲:日本政府は、今でも、国内の技術開発に投資せず、外国にばかり投資している。これでは、どこの国の国民のための政府なのか分からないね。


kou : nihon seifu wa, imademo, kokunai no gijyutsu-kaihatsu ni toushi sezu, gaikoku ni bakari toushi shiteiru. koredewa, dokono kuni no tame no seifu nanoka wakaranaine.



乙:教科書でも、こういうことを全く教えられていないんだよね。それこそ、これも「自虐史観」に他ならないと思うね。


otsu : kyoukasho demo, kouiukoto wo mattaku oshierarete inaindayone. sorekoso, koremo "jigyakushikan" ni hokanaranai to omoune.


――――――――――――――――――――――――――――――


【解説】

 「飛行機」と「飛行器」。これは本文の誤植ではありません。念の為に書いておきますが、通常、ライト兄弟が発明したのは「飛行機」、二宮忠八が発明したのは「飛行器」と書いて、区別しています。

 ライト兄弟が飛行機を発明したのは、1903年。しかし、二宮忠八が、1891年にカラス型飛行器を、1893年に玉虫型飛行器を発明していたことは、あまり知られていません。

 自虐史観を改め、愛国心を育む、などと言っている割には、この程度の内容も教えていない教育というのは、如何なものでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ