心を踊らせて
何故言えない
その一言が
砂利道歩き
口唇を噛む
ラジオから
甘ーいラブソング
真顔で聞いて
やけにしょっぱいせんべいを
ゆっくり音たて噛みしめる
心を砕いて
恋をすればだれもかも
辛いこともあるって
知っている
なのに
この恋心
とらわれ離れない
ため息は
もう止めて
心を踊らせてよ
私の手を取って
水平線の見える海辺
さざ波の音だけで
心を踊らせて
un, deux, trois
って華麗に飛ぶの
噛みしめているその口唇を
握り締めているその拳を
そっとほどいて
波を纏って私をさらって
白波のように
ゆっくりと
あなたの心 踊らせてよ
素顔のままでいい
これからは