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転生したら…… 始祖の吸血鬼!?  作者: RAKE
二章 小さな村 サリエラ編
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吸血鬼の無双

ひゃっほい。

久しぶり。

この物語の主人公。みんな大好き(仮定)クローフィーだよ。


なんか主人公であるはずの僕が一週間登場しないという悪夢に苛まれた気がするんだ。


そんなわけでちょっぴり気落ちしているかわ乙女(自称)クローフィーです。


さてさて前回までのあらすじとしゃれこもう!

ギルマスがカッコよく散っていこうとしていたところを僕が颯爽と現れ救出した。

ふっ、どう? カッコいいでしょ。

以上!



(ふざけすぎました。本編。どぞ)

したり顔で僕を見上げるギルマス。

まるで来るのが分かっていたみたいな反応。

うーーん。実際分かってたのかもなー。

普段寝てるから残念だけどやるときはやれる男だったてことかも。


「それにしても」

目にはいる光景はまさに地獄絵図。

マンティコアが唐突に現れては人を襲っている。冒険者たちはマンティコア一匹の撃退すらままなっていない。


周囲から聞こえる阿鼻叫喚の声と飛び交う魔法に弓矢。

家々は激戦に崩壊しガラスや材木が地面に散乱している。

戦争か何かですか?


「私がすべて処理してきます」

そんな戦場に臆することなくサフィアが突っ込んでいく。

おーい。策もなしに突っ走るなや。

これだから変態は。

胸にしか栄養がいっていないから考える頭がないんだな。


「スパイラルウインド」

可愛い声とは裏腹に凶悪な攻撃魔法が放たれる。

螺旋上の風の渦が放たれチャクラムみたいにマンティコアを切り刻んでいく。


この場でこんなことができるのは一人しかいない。

「ソフィーいつものいくよ」

「うん」

「ガプ」

了承を得たのでソフィーの首筋に噛み付く。

結構思いっきりかみついたにも関わらず吸い出す血は少量。

これは僕が意図的にやってることなのだ。


っふ……


体内の魔力と血液をうまくコントロールできずに暴走したのも、もはや昔の話。

今の僕になら生物から得る血の量を抑制して理性を制御することなど容易い。


我ながら成長したものだ。

これが長きにわたる修行の成果よ。(半分以上寝てました)

さてさてさーて。


皆さんお気づきでしょうか。

僕は魔力がS-ランク。『血を操りしもの』『吸血鬼化』で能力+a。


さらにソフィーから『血』を貰うことで魔力ましまし。

結果。なんと僕の魔力ステータスは強化状態で実質SSにまで到達するのだ。


昔、こんなことを言ったね。

ステータスの一つの違いは大きいと。

つまり今の僕に敵はなし。

フハハハハハ。僕を倒したいのならば天変地異でも起こしてみるがいい。

出来るものならな!


『血剣』

おなじみの血剣じゃん?

そう思ったでしょう。

甘い、甘いぞ。実に甘い。蜂蜜を掛け、その上に溶かした角砂糖を乗せたパンケーキぐらい甘々だよ。


刮目せよ。

ステータスSSに超進化した僕の圧倒的魔力に!

僕を守る様に回転する剣。その数なんと十一。

そのすべてが血剣。

まだ自動とはいかないけど、手動で操作可能。

斬撃のような精密動作は難しいけど、刺突攻撃は何のその。


槍でも威力は高かった。

魔槍よりも丹精込めて創造した血剣の破壊力は推して知るべしってね。

案の定『血剣』が縦横無尽に飛び交いマンティコアの硬い身体を豆腐みたいに貫通していく。


無論、それだけで死なない個体もいるけれど、そこは『血液操作』でチャチャっと血の流れを止めておく。


おうおうおう。

僕がここまでチートするのって何気に初めてじゃない?

今まで単純な物理攻撃、剣での攻撃しか習得してなかったからね。


また最強に一歩近づいてしまったようだ。

止まることを知らない自分の才能が恐ろしいよ。


「ソフィーも手伝うの!」

おう。ソフィーさん。手伝い方が半端ない。

何をしたかというと。

風の魔法で血剣を回転させていらっしゃる。

小規模な『スパイラルウインド』で高速回転した『血剣』がマンティコアを切り裂いてる。


『血液操作』を使わなくても一発でマンティコアがその身体を惨たらしく切り刻まれ、絶命していく。


うん。普通に怖い。

ほら見てよ。あんまりにもあんまりな所業に先ほどまであんなにマンティコアに苦しめられていた冒険者たちが同情の視線を送ってるって。



恐ろしく残虐なことを平気でやってのける。

そこにしびれるあこがれぇーー ないかな……



なにはともあれ相手にならない。

先ほどまで村を埋め尽くしていたマンティコアたちが数をどんどんと減らしていく。


その圧倒的殲滅速度にダイソンもびっくりだろうね。

マンティコア《ごみ》が次々と処理されていくよ。

あー。なんかこの場では準最強のはずのサフィアとギルマスが呆然としてらっしゃる。


サフィアは出番とられて悲しそうだけどあれは変態だから放置。


ギルマスは……

なんと哀れ。

空を仰いで頭を抱えていらっしゃる。


まあ、その惨状を作り出したの僕なんだけど。

あれ、僕また何かやっちゃいました?

みたいなことは言わない。だから安心してよ。

……いやそれでも無理か。


ギルマスの不憫さを嘆きながらあっという間にマンティコアの襲撃は鎮圧した。



★★★★★★

守護者の血剣(ブラッドガーディアン)

今回の話でクローフィーが使ったもの。

使用には膨大な魔力が必要であり、繊細な操作技術も必要。

なぜか操れる。


ランクSSで創造した血剣が縦横無尽に飛び交い敵を殲滅する。


直接装備はしないため長さは気にしなくても良い利点がある。


操作中に間合いを詰められるとヤバいらしい。

主人公唯一の遠距離攻撃でもある。

サブタイトル……

分かる人はわかる

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