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転生したら…… 始祖の吸血鬼!?  作者: RAKE
二章 小さな村 サリエラ編
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平和な日々

特に変わりなく日々を過ごしている今日この頃。

Cランクに昇格した僕たちはだからといって変化があるわけでもく日々をグダグダラダラと過ごしていた。


気が向いたときに依頼を受けて達成。

時折、賊を見つけては道具や武器をかっさらい換金。

金を稼いで美味しいご飯を食べて、そして寝る。

いやー。なんて充実した日々でしょう。

順風満帆って四字熟語は今の僕のような生活を指してるんでしょうねー。


そんでもって難航していた風呂の問題もどうにかなった。

裕福なことに毎朝お風呂に入れるのだ。


もちろん。ドラム缶風呂ではなくちゃんと清掃された石造りの立派な大浴場で。


そう。それはつまり男女別の。

さあ。ここで画面の前の(メタ)みんなに問題だ。

僕の性別は今どっちでしょうか? 

シンキングタイムスタート!












正解は女! でした。

男の娘の様な紛い物とは違うのです。

生物学的に見ても紛れもなく女性なのでーす。

しかもロリでーす。

つまり僕が突入したのは女湯でーす!

ひゃっふう!





そんなテンションMAXで入った女湯にはこの世の理想郷ともゆうべき光景が広がってましたよ。いやーあれは最高でしたわ。いろんな意味で。

これが合法入浴ってやつなんだって思った。


男子が一度は夢見るZOZOKIどころではない。

なんせ一緒に入れてしまうのだから。

あっちもこっちも見えまくりである。

童貞だった僕にはなかなか刺激的な光景だったが、男子が夢見る理想郷ユートピアがそこにはあったよ。


フハハハハハ! 一時は女であることを呪ったこともあった僕だけどあの瞬間だけは心から神に感謝を捧げたものだよ。


え? 鼻血出して倒れた? それをソフィーに訝しむような目で見られた?

ないない。まさかまさかそんな事実はございませんとも。ええ。


ホントに。いやホントに。

その後サフィアに僕の性別を詰問なんてされてませんとも。

むしろサフィアが興奮してたなんてこともございませんとも。


はい。



まあ、そんな馬鹿なことをやって過ごしていたら半年もたっちゃた。

だってしょうがないことなんだ。

宿のごはんは美味しいし、女湯には入れるし、金稼ぐのも楽だし、面倒ごとも起きないし、ソフィーは可愛いし。



あんまり居心地が良いから居ついてしまおうかと本気で考えているんだよねー。


なんせ僕とソフィーの寿命はまだ長い。

世界中に友達を作るとは言うけど、異世界物で寿命の長い種族が人間と知り合って短命な種族が長命な種族をおいて逝ってしまうのを見たことがある。


ソフィーにはそんな目にはあってほしくないので旅を開始するのはもう50年後ぐらい後でもいいのでは? ってこと。


ここらでちょっとぐらい惰眠を貪り英気を養って50年後に元気満タンで出発! 

これでいいっしょ!


いいよね。いいったらいいよね。



ちなみにこの半年でギルマス、ソフィー、そして僕の睡眠同好会の活動も頻繁に行われるようになっている。(つまり寝てる)



いやー。なかなかに喰っちゃ寝放題していると思う。

でもそれが許されるだけの実力が僕らにはある。

おお。力のあることのなんと素晴らしきかな。


そんなことを思いながらギルマスの部屋で惰眠を貪っている僕。

幸い今は秘書さんがいないので。

僕、ギルマス、ソフィー。


恒例のメンバーで睡眠活動を行っている。

部屋のカーテンを閉じて窓から差し込む光をシャットアウト。

その状態での睡眠は最高の一言に尽きる。

あー。生きててよかった。

「姉ちゃん! 俺魔物倒したぞ!」


僕らの眠りを妨げるように扉が音をたてて開かれる。

ローグさんや。一応はこのギルドの総監督の部屋になに当たり前のように入ってきてるんですかねえ?


ローグの生態はマジで謎い。

唐突に僕のもとに現れ剣を教えてと喚き散らし、断ったのにも関わらず、なんか勝手に強くなっていて現在Dランク。僕らの一歩手前という狂気の生物。


その類まれなる才能に目を輝かせたサフィア。

サフィアVS僕VSローグの剣の打ち合いが半ば日課になってきている。

というか強制連行されている。

拉致られている。


僕のほうがステータスは高いのになぜかって?

否。高いのではなく高すぎるのが理由なのだよ。僕のステータスで手を振り払うとローグは壁にめり込んで最悪死んでしまう。


その結果。

力の差は歴然なのに抵抗虚しく連行される。

力があるのにそれを振るっちゃダメというクソゲー。

攻撃禁止の状態異常にかかってるみたいだ。


ひどい。

僕はそんなことより寝たいのに。ぐすっ。


いつものように引きずられていく僕に反目を開けて閉じるソフィーとギルマスが羨ましい。妬ましい。


僕も寝たい! ゴロゴロしたい! 今すぐ惰眠を貪りたい!

返せ! 僕の平和な安眠を返せよ!

しかし僕の願いは叶うことなく誘拐され、戦闘の場へと駆り出されたのであった。




番外編的な話を用意してますが、鼻血は出さないです。

許してください。

(普通にこの回を忘れてました。いやホントにごめんなさいでした。反省してます)

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