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転生したら…… 始祖の吸血鬼!?  作者: RAKE
二章 小さな村 サリエラ編
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知らない天井だ

10万pv突破!

これも呼んでくださる皆様方のおかげです。

吸血鬼「本当にありがとうなんだよ!」

「知らない天井だ」

おはようございます。

まさか朝から僕的人生で一度は言いたいセリフランキング堂々3位のセリフを口にできるとは思わなかったよ。




どうやら僕はベットに寝かされていたみたい。

ていうかこれ本当にベット?

なんか背中がすっごい痛いんだけど。

ベットから降りて確認してみると、木の板の上に綿っぽい何かを敷き詰めてその上にシーツをかぶせたものであった。


え? 異世界の基準ってこれが普通なの?

だとしたらこれはあんまりにもあんまりにもだとおもうんだけど。


睡眠不足で眠りが深かったから良かったけど、普通の人これで寝れるの?

だとしたら、それはもう眠りのプロとしか思えない。まさか、この世界の住人はみんな、のび〇君かなにかなのかな? かな?(錯覚)



まあ、この部屋の広さと間取りから察するにここはあの場所だろう。

そう異世界系の定番! 定番?

そう宿デース。パチパチパチ。拍手喝采。ブラボー。


うーーむ。

それにしても寝心地が悪い宿かー。

睡眠の質の悪さは死活問題だと思うんだけどなー。

なんかもっとこう。こう、ね。

ファンタジー世界なんだからさ。

冬は魔物のふさふさな毛皮とか使って暖かく、夏はクールダウンできるようにスライムを切り分けて加工して独特の弾力を楽しむとか趣向を凝らしてほしいよね。

あとは夏は冷たいジュース。冬はホットココアとかも必須だよね。

えーっと、それから



「主様。お目覚めになられたのですね。それでは食事をとりに行きましょう」

僕が宿の改善案を《《真剣》》に考えているとサフィアが部屋に入ってきた。

まあ、感知で分かってたけどさ。


変態に指図されるのは不愉快だけど、まあお腹は空いているので素直に承諾して後に続く。


サフィアに先導されるまま廊下を歩き、階段を下りて一階へと移動する。

階段は螺旋状になっていてなかなか高評価だった。

同時にそんな所にだけこだわるならもっと質の良いベットを用意してよ。とも思ったけど。




なん席か設置されているテーブルの間を掻き分けて進み、着席する。

む、見るからに固そうな木材でできた椅子なのに柔らかいぞ。

魔法関連でなにかしてるんだろうな。

……だからその努力ができるならベットをだなぁ!


若干不機嫌になったけど料理を運んできた、店員? 従業員? の女の子が可愛かったので寛容な僕は許してあげます。そういえばあの子。耳がついているなぁ。

それが時折、しおれたりピーンと伸びたり。

うーーむ。エルフ、吸血鬼ときて獣人かな?

コミュ力があればナンパしていたな。うん。

獣人の娘よ。

クローフィーの目を惹くとはなかなかやるではないか。




運ばれてきた料理は色鮮やかで一際香ばしい匂いがするお肉は一目でその味がうかがえる。気が付いたときにはフォークが肉を捉え口に運んでいた。

「美味し!」

あっという間に肉を完食。

野菜はゴミ箱(サフィア)にポーイ。

さあ、まだまだ食べるぞー。

なんでって? 血を吸ってないからお腹すいてるんだもん。

僕のスキルの大半は魔力を消費して発動してるけど、微小に自分の血液も使ってるぽくてだね。


結果どうなるか。エネルギー摂取のために食事量がフードファイターみたいになる。それはもう周りがドン引きするぐらい食べれる。

ある意味仕方ないことかもだけど。

象とか竜とかデカい生物はそれだけ食事の必要量も要するはずなんだから。

消費して摂取するからプラマイゼロで太ることもない。

そんなわけでどこかの野菜星人みたいに次から次へと料理を口に放り込んでいく。



換金したお金は結構あるので注文しまくった。

〇utuberみたいにメニュー全部くださいみたいなことしてみた。

ベジタリアンという言葉が当てはまらない僕は優しいので健康的な体を保ってほしいとサフィアに丸投げした。いやホントに僕ってば優しすぐるのでは?

なんかサフィアが肩をすくめて呆れている気配がするけどきっと気のせいだろう。だよね?

前世は小食なほうだったのでいっぱい食べれるのはちょっと新鮮だった。

いろんな味が味わえて非常に美味だったね。




あれ、僕この町にきてからちょっと欲望に忠実過ぎじゃない?

ま、いいよね。

せっかく閉鎖的な森から脱出したんだからこのぐらいの楽しみは許される。はず?うん。きっとそうだ。


半ば自分を正当化して次のメニューを頼もうと店員さんを呼ぼうとした僕にストップがかかった。

「主様。このままでは一文無しになってしまいます」

とのことです。

うん。ちょっと調子乗り過ぎました。

すいません。


そういえばソフィーはどこだろう?

「サフィア。ソフィーは?」

「寝室にて就寝中でございます」

「またまた。サフィアも冗談が下手だなあ」

そう笑いながら返す。

「いいえ。マジです」

真顔な表情で僕の言葉を否定するサフィア。

えー。マジのほうですか。そうですか。

ソフィーはいつから睡眠魔王のび〇くんにジョブチェンジしたんですか?

うーーむ。どうやら欲望に忠実だったのは僕だけじゃなかったようです。

これが似たもの姉妹ってやつか!?(多分違う)

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