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転生したら…… 始祖の吸血鬼!?  作者: RAKE
五章 聖王国と破壊神編
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到着したと思ったらお尋ね者

お久しぶりです。

遅ればせながら戻って参りました。

まず弁解をさせて頂くと、別作品の執筆や学園アイドルのプロデュースに忙しかったんです。

ホントだよ。


最終話までの下書きはあるんですが、改稿したいのにめんどくてサボってました。

どころか、実のところまだ何も手を付けていませんが、あんまり間が空くと完全にやる気が失せそうなので取り敢えず一話更新です。

何とか最終話まで駆け抜けたいとは思っておりますので今しばらくお時間をぉ。

王都の看板に立てかけられた板に張られた似顔絵のようなもの。

なんでそんなどうでもいいものの話をするかって?

そりゃその絵が僕らの顔にそっくりだからだよ。


原因はまあ旅の途中色々あったんだ。

僕らの最速移動手段であるドラゴンを使って高速で聖王国に向かっていたら目撃情報が多発し、偶然、ホントに偶然『遠目』を所持していた衛兵が僕らがその背に乗っているのを発見。


そしたら何故かお尋ね者になっていました。

うん。振り返ってみてもわけわからんな。

元々ドラゴンは『灼熱竜』とか呼ばれてたらしいから騒動になるのは自明の理だと覚悟していたけどなんで同行している僕らまでお尋ね者にならなあかんねん。


そう思って、所謂裏の情報屋的な人の群れに突っ込んで聞いてみたところ、このアホドラゴン。帝国から捕縛命令が出ていたらしく、目撃情報を知った帝国の皇帝、悪魔やローね。それが僕達までどこぞの海賊みたくデッド•オア•アライブの命が下ったらしい。


理由は十中八九老剣士の件かもね。

悪魔が差し向けてきたのかは知らんけど、僕たちがそれを撃退するのは想定外の事だったらしい。


ぼろ負けのように思えたあの戦いも敵を撃退した時点で悪魔やローに一矢報いることはできていたわけだね。


まあ、それで危険視されて指名手配されたのはとんだ皮肉だけどね……


で、この指名手配がヤバい。

なんと獣王国以外世界全域。

ハハハ。国家規模とか大国にとかじゃなく世界全域ですよ。


おかげで物凄い苦労した。

だって宿に泊まる事さえも難しいんだよ。

そんなわけで僕が適当にみんなの分の変装用の服を『創造』して宿に泊まっていたわけ。


被害はそれだけじゃない。

冒険者ギルドまで帝国の手配に加担してしまい僕らは大っぴらに冒険者としての活動までも送れなくなってしまったのだよ。


獣王や獣人たちは僕たちの処分に異を唱えてくれたらしいんだけど、多数決的に押し流されてしまったみたい。



ホントにめんどかったよ。

傭兵として魔物を刈って所謂闇市場のようなところで換金して金を稼ぐしかなかったからね。


ドラゴンは山や森、川といった人気のないところで休ませて僕らはまさかの徒歩。


馬車という案もノクスから上がったけど全力で拒否した。

そもそも僕らのステータスじゃ走ったほうが早いし!


ま、まあそんな感じで旅をして一年半。

これでも本気で急いで来たんだけど、そもそもサリエラの村がある国が聖王国なわけで、場所自体遠かったわけ。

ドラゴンと喧嘩さえしなければこんな遠回りはせずに済んだんだけど……


まあ、『サリエラの記憶』もそのおかげで目覚めたともいえるから実質プラマイゼロか。


なにはともあれようやく、よ、う、や、く。

聖王国の王都に辿り着いた。


けど、まだ問題は山積み。

破壊神召喚の儀とか言ってもどうやって司祭とやらに近づくのか。


そもそもお尋ね者なのにどう行動すればいいのか。

取り敢えず僕らはこれからの方針を決めるため、宿屋で大部屋を取って修学旅行的な感じで集会をしていた。


「とりあえず国王を問いただそう!」

僕の隣のベットでヨナが決まり顔で開口一番そう宣言する。


「なんでそうなるの……」

疑念を孕んだ瞳でヨナを見つめる。

するとヨナは何故か得意満面に言い放った。


「ここまでの旅の経験上ね。上層部とか偉い人は大抵秘密を握ってるから」

え、でもそれ何の確証もないのに犯罪行為しようとしてない。


王様に謁見するなんてこと『サリエラ』のように勇者として活動していたならともかく、僕ら一般人じゃ絶対できないし。


「そうですね。主様とヨナ様の二人の神々しさでなんでもいうことを訊く傀儡になるでしょう」


おい変態。

それ遠回しに言ってるだけで脅迫と同じだかんな?

あとわざわざ近づいてくんな。


「手っ取り早く力で黙らせた方が早いのは事実だな。このアホと意見が同じなのは癪だが」

仰向けに寝転んで興味なさげにノクスがこれに賛同? を示す。

「私の意見にあなたが合わせたんでしょう。愚弟が」


やれやれだぜと言った感じに肩を竦める変態。

いや、そもそもなんでこのバカ兄弟二人ともその意見で自信満々なん。

頭に剣でも刺さってるんじゃないの?


「お前が俺の意見に合わせたんだろうが、変態野郎」

「私は野郎ではないので戦闘狂に変態と呼ばれる筋合いはないですね」

「俺も変態に戦闘狂と呼ばれる筋合いはねえな」

……このバカ兄妹は放っとこう。


「のんびり待ってればいいじゃないっすか。幸いシェイラ達には時間があるっす」

「ソフィーもそう思う」

うつ伏せで頬杖を突きながら談笑していた天使たちが変体達より100倍いい意見を述べる。



うむうむ。

なるはやで悪魔アディルを倒したいとはいえ、それは今日、明日というほどではない。


そこまでの力が僕達にはまだないからね。

「司祭が行動を起こすまで待機」

「でもそれだと事が起こってからじゃまずくない?」


僕の意見にヨナが最もな意見で返してくる。

まあそうだけどそれは考えがある。

「この国の獣人やエルフに依頼する」

聖王国では人間至上主義が掲げられている。

人間以外の他種族を下賤とし、自らを作り上げた神こそが至高であり、我らもそれである。と。


そんな話をお喋りな宿屋のおかみさんに聞きましてね。

で、そんなわけだから通常、他種族は追放されるか奴隷になるかの二択なわけらしくて。


けどこれに当てはまらずに他国に行く金もなくこの国で犯罪や法を犯して生きている獣人やエルフ、ドワーフがいる。


勿論捕まれば奴隷落ちなわけだけど、それでも彼らにとってはそれが日常なわけだ。


けどそれでも金が足りなかったり一獲千金を狙って国とおさらばしたいような人達もいる。


僕が言ってるのはそういう連中に高額な報酬を支払うと金だけ見せつけて、仕事をしてもらおうって話。

聖王国司祭の監視という仕事をね。


同じ他種族として報酬はきちんと渡すつもりだけど、まあ結構危ない橋だから無慈悲なことはしてるかもね。

まあけど利害は一致してるわけだし請け負ってくれると思う。


「うん。それでいいんじゃないかな」

「賛成っす」

「ソフィーも―」

僕の意見を一通り聞いた仲間たちが同意の声を上げる。

ただ二人を除いて。


「ああ? なんでそんな回りくどいことしなきゃいけねえんだ。ババア!」

「司祭を殺せば万事解決だと案じます。主様」

……こいつらの事はほっといて寝よう。


台においていたランタンの灯りを消して布団にもぐる。

「おやすみー」

「お疲れフィーちゃん。一緒に寝る?」

「寝ない」

「おやすみなのー」

「兄貴、喧嘩してないでそろそろ寝ようっす」

僕が布団にもぐったのを見てそれぞれが就寝の準備を始める。


「まだ話は終わってねえぞ。ババア?」

「主様を侮辱する気ですか。ノクス?」

……こいつらうっせー!

おまけ?


メインキャラ達の現在の年齢。(作者が把握するためでもある)

クローフィー    105くらい。(転生? 転移した当初見た目14歳くらい)


ソフィー      108くらい。


ドラゴン(バーン) 125くらい。 (見た目最初から巨大) 最年長


サフィア      40くらい。 (見た目最初5歳くらい)


ノクス     37くらい。 (見た目最初5歳くらい)


ヨナ        13くらい。


シェイラ      11くらい。最年少


サリエラ      享年14歳 (実際には自分の後継を選ぶために死後の体に魂だけは数年の間滞在していた)


イーラ       14歳~320 死の間際まで獣闘志団『蒼炎』の創設者として獣闘師達を見守り続けた。


初代獣王ライガ   20代前半~400 長生き


ベント(ギルマス) 年齢不詳。『遅老』所持者であり200は超えている。

          人間としては滅茶苦茶長生き。


悪魔アディル    ??? 数世紀に渡りグラン帝国の皇帝として君臨している。

             500は軽く超えている。



種族の寿命。(かなり適当です)(あくまで参考なので大きく上回る、下回る場合もあります)


人間  50~300 (魔力量や生活環境スキルによって異なる)

獣人  80~300(魔力量やステータス、スキルによって異なる)

エルフ 300~1000(魔力量、スキルにより変化)

吸血鬼 150~400(魔力量や血を吸った量、スキル、ステータスによって異なる)

竜   ???? (年齢という概念はない。でも食事量がめちゃ必要)


ちなみにシェイラは人間。ついでに言えば名前はとあるフリーゲームに出てくるヒロイン? がモデルだったりする。めっさかわいい。


これから新しい種族がでてくる…… かもしれないです。

(仲間に入れる予定はないです)


ちなみに遅老は寿命の10年ぐらい前に解けて、普通に年を重ねます。

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