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転生したら…… 始祖の吸血鬼!?  作者: RAKE
一章 禁忌の森の吸血鬼
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森の中の生活

天が漆黒に染まり月光の光すら届かない深淵の中。


 人の恐怖心を掻き立てる暗い空間をものともせずに夜の森をさまよう人影があった。 


???である。名前は未だにない。


 彼女が異世界に始祖の吸血鬼として転生してから既に一月が経過しようとしていた。すっかり森の中での生活にも慣れてしまった彼女は日課となった『吸血』をするために魔物との戦闘を終えた後。さびれた牢獄  ……我が家を目指して歩を進めていた。


 生活するに連れすっかり慣れっことなった草木の間を縫う様に進み、数分もしないうちにプレハブにたどり着いた彼女は魔物の侵入を防ぐために重厚に作られた扉を重さを感じさせない動作で開け放つと、そのまま浴室へと向かった。



 『血液創造』でお湯を生み出せばヒノキ風呂を完成させようとしたものの水は生み出せてもどうにも魔法に属するようで、お湯を創造することができず、愚痴を垂れ流しながらも仕方なく断念し、創造したドラム缶風呂。


火事にならないように注意を払いながら小さめの火をつけてお湯を沸かす。


 適温になったところを確認したところで火を消す。手早くいつもの黒フードと黒ジャージ、足の汚さが気になって追加で創造した黒ブーツの3点装備を外して、軽く『血液創造』で手から水をかぶった後、飛ぶように湯船にダイブした。


 ーーーーーーバッシャーーン!

 盛大にお湯を被ったが、そんなことは気にも留めずに今日もお風呂につかれるこの瞬間に歓喜した。低くなった身長の唯一の利点で足を盛大に伸ばしきって全身で風呂を堪能する。


「ふはぁ~。この瞬間が生き返るなぁ~~」

 当初、消去法的に渋々作ったドラム缶風呂であったが、住めば都とはよく言ったもので、この瞬間が彼女の森の中での一人寂しい生活を支える生きがいとなっていた。


 気持ちの良い湯船の温かさに、だらけきった表情を浮かべながらも彼女の思考は全く別のところに働いていた。この先、障害となり得るであろう。ここ一月で見た魔物の中では間違いなく最強。


この森で見た中で唯一『吸血』をしたことがない獲物。

始祖である彼女でさえ容易に手出しできないほどの怪物。

マンティコアのことを……


基本一人称でやっていきますが、急に3人称になったりします。

作者の都合で練習がしたいのです。大変申し訳ございません。

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― 新着の感想 ―
結構面白いのでシリーズをもっと書いてください
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