第一話 すべてのはじまり
初めて投稿させていただきます。
ぜひ見ていただけたら嬉しいです。
時代は令和30年。
日本のアニメやラノベ文化は世界にも誇る文化として名を馳せていた。
そのなかでも異世界ものは数多く存在し、異世界に憧れを持つ人類が増えていった。
俺もその中の1人だ。
―剣城 晶
俺は今年で22歳になる。
両親は離婚し、俺を1人で育ててくれた母親は去年病気で亡くなった。
コンビニのバイトをしながら飼い猫のタマとの2人暮らしを満喫している。
「おいおいっ!そんないいところで終わるのかよ…。いやぁ〜今回もアマリールは可愛かったなぁ」
今日も俺は深夜枠の異世界魔女アマリールを観ていた。
街は寝静まり、部屋にはテレビの音と俺の独り言が鳴り響く。
リビングのソファーに寝転がりながら俺は1週間に何度かくる至福のひと時をあじわっていた。
(…終わったしそろそろ寝るか)
テレビのリモコンに手を伸ばし電源を消そうとしたときだった…。
『みなさんこんばんは!みなさんが待ちに待った第2回異世界転生イベントがついに開催決定いたしましたぁ!テレビの前のそこのあなた!!異世界転生してみませんか???異世界転生は抽選で選ばれた方のみ参加券を与えられますよぉぉぉ!こんなチャンス二度とありませんからねー!!
…それではみなさんの応募お待ちしていますね!』
「おいおいおいおい聞いてないぞ…。しかもこの声ってアマリールの声優さん!?イベントのホームページは…とっ…」
慌ててポケットに入っていたスマートフォンを手に取り検索をした…
俺は2年前のイベント抽選で落選した事がある。
(今回こそは当りますようにっ!!当たりますようにぃ!)
イベントの公式ホームページを見つけ、俺は無我夢中で利用規約に同意をし応募ボタンに触れていた。
足下にモフモフしたなにかが触れた。
にゃお〜ん。
「あぁ…ごめんなタマ。そろそろ寝る時間だったな。」
飼い猫のタマと寝るのが毎日の習慣だ。
俺はテレビを消し、足元に擦り寄ってきたタマを抱き抱えながら布団に入る。
―この時の俺はのちに起こる事を想像もしていなかった。
ピピピピッ
「朝か…。今日のバイトは12時からだったかな…。」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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