9.神狼の親子
久々ついでに連続投稿です。
いつしか、時は過ぎ若様が生まれて2度目の春を迎えていた。若様は、既に立って歩くというか、走り廻っており、身長は、90センチ程までに大きくなっていた。他の子狼達?も若様と同じくらい大きくなっており。通常の狼の成獣と比べても既に一廻り程大きい。ただ、下の二匹は、乳を若様達に分けていたのでか、他の六匹に比べると若干小さく感じるが、それでも、通常の狼の成獣に比べれば遜色は無い程大きくなっていた。
そして子狐は、狐としても若干小さく感じるが、元気に成長していた。
「ココ、ココ、ちょっと、ちょっとくすぐったいって。」
クロウに飛付き、顔を舐めまわす、子狐ココ。当然、ココに飛付かれているのは、若様クロウである。
クロウは、ココと念話で会話?することが出来た。それは他の子狼?や親狼?とも可能であった。
そして、なぜかクロウは、狼の毛皮で作った服を着て、靴も履いていた。腰には、蔦で縒った様な綱の様な物が巻かれ、あの真っ白な懐剣も背に刺さっていた。
なにを隠そう、この狼達?は神の眷属である神狼であり、神獣でもあった。その為、念話で、クロウと会話したり、神力で簡単な服などは作ってしまっていた。
神狼達の家族構成は以下の様である。
父親狼 マカミ (トウ様) ♂ 901歳
母親狼 メカミ (ハハ様) ♀ 901歳
子狼長男 ヒー (ヒー兄) ♂ 1歳
子狼長女 フゥ (フゥ姉) ♀ 1歳
子狼二女 ミィ (ミィ姉) ♀ 1歳
子狼二男 ヨー (ヨー兄) ♂ 1歳
子狼三男 イッツ (イツ兄) ♂ 1歳
子狼四男 ムー (ムー兄) ♂ 1歳
子狼三男 ナナ (ナナ姉) ♀ 1歳
子狼四女 ヤァ (ヤァ姉) ♀ 1歳
子狐五女 ココ (ココ) ♀ 1歳
若様五男 クロウ (クロウ) ♂ 1歳
父親狼マカミは、流石神獣である。3メートルを超える巨大な体を真っ白な毛で覆い威風堂々としている。母親狼メカミは、体こそマカミより小さいが白い毛は神々しく輝きマカミより大きく見える程でとても美しい。子狼達も真っ白な毛で覆われているが、メカミの様に輝いてはいない。
子狐ココは、体こそは小さいが、その毛は黄金と言える程の金色で、メカミにも劣らない程美しい。
そんな、ココとクロウは、9番目の子として神狼親子の一員として、すくすくと育っていた。
続けての投稿です。