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5.霊峰フーサンの麓にて

どんどん投稿していきます。

少し残酷な表現があります。


 

リーゲッツは鬱蒼とした森の中、若様を抱いたまま、意識を失っていた。腰まで生い茂る木々の間から聞こえる唸り声と薄暗さの中で対で赤く輝く光、その光が、リーゲッツ達を取り囲む様に、近づいている。

 その光の正体は、10匹の狼であった。狼達は、音もなくリーゲッツ達に近づき、その中の一匹がリーゲッツ達に飛び掛かった、と、その時茂みの中から、狼より一回り程小さい影が飛び出し、狼に襲い掛かった。一瞬、狼達の同士討ちかと思われたが、それは、狐であった。辺りの騒がしさに意識を取戻した、リーゲッツは廻りの様子を確かめた、目の前には、狼に噛みつく狐、しかしその狐も2匹の狼に噛みつかれていて、廻りには7匹の狼が囲み、こちらの様子を伺っている様であった。リーゲッツが若様と伴にある懐剣を取り出し、近づいて来た狼達に一閃した、近くにいた3匹に刃がかかり、その三匹は甲高い啼き声と伴に森の中に逃げて行った、それと同時に一匹の狼が右足に噛みついた、元々怪我をしていた足を噛まれ痛みで蹲りながらも、その噛みついた狼の頭を上から懐剣で貫いた。”きゃん!!”と短く啼きその狼は動かなくなった。残りの狼に向き直るとその時新たな狐が茂みから狼に飛び掛かった、目の前にいた狼を懐剣で横薙ぎに払い、2匹の狼と戦っている狐に近づき、懐剣にて2匹の狼を払った、2匹も短く啼いた後に、茂みの中に逃げて行った。残る最初の狐と狼に近づき狐に噛みついている二匹の狼を懐剣で刺し殺した、狐に噛まれていた狼は既に死んでいたが、狐もまた、虫の息であった。後から出てきた狐も噛まれたと思われる前足の付け根部分から血を流しながら、先に出た来た狐によろよろと近づいていった。その狐は、労わる様に倒れた狐を舐めていたが、そのかいもなく倒れた狐は、息を引き取ってしまった。


 ”くぅうぅ~~ん”


 哀しげに啼いた後に、狐は元来た茂みの中に帰っていった。


 リーゲッツは目の前で起きたことが理解できずにその場に、またへたり込んでしまった。

ふと、見上げて見ると、鬱蒼とした樹々の間からは、霊峰といわれるフーサンの白く雄大な頂が見えたのであった。文字通り狐に摘ままれた様なリーゲッツは、暫く茫然としていた。


 ”がさっ!ざざっ!!”


 茂みが音を立てた、茂みからは先ほどの狐と思われる狐が、子狐を咥えてよろよろと出てきた、傷からの出血は続いていた、リーゲッツの傍まで来て狐は、


 ”くぅ~~ん”


 悲しげに啼きリーゲッツを見上げた、懐剣を懐に仕舞い直して、右手を差し出すと狐はその手の上に子狐を下した。託されたのだと感じたリーゲッツは何も言わずに頷き、親狐を見返した。


 ”くぅ~ん


 相変わらず、悲しげではあるがどこか安心した様に感じられる啼き声であった。そして狐は既に亡骸となった狐の方に向かい這い出したが、あと少しのところで動けなくなってしまい、細かに痙攣を起こしていた。リーゲッツは、子狐も懐に抱え直し、狐の基に向かいその狐を抱き上げ亡くなってしまっている狐の元に連れて行き、重なる様に横たえてやった。


 ”くぅ~~~~!くぅ~~ん!


 一層悲しげに啼いたかと思うとその狐も動かなくなってしまった。



うーーーーーん、どうすれば目に止まるのだろうか???

取敢えず投稿、投稿、また投稿っと!!!

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